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魔法を使う
ぽちゃん…
にしきは汚くなったおはぎの水槽の水を取り替えている。
汚れた水はトイレに流している。
そして新しい水は水道水の水にカルキを入れて水槽に入れる。
おはぎの水槽はきれいになった。
にしきは、ペットショップでの出来事を思い出していた。
ここの世界の人間は、人工海の人魚を作ることにより、本来の人魚を絶滅させた。
それだけでは飽き足らず、今度は人間から人魚を作り出したのだ。
きれいになった水槽を見ながらにしきはおはぎに話かけるようにこう呟いた。
「おはぎと話がしたい」
すると、水槽の中のおはぎは、水槽から出てきて人間の姿になった。
にしきは、びっくりしたが、もう何でもありなのだと慣れていたので、すんなり受け入れた。
「私の昔の記憶を探ってみたらちょっとだけ魔法が使えたのよね。元の、体の大きな海の人魚には戻れないけど、人間に変身する魔法が使えたみたい。」
と、おはぎは嬉しそうにそう言った。
すると、にしきもニヤッと笑い、
「これでおはぎちゃんと話が出来るわね」




