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わくわく異世界冒険?  作者: りんごはるさめ
1章 あまり好きになれない国
33/102

26話 指名依頼

今やっているゲームのイベントがやばいΣ(゜д゜|||)

終了時間までに間に合う気がしない……。

……一体何を言っているんですかね?私は。


10月30日に改稿してます


 26話 指名依頼


 はぁ。

 それにしても気づいたことねぇ……。普段がどうとか普通はどうとか知らない俺がわかるわけないじゃん。ララはどうなんだろ。

 そう思ってララの方を見てみると少し思い当たることがあるようで頷いた。


「それでは私から失礼します。今回ゴブリンの討伐をしている時にも感じたのですが、ゴブリンたちにしては連携が取れすぎていたように思いました。」

「連携……?」

「はい、武器ごとに前衛と後衛に別れ、盾を持つものが壁になり槍を持つものが隙を見て攻撃を仕掛けてきました。だいたい4〜5体ほどの集まりが多かったですね。それでもご主人様がいましたので相手にもなりませんでしたが。」


 ……言われてみれば連携を取ってたなぁ。それが異常かと言われれば分からんが、ラノベとかではそういった描写は見たことないしそういうもんかな?


「私見に過ぎませんがゴブリン種の上位種が誕生したのではないかと思います。」

「………上位種か。」

「はい、氾濫の可能性も無くはないですが統率力の高さの説明がつきません。」

「うーむ……。」


 ララが意見を言い終えたところで爺さんは腕を組んで黙ってしまった。

 その様子からも分かる様にあまり良い状況ではないようだ。エリエットさんは若干顔が青い。

 4、5分位だろうか、そうしてみんな黙っていると不意に爺さんが口を開いた。

 あぶねぇ、思わず寝るところだったよ。こういう面談みたいな時の沈黙って眠たくならない?え?俺だけ?……ソウデスカ。


「お前ら確かまだGランクだったな。俺の裁定で特別にDランクまで上げる。」


 ふむ、手っ取り早くランクが上がるのは良い。金策が増えるし何かと便利だ。

 しかし……明らかに特別措置だよな。さっき特別にって言ったし。こういった特殊事項を設ける場合は何かと歪みが生じるんだよなぁ。

 ん?分かりにくいって?つまり、厄介ごとの匂いだって事だよ!


「……一まず理由を伺っても?」

「なんだ?用心深いな。そんな疑う程大した事じゃないんだがな。」


 大した事かを決めるのは俺なんだけど。


「今回のお前らの戦果ははっきり言って普通じゃない。ゴブリンを100体近く倒し、元Dランク冒険者の盗賊まで倒したんだ。これでFランクまでしか上げないという訳にはいかんだろ。」


 俺は大きくため息をついた。


 この爺さん、俺たちに頼み事があるのだろう。

 しかし、素直に頼み事をするとなると相応の報酬が必要になるからから、俺たちに『恩』を売ってそれを報酬の代わりにしたいとか考えてんだろう。全くもって小狡いな。

 要は、『特別にランクを上げるから俺のお願いも聞いてよね』ってことだ。

 こんなことを若僧の俺に看破されるとは爺さんも『まだまだだね!』。

 ……一瞬テニスがめちゃ上手くなった気が……?


 まぁ、爺さんも情けないが相手が悪かったな。俺は社会人時代に営業部の先輩にめちゃくちゃ鍛えられたからな。建前と本音の使い方は特にスパルタだったし。

 ……今思えば先輩って何者だったんだろう?営業部の成績は常にトップだったし、でも何か役職に付いてたわけでもないし、帝王学?人心掌握術?みたいので踊らされてる感じだったし……おっと話が脱線した。

 ともあれ、爺さんは何か俺たちに隠している。何か後ろめたいことを。

 それがわかっている以上、俺たちから歩み寄ることはしないぞ。面倒ごとは嫌いだからな。


 俺は黙ったままシラーっと爺さんを見る。ララは俺が何も言わないことで察したのか、俺が何も言わないから黙ってるのか何も言わない。

 俺たち二人の視線に耐えられなくなったのか爺さんは大げさに手を上げて謝った。


「降参だ、悪かったな騙すような真似して。」


 ほんとだよ、次はねぇぞ爺さん。


「普通ならこれぐらいの餌で簡単に釣れるんだが……中々思慮深いな。」


 ……反省してねぇなこの爺さん。


「御察しの通りお前たちをDランクにするのにはまだ理由がある。それは俺からの依頼だ。内容はさっき話をした通り森で異常が起こっているかもしれん。つまりはその調査を頼みたい。報酬は金貨1枚だ。あの森で異常が怒るとなると新人の冒険者たちの稼ぎ場がなくなる。そうなると碌でもないことを企むかもしれん。だから早急に手を打ちたい。」


 なるほどね。確かに新人の収入がなくなるのはまずいだろうな。

 で、この依頼断れないんだろうなぁ。断るとなったら色々と話をしないといけなくなるし俺たちの手の内を話すことにもなるだろう。そうなると依頼を受けるよりも面倒になりそうだ。ここはちょこっと依頼を受けて、パッと解決して早くこの国を出るに限る。


「……その依頼受けてもいいですがその前にいくつか鮮明にしておくことがあります。まず、森の調査と言いましたが何を持って調査というのかはっきりさせてください。さっき言ったゴブリンの上位種を発見すればいいのか討伐すればいいのか、依頼が曖昧すぎて成否のラインがわかりません。」

「む?それもそうだな。なら、あの森の以上の原因と思しき魔物の確認、可能なら討伐としようか。」

「はい、次に報酬ですが魔物の確認報告で金貨5枚、討伐で10枚にしましょう。……これは『指名依頼』ですよね?」


 そう、成り行きではあるが『指名依頼』なのだ。その報酬が金貨1枚とは安すぎる。まぁ最低報酬が白金貨1枚からなのでこれでもかなり譲歩しているのだが。

 爺さんは俺の言葉に顔をしかめながらも許可を出した。

 まぁ、許可を出すしかないのだが。


「この俺に報酬の吊り上げを要求するとはいい度胸だな?ええ?おい。」

「これでも相場よりかなり抑えてるんですから文句を言われる筋合いはないと思いますよ。それに上から物を言えば何でも従うと思っているのなら随分と残念な頭をお持ちですね?」


 そう、こんな文句を言われるような事は無いのだ。むしろ俺が文句を言いたい。てか言ったよ。

 向こうは普通なら白金貨を支払うような依頼をタダ働きさせようとしていたのを、俺は見逃してその報酬も半分ほどでいいと言ったのだ。

 これで文句をまだ言うようならこっちから願い下げだ。


 俺が憮然とした態度を変えずにいると爺さんは何がおかしいのか笑い出した。……気でも狂ったのか?


「面白いやつだな。気に入った。お前、ハヅキと言ったか。覚えたぞ。」

「それはどうも。」

「最近はパッとしない新人ばかりだったからな。ハヅキみたいに期待できそうな新人は大歓迎だ。簡単に死ぬんじゃねぇぞ?」

「まぁ、俺も死にたくは無いのでほどほどに頑張りますよ。」

「そりゃそうだ。……依頼は受諾って事でいいな?なら、盗賊とゴブリンの討伐の報酬を下で受け取ってくれ。あと、魔石の買取があるなら同じく下でやってくれ。俺からは以上だ。」


 新しい面倒事しごとを手にいれた俺たちはエリエットの案内で下に戻る。

 ………なんか残業を言い渡された気分だ……。






ご視聴ありがとうございました。

ブクマ、評価ありがとうございます!


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私、勇者召喚に巻き込まれて死にました?
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