セントウ
戦闘シーンですが、上手くかけてるでしょうかねぇ・・・。
僕らに火の玉を打ってきたグループはこちらへと歩いて近づいてくる。
「どうします」
「少し待ってくれ相手の情報を収集する」
「情報ですか」
「あぁ、調べるのに少し時間が欲しい」
「わかりました」
シウに待機の指示をだし、面倒な情報収集の始める。
まず最初は見ればすぐわかる所からだ。
僕と相手の距離は約180メートル。
装備はローブに杖、軽装にナイフ、鎧に両手剣。性別は三人とも男。
都合上、ローブに杖の男はマジック、軽装にナイフの男はシーフ、鎧に両手剣の男はタンクと呼ぼう。
そして、タンクは右利き、マジックは左利き、シーフは右利きと。
でもって、現在進行形で僕達を格下と見て油断している。
ここまでがすぐ解る所だな。さて、ここからが本番だ。
三人ともあまり歩き方もよろしくない。たぶんだが、現実での武道経験はなさそうだろうな。
特にタンクは新しい装備を新調したのか或いは、まだ始めて間もないのか動きにくそうだ。
格下を相手にする意識が強いせいか色々と杜撰で付け入る隙がある。
足場があまりよくない森で重そうでなれない装備を着て来たタンク。
遠距離主体の攻撃を行うのだろうが何故か近づいてきているマジック。
全然、辺りに警戒をしていないシーフ。
これを上手く使えば簡単に倒せるだろう。
これは余談になるが狙いが付け難い中で、火の玉をこちらへ正確に飛ばしてきた所から多分これが初めてではなく何回か犯行を積み重ねているのだろう。
さて、これまでの情報を使ってシウに指示を出そう。
「シウいいか。恐らく相手は武器或いは素手で不意打ちをしてくるだろう」
「不意打ちですか」
「そうだ。例えばこちらへ話しかけてきて相手が気を抜いているとこに攻撃と言う感じだろうか」
「そうですか。どう対応しますか」
「そうだな。もし鎧がシウに武器で攻撃してきたら攻撃をかわした後、足を引っ掛けるなどして軽装の方に倒せ」
「それ以外の時は」
「鎧が素手で或いは鎧を狙い道理に飛ばせない時は体当たりで鎧を倒した後、背後からすばやく軽装に一撃を入れてこかしてくれ。もし軽装がシウに攻撃してきたらよけ続けてくれるだけでいいから」
「なるほど。つまりは軽装に当たっている方を囮にして鎧に当たっているほうが攻撃を仕掛けるということですね」
「そう言うこと」
「ローブはどうします」
「ローブは恐らく鎧と軽装が戦闘している間は魔法を撃てないから放置しても問題ないと思う」
「じゃあ。軽装と鎧が倒した後は二手に別れて狙いを付け辛くした後、追撃しますか」
「そうだな。それで行こう。あと万が一作戦が上手く行かない或いは読み違えていた場合には自己判断で事に当たってくれ」
「了解です」
「後、僕が武器を抜いたらシウも本気を出していいからね。あっけど、手加減が無理そうなら倒しちゃっていいから」
「はい」
「それと、鎧と軽装は右利きで、ローブは左利きだからな。それじゃあ行動開始」
作戦を立てた僕達は男達のほうへと近づいていく。
「いやすいません。魔法が少し外れてしまって」
男達のそばまで来るとタンクが声をかけてくる。
実に白々しいなこいつ。まぁ乗ってやろう。
「いえ。大丈夫ですがつきからは気をつけてください」
「なんてな。甘いんだよ」
ワザと隙をタンクに見せると案の定乗ってきた。
タンクは口角を吊り上げ抜刀し、それを合図にシーフも武器を抜きシウへと攻撃をしてくる。
甘いのはどっちだか。
タンクの右から左への横薙ぎの一撃をしゃがんでかわし、シウを瞬時に確認する。
シウはシーフが振り回しているナイフをいともたやすくよけ続けている。
それどころか視線をこちらへと向ける余裕さえ有る。
経過は重々、次へと移ろう。
タンクは横薙ぎの一撃でやはりバランスを崩していた。
そこに体当たりをかましてシーフがいるほうへと飛ばす。
其れを確認したシウは巻き込まれまいとバックステップで後ろに下がる。
追撃しようとシーフが前に出ようとしたところにタンクが衝突。
二人は仲良く地面へと倒れた。
さて、次だ。
僕は右から、シウは左からそれぞれ弧を描くように迫る。
タンクとシーフが倒された光景を見たマジックは動揺したようだ。
一応攻撃が出来るように僕たちから50mほど距離を取っていたようだがここで動揺しているようでは意味が無い。
僕たちが二手に解れたことで僕とシウを見返してどうしようか迷っているようだ。
そこで、ワザとスピードを緩め刀を抜く。
案の定マジックは、標的を僕に決めたのか杖を向ける。
「ファイヤーボール」
マジックが叫んだ瞬間杖の先から先ほど僕たちに飛んできた物と同じ火の玉が出てきた。
木の隙間を狙って放ったその火の玉はこのままでは僕に当たるので、そのファイヤーボールを簡単によけてみせた。
「なっ」
驚きを隠せていないマジック。
種も仕掛けも有る唯の手品に過ぎないのにね。
簡単に魔法をかわした種は、『杖の先から魔法が出てくると予想を立ていた』というシンプルな物だ。
杖の先から出るのが解れば、その射線上に立たなければいい話しだからね。
そして僕の予想道理杖の先から魔法が出てきたからかわせたと言うわけだ。
その手品の御代はマジックにとって高い買い物だっただろう。
なんせ動揺したおかげで横から、急所を狙ったシウの一撃が易々と決まったのだから。
シウの一撃はマジックのHPを削りきるのには十分な威力だったらしく、マジックは光の粒子になって消えていった。
さて、残りも片付けますか。
僕とシウ、ほぼ同時に残りの相手へと向け駆け出す。
倒されたタンクとシーフは何とか態勢を立て直しこちらへと応戦するために構えた。
僕はタンク、シウはシーフをそれぞれ相手にすることにした。
さて、タンクとの戦いは実に酷いものだった。
タンクは太刀筋はスキルの補正のおかげか一人前だけど体の使い方は半人前と言う訳が解らない状態だ。
そのせいで、タンクが両手剣を振るたびにバランスが崩れ隙が出来る。
その隙をついてチクチクと軽い攻撃をするというパターンを繰り返していると、見る見るうちにタンクは冷静さを無くしそれは見るに耐えないほど酷いものになっていた。
「ダブルスラッシュ」
タンクが叫ぶと両手剣が光だし、右上から左下、左上から右下への二激をすばやく繰り出してくる。
それをバックステップでかわし、技の発動が終わったのを確認したらすぐタンクの腹に蹴りを加え倒す。
これが決まってしまうから洒落にならない。
「こちらは終わりました」
シウがこちらへとやってくる。
一応確認したが、何処にもシーフの姿はない。
「残るはお前だけみたいだけどどうする」
「あぁ。うっせんだよ。今すぐ殺してやる」
タンクは立ち上がろうとするが、させる気が無いので蹴飛ばしまた倒す。
「そんな実力で僕をどうにかできるつもりだったのか」
冷たい視線を向け、刀の刀身をタンクの首元へと押し当てる。
ここでタンク初めて自分の危機に気づいたのだろう。
タンクは怯えている。
「おい、俺はブラックドラゴンの一人だぞ。手を出すと、ドラグンさんが黙ってないぞ」
「そうか。でも、ブラックドラゴンもドラグンも知らないな。初心者だから」
「あの人を敵に回してまともにゲームが出来ると思うなよ」
「それはお前も同じだろう。初心者に倒されて実力者の名前やらグループ名やらペラペラ喋ってる奴がお咎め無しと言うのは変な話だからな」
「そんなの解るはずがない。解るはずがないはずだ。多分・・・いやあの人ならやりかねない・・・」
僕のたった一言でペラペラ仲間の情報を話しているタンクの顔が見る見るうちに青ざめていく。
本当にドラグンという奴が怖いのだろうな。
「僕からの話は終わりだ。後はお前の問題だ好きにするといい」
首に当てた刀を横に振るとタンクは光の粒子になって消えていった。
ドラグンか。気をつけないといけないな。
「あ、あの聞きたいことがあるのですが・・・」
突然、シウが不安そうに声をかけてきた。




