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神代兵器の自由意志  作者: ぶくっと醤油
1章
23/32

23 魔王城

マドミリアとサーチャーは街入りしてから早速情報収集を行っていた マドミリアの固有の精霊魔法で空間を切断 結合させた擬似ワームホールで城内に侵入 サーチャーの各種隠蔽魔法と察知 探知魔法をフル稼働しすかさず魔王城城内の構造を立体図としてミスト特製の板のようなアーティファクトに転写していく


みっちゃん曰く「地球にあったあのス〇ホ?あったらいいよね」てことで作ったらしい


「えーと...1番気配が濃いのが上層に..薄いのが中層に...迷うね...」

「そだね 取り敢えず中層を先に調べよっか」


4番機は斥候を役割としたりーちゃん(リーリエ)と違い完全な戦闘特化だけど戦闘特化は気配の操作が上手いのは当たり前

りーちゃんみたいな絶気までは出来ないけど気配を操作した戦闘術があるし 戦闘特化ならもちろんそれは出来る

さらにみっちゃんやバグルスさんのような汎用型と違い特化型だから中途半端ではなく極端でしか制御が出来ないときた

なら考えられる事は1つ 気配が1番濃いか薄いかの違いしかないのだ!


「...さっそく...お願い...」

「了解〜 空間切断して個別空間と定義するっと」


今はしたのは一言で表せば遮断だ ただ切断するだけでは周囲から亀裂があるように見えるだけなので個別空間とすることで切断した部分を不可侵領域とした 四次元空間に入ったと言えばよいのだろうか...


「...このまま中層に上がる...?」

「固定っと...空間固定で階段作ってくからそれで中層へ行くのだ〜!」


四次元空間は三次元空間にある物体とは干渉しないため床や壁 天井もすり抜けることが出来る そもそも足場が無ければ四次元空間に侵入した時点で地の底までダイビングなのだが...


「ここから中層?ターゲットまでどのくらい?」

「...ちょうど真上...止まってる...」

「ほうほう ならば早速お顔拝見!」


固定!固定!固定!固定!固定!固定!固定!固定!固定!固定!お顔見せてちょうだいな!

そこにいたのは天井に張り付く黒ずくめの男 羊のような曲がった角と禍々しい羽があることから悪魔と予想される 全体は見えないが人族に近い口元が見えるので上級悪魔だろう こんなところで何を?


「...そこ 誰かいるのか」

「...バレ...てる?」

「...いや...気づいてない...視線が違うとこ..見てる...」


焦ったぁ...四次元空間を三次元空間から干渉できる存在だと思ったぁ...


「...気のせいか...いや...視線は感じないが勘が囁いている...暗部を警戒に回すか...」

「...なんか...やばい事になった感じ...?」

「...少なくとも...バグルス様方が侵入しにくく...なった...」


そ...そんなぁ...ガックシ...





「上層に来たけど何処に向かえばいいの?」

「...ん...」


さっちゃんが指差した先には2人の兵が並ぶ豪華絢爛な大扉 魔王城内部は基本実質剛健な作りだったけどここだけなぜか金色で細かい模様のある豪華な扉


「つまるところ...謁見場...?」

「...そゆこと...」


そ...そんなぁ...ガックシ...


「お邪魔しま〜す...」

「......」


豪華絢爛...なのは扉だけのようだ 何故かって?模様もなければ金メッキでもなく装飾に用いられる建材でもない 鉱石類もなければ全面石造り...唯一玉座のみ申し訳程度に模様ありだ


「陛下今一度お考え直し下さい!確かに我ら魔人族は強さこそ全て ですが軍の中でも常に陛下の護衛を行う近衛に人族を配属するのは如何なものかと!」

「確かに近衛に人族を置いては何されるかは知らん だが彼は私の制御下に入っている つまり私が安楽死を求めない限り彼は私に手も足も出せんのだぞ?」

「で...ですが...」

「それに見てみよ 今も宰相の言葉を聞いてなお直立不動 従来の人族ならば今ので少しぐらい反発するであろうが今はどうだ?」

「お...大人しい...ですな...」

「うむ 制御下に入っているのだからな 私の【血操術】によって制御下にある以上問題なかろう?」

「は...はい...」


その玉座に腰を下ろしていたのは女の...男の子..?紛らわしいから男の娘 その顔は中性的で黒髪に長いサイドテールと男の子にしては少し変わっている 黒の外套と貴族が着るような派手さのないスマートな服を着ている 何故か宰相と呼ばれた男の方が豪奢だ 紅眼が多い悪魔にしては珍しい碧眼で爽やかな感じが出ている


今は私達が入ってきた扉から出ていった宰相は置いておくとして魔王であろう悪魔の横に直立不動でその巨体と同じ大きさの大剣を背負う大男 魔王よりも気配が濃い彼こそ今回のターゲット クレシオンシリーズ4番機''消滅''のオドガルム・ラングルブだ 短くボサボサな淡い藍色の髪 日焼けしたように浅黒い屈強な肉体を覆うような漆黒の大鎧 厳つい表情が黒眼によって緩和され皆の兄貴というのような雰囲気がある


「ふぅ...それにしても暇だなオドガルム 私は戦いこそ存在意義だというのにちまちまと政治なんぞしなければならん 円卓にいたあの頃に戻りたいぞ...」

「そうか」

「あぁ...私はまだ173歳だ 悪魔からすればまだ若い 戦場でこそ輝く年だ なのにやってる事と言えば政治だ 軍の者を相手するのはいいが円卓の者達と比べれば雑魚も同然 はぁ...つまらん誰でもいいから強者がここに現れてほいしものだ...」

「ならばいい相手がいるぞ」

「本当か!」

「あぁ そこにな」

「ッギク...」

「...」


あれ?これ...バレてる...?バレてるよね...?


「...マズい...」

「...誰もいないではないか」

「いる 三次元空間にいないだけだ 四次元空間にいる この気配は精霊か 隠れても意味はないぞ」

「ッぐ...はぁ...はいはいここにいますよっと お久しぶりだねオドガルムさん 私の事覚えてる?」

「精霊とな しかも人の姿とは最上級精霊か! これは素晴らしい!」

「だな お前は確かマドミリアだったかそれとサーチャー ならミストとバグルスもいるという事か」


みっちゃんから聞いていた通り記憶はある りーちゃんと同じ気起動式でオドガルムさんを起こしたのか分からないけどこれならまだ安心出来る...はず


「オドガルムさん以外はみんな揃ってるよ りーちゃんもみっちゃん達と一緒 一通り聞いたけどそっちの魔王様に縛られてるんだって?」

「その通りだ」

「...性能の方はどうなの?」

「性能の方は制限されていない 全力を出せる」

「...本格的に...マズい...逃げに...徹するべき...」

「なんだ逃げる気か?すまないが戦わねば返さぬぞ 如何せん強者との戦いに飢えていてな 私は戦闘狂なのだ」


オドガルムさんは戦闘でならクレシオンシリーズ最強 火力も積載量も防御もクレシオンシリーズトップ 戦神をモデルに作られたから技量も高い ''消滅''と名付けられた所以でもある固有機能【エネルギーディスパージョン】は微細でもエネルギーを生み出す物であれば全て分解可能 原子レベルで分解されるため傍目にはさも消滅してるかのように見えるのだ 回避方法は直接攻撃を受けない事である 何故かって?武器を通してしか発動できないからさ ただし回避出来るとは言っていない

あと魔王様逃げさせて下さいお願いします!!!


「強者との戦いを所望なら数日後に私より強い人達がこの国に来ますよ...?」

(...ちょっと...それ...教えて大丈夫なの...?)

(制限かけられてないから四次元空間にいない限りすぐバレちゃうでしょ!)

「ふむ...なるほど 先の会話からして2人はオドガルムと同じクレシオンシリーズのお仲間だな?よかろう その者達に伝えておけ ここは弱肉強食の国 私とオドガルムの相手をしてくれるのなら滞在を許そうとな」

「は...はい!ありがとうございます魔王様!さっちゃんさっそく伝えに行くよ!」

「...うん...ありがと...魔王さん...」






「...あの控えめな娘は何という名だ?」

「偵察精霊サーチャーだ 偵察能力は5番機には及ばないが差が開きすぎている訳でもない 隣にいた瞬空精霊マドミリアとタッグを組めば偵察だけでなく対象のみの暗殺も容易い それでどうした?興味でも湧いたか?」

「どうなのだろうな...だが今まで感じたことの無い...いや戦うときに感じる感覚に近い...言うなれば恋と言うやつか」

「戦う時と同じとは...流石戦闘狂だ だが諦めろサーチャーは契約者である3番機のバグルスにベタ惚れだ あれはフラれない限り諦めないだろう それにバグルス自体拒まないからな よって諦めろ」

「っふ...一瞬にして散ったか...私の恋心...まぁいい次の恋がやってくるさ お前は強すぎる だが今度はオドガルムより少し弱いクレシオンだ どれぐらいだと思う?」

「完全敗北だ それにクレシオンシリーズ最強と言われるが1番機のミストには279戦中全敗だ いい所まで行けてもミストの原初魔法の前には無意味 法則を捻じ曲げる攻撃なぞ創造神以外の存在には対策不可能だ」

「そうか...他のもか?」

「アリサは俺と同レベル バグルスは1体1ならば俺と善戦 リーリエは場合によっては俺の敗北だ」

「...勝ち目ねぇじゃんか...」

「最高位の神の創造物に人間が勝てるわけないだろう 生み出すには制限がある有機物 作成に形で制限が決まる無機物 しかも積めるだけ積まれているのにまだ積めれる俺たちだぞ?」

「あぁ...そりゃ無理だな...ははは」

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