28話 紳士な俺と湧いてくるゴブリン
家に帰って落ち着いてきたので2本目投稿ヽ(・∀・)ノ
ようやく話がゆっくりですが動き出し始めます。
ここまで長かった……。(;д;)
10月30日に改稿してます
28話 紳士な俺と湧いてくるゴブリン
あの後、宿に戻った俺たちは夕食を食べ、魔法で体と服を綺麗にして、武器の点検をしてから眠った。
また、同じベットで寝ることになったが何もしてないぞ。……本当だぞ!
日本では同じ部屋で女の子と一緒に寝るなんてありえなかった俺がそんな簡単に手を出せる訳がないだろう!いや、この言い方だと俺がヘタレみたいだな……そう、俺は紳士なんだ。
ちょっと成り行き?で一緒に行動することになった女の子に手を出すなんて、そんな下衆な事を真摯な俺に出来るはずが無いじゃないか!
とまぁ、なぜいきなりこんな言い訳めいたことをしているかと言うと……。
「おはようございます、ご主人様♡」
「……おはよう、ララ。」
イエス。昨日の朝の再現だ。
夜ベットに入った時は距離を置いて寝たはずなのだが、起きたらララに抱きつかれていた。それこそ抱き枕のごとく足まで絡めて。
ネグリジェっぽい寝間着姿やその薄い布越しに伝わる柔らかい感触は非常に扇情的ではあるが耐える。必死に耐える。
念のために言っておくが俺はゲイやホモではない。全くのノンケだ。昔、好きだった女の子に『えっ!?雨宮君ってホモじゃなかったの!?』とか言われたけどノンケだ。……くそう。
それなのに俺が必死に耐えるのは俺が童貞だからだろう。
いや別に『初めては好きな人同士と』なんて乙女チックなことを言いたい訳じゃない。ただ、『お互いにヤッタ後でもこれまで通り普通の仲間ね』みたいに割り切れないと言うか、どうしても意識してしまうと言うか、要は俺が勘違いして惚れるのが怖いんだ。
だってそうだろう。向こうはただ『奴隷の仕事です』とか『一夜だけの付き合いでした』とか思ってるのに俺だけ一人舞い上がって惚れるなんて痛すぎる。
数々の黒歴史を持つ俺でも首を吊りたくなる。
そう言った訳で俺は暴れたいお年頃の息子を必死に叱りつけて準備をする。
今日は爺さんから受けることになった森の調査に行かないといけないのだ。色欲に溺れてる場合じゃない。
ララも俺が準備をするように言うと名残惜しそう?ではあるが準備を始めた。……きっと見間違いだろう、それか思い出フィルターがかかってるだけだ。
俺たちは朝食を取ってから郊外に出て森へと歩く。
今回は1日中街の外にいるためその辺の屋台で昼食を買った。なんかケバブみたいなやつだ。
森へと向かう中、数組の冒険者とすれ違ったりしたが特に何もなかった。まぁ、昨日みたいに絡まれる方が珍しいのだろうが。
戦闘の方も特に問題はなくて順調に進む。数回の戦闘を経て森へとたどり着く。時間にして2時間弱と言ったところだろう。
「さーて、鬼が出るか蛇が出るか。」
「お、鬼?まさかオーガですか?それと、じゃ?って何ですか?」
どうやらララには通じなかったようだ。
「いや、俺の国の言葉でね『何が起こるかわからない』ってことなんだよ。」
「なるほど、確かに異常が起こっていれば何が生きても不思議ではないですもんね。ありがとうございます、ご主人様。一つ勉強になりました。」
うーん、真面目だ。知らないことを手取り足取り教えてあげたくなる。……ちょっとゲスが見えたな。そもそも自分だってアダルトちっくなやつでみた知識しかないくせに。
話が逸れた、気を取り直して。
「これから森に入っていくんだけど、いくつか決まり事を作っておこう。」
「決まり事ですか?」
「そう。まず、俺が撤退だと判断したらすぐに離脱すること。勝てない敵に挑むのは自殺志願者だけで十分だ。」
「はい。」
「次に想定外のことが起きても撤退だ。……何が起きるかわからない中想定外のことがなんて言ってられないのはわかるが命大事にと言うことで慎重にいこう。」
「はい。」
「最後に、お互いに何かあればすぐに報告すること。情報の共有は大切だからね。」
「かしこまりました。」
その他は高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に行動と言うことで森に入る。
昨日とは違い今回は森の奥の方へと進んでいく。何か問題があるとしたら奥の方で起こっている可能性が高いと判断したからだ。
奥の方へと進んでいく中、やはりと言うかゴブリン達と遭遇することが多くなっていく。
一度の戦闘で相手にする数も増えてはいるが所詮ゴブリン。次から次へと黒揚羽のサビになっていく。
数回の戦闘を経て一度休憩を取ることにする。
「ララ、一度休憩にしよう。」
「私はまだまだ余裕ですよ?」
「余裕を維持するのがこういった状況での鉄則だ。いいから休憩にしよう、いざって時に力が出なかったらシャレにならない。」
「差し出がましいことを言いました。申し訳ございません、ご主人様。では少し休憩させていただきます。」
ララはそう言うと異空間から水筒を取り出し水を少しずつ飲む。
やっぱりそれなりに消耗しているようだ。いくら敵が弱いとはいってもずっと気を張り詰めているのはキツイだろう。
こうして少し気を緩めていると<索敵>に反応が出る。
どうやらゆっくりとはさせてもらえないみたいだ。
ご視聴ありがとうございます。
ブクマ、評価ありがとうございます!




