29話 潜入捜査って響きがエロいよね?
ふざけたサブタイですが中身は割とシリアス?してます。
最近、サブタイのネタというか考えというものが尽きそうです。
10月31日に改稿してます
29話 潜入捜査って響きがエロいよね?
反応があった数は3。今までの数と比べると少ない。
「ララ。」
「はい、ご主人様。数が少ないですし、こちらから先制しますか?」
幸い、まだ向こうは気がついてないみたいだし、仲間を呼ばれる前に仕掛けた方が良さそうか……。
俺はララの意見に頷いて二人して反応のあった方へと走る。ある程度近づいたところで息を潜めて様子を伺う。
「あれは……巡回でもしているんですかね?」
「……そう、だろうな。」
ゴブリン達は隊列を組みながら行進している。しきりに周りを見ているのでおそらく偵察が奴らの仕事なんだろう。
「……ゴブリン達がこういった巡回をするのは普通のことなのか?」
「いえ、ありえません。これは、上位種の出現で間違いないと思います。この森のどこかにゴブリン達の集落があると思います。こいつらはその警備だと思います。」
「分かった。ならこいつらの後を尾けよう。もしかしたらこいつらの集落が分かるかもしれない。ただ気づかれたら仕留めてすぐに撤退だ。」
「かしこまりました、ご主人様。」
こちらス○ーク、潜入を開始する。(バリトンボイス)
……いや、なんか言わないといけない気がしたんだ。
俺たちは気づかれないように距離を開けながら尾行を開始した。途中、<隠密>スキルを入手したりして順調に進んでいった。
後をつけだしてどれくらい経ったろうか、ゴブリン達の集落を発見した。
規模はそれほど大きくはない。おそらく、大きくなっている最中なのだろう。
俺たちは近くの茂みに隠れて様子を伺う。
本日絶賛活躍中の<索敵>スキルを集落に向けると一際大きな反応が一つ出る。おそらくこいつが上位種と言うやつなのだろう。
俺はララの方をチラッと見ると小さく頷いた。ララも捕捉したのだろう。
俺はここで悩んだ。このまま引き返すかその上位種と言うやつを魔眼で見て確認するか。
正直安全第一なら引き返す一択なんだが、それだと情報が少なすぎる。今の所得た情報はゴブリン達の集落の場所だけ。敵の規模、強さが全くわからないんじゃ、後から作戦の立てようがない。
ララもそのことを理解しているからか俺の指示を待っている。
さて、どうしたもんか。
「……ララ。意見が聞きたい。ここで引き返すか、もう少し様子を見るか。」
「………ご主人様のお力なら上位種、ゴブリン・キング程度なら問題なく倒すことができると思います。しかし、ここは敵の本拠地です。数で負けている以上突っ込むのは下策です。一度下がる方が……。」
とここでララの言葉が途切れた。と言うよりは遮られたと言った方が適切だろうか。
静かだった森に轟叫とも言える咆哮があたりに響き集落にいたゴブリン達が一斉にこちらへと走りだしたのだ。
「「……!?」」
気づかれた!?どうやって!?まさか尾行は餌だった?
いや、それよりも、この状況をどうする?撤退したいが今のまま下がれば街までついてこられた場合被害が出るかもしれない。
あの街は別に俺の中ではどうでもいいが関係ない人を巻き込むのには抵抗があるし、ことなきを得ても罪に問われたら話にならない。
迎撃するしかないのか?明らかに形成不利なのに?くそっ!悩む時間もない!
「ララ!迎え撃つ!範囲攻撃で数を減らすぞ!」
「かしこまりました!」
俺たちは向かってくるゴブリンの数を減らすべく魔法で広範囲を攻撃していく。
火の魔法なんか使ったら火事になるので俺は土魔法で、ララは風魔法でそれぞれ迎撃する。
俺は地面を隆起させて槍を突き出すようにして広範囲を攻撃する。その際に手前から奥へと波を作るように攻撃していき簡易ではあるが防壁を作る。これで多少の時間が稼げるだろう。
ララは俺の攻撃から逃れた奴らを各個撃破するように風の刃で真っ二つにしたり風圧で圧殺したりして遠距離から殲滅していた。
ある程度ゴブリン達を間引くことができたところで再びあの咆哮が響いた。
どうやら部下を殺されてご立腹のようだ。
「ララ、残りの敵は少ない。掃討作戦に移行する。行くぞ!」
「はい!」
俺とララは残った敵を殲滅するべく白兵戦へと移行し駆けていった。
ご視聴ありがとうございます。
ブクマ、評価ありがとうございます!
 




