襲撃
(今日は歓迎祭の日、つまり襲撃がある。時間は歓迎祭が終わって少ししてからだった。気を引き締めよう)
今日の事を考えながらリエの部屋の前に来た。
コンコン
「おはようございます、リエ様ライアです」
「時間ピッタリですね、おはようございま、ピギャ」
リエが躓いて転びそうになるが
「大丈夫ですか?」
無論僕がいる前では転ばさせない。
「…だ、大丈夫です//」
(照れてて可愛い〜)
そんな事を考えながら僕達は校舎に向かった。
校舎についてリエと別れて合流したルーシルとララと共に中庭に向かうと2、3年生が屋台をだしていた。
(射的にダーツ、パンなどいろんな屋台があるな)
「ねぇライアあれ買って」
ララが指さした先にはたこ焼き屋さんが
(た、たこ焼き!?まあ気にしたら負けか)
「ララ、給金を貰っているのに主様にたからないの」
「いいよ、ルーシルも何か欲しいものある?」
「宜しいのですか?」
「やったわ!沢山食べるわよ〜目指せ全制覇」
「貴方はもう少し遠慮というのを覚えたらどうです」
「ハハッ、ララらしくていいね ルーシルはどうする?」
「…ではあれが欲しいです」
ルーシルの視線の先には可愛らしい熊の人形が
「へぇ〜、意外だな」
(珍しい、ルーシルが恥ずかしくて顔赤くしてるの 心のカメラで永久保存決定だな!)
熊の人形を買ってルーシルに渡すと聞き馴染みのある声が聞こえてきた。
「あっ、ライア〜」
「おー、ライアじゃん」
そう声を掛けてきたのは聖女リンナと主人公のヒロだった。
「私にも何か買って〜」
「ライア、射的でどっちが多く賞品とれるか勝負しようぜ」
「いいぞ、俺が勝つ」
そうして楽しい時間が過ぎ去り皆が片付けに入り僕がリエの所に向かおうとした時事態が動いた。
パキパキパキ ドォーン
(ちょっと早いな、もう少し遅かったはずだが)
「何、今の音」
「正門か?」
周りからも戸惑いの声が聞こえてくる。
(正門には先生が集結しているがそっちは陽動、本当の狙いは裏門)
「裏門へ行く、急ぐぞ」
「どうして?」
「何でだ」
「分かりました」
「分かったわ」
「あっ、ちょっとおいて行かないでよ〜」
「あっ、おい待てよ」
僕達が裏門につくとやはり本隊がいた。しかもリエを誘拐しようとしているが既の所で僕が割り込む。
(もう少し遅くれたら拐われてたな、七魔将グリードとあいつは誰だ?てか泣いてる何で?)
「大丈夫ですか、リエ様」
「ええ、問題無いです」
「では隠れていてください、私達が対処します」
「…分かりました、第5節身体能力増幅〈エンハンス〉バフを掛けました。だから勝ってください」
「ありがとうございます、勝ちますよ」
「邪魔だ、死ね 能力奪手〈スキルハンド〉」
いきなり巨大な手が僕に殴りかかってきた。
「第7節天則支配〈空間障壁〉」
僕がバリアを展開して防いだ。
(本来グリードの能力奪手は物理攻撃は出来ないが縛りを結んで物理攻撃も可能にしている。そのかわり此方の攻撃も効くようになっているが)
「おいおい、こんな化物が襲撃かけてきたのかよ」
ヒロがそう言ったときララが前に出た
「ねぇ貴方、もしかしなくても私をカースドラゴンにしたわよね」
「そういえばそんな見た目だったな、だから召喚しても来なかった訳だ…何故ここにいる」
「言う訳無いでしょ、私が苦しんだ分苦しんで死ね 呪炎吐息〈ドラゴンブレス〉」
そういった瞬間ララが口から火を吐き巨大な手がそれを防ぐが手が黒ずんだ
「ほう、死滅の効果が少し残っている、これは興味深い」
「ねぇ、無視しないでよ悲しいから」
するとこの現場で異質な涙声が聞こえ声の主を見ると顔が涙で濡れていた。
「君は?」
僕がそう聞くと
「自分を殺す相手の名前を知らないのは泣けるよね特別に教えてあげる
僕の名前はクライ 苦しまないよう人思いに殺してあげるから安心して」
そんな返答をしてきたがグリードが口を挟む。
「それは駄目だ」
「ああ…そうだったね、じゃあ苦しんで死んでもらうよ…可哀想に」
こうして僕らの初めてのボス戦が幕を開けた。




