表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▼雷撃都市  作者: 亜久津カナ
▼雷撃都市 ー第壱章ー
9/32

1-9:⚡︎ LCU整備 其の参

ー雷撃分散盤調整庫 ネイル装填作業 ー


車の両側に3機ずつ並んだ計6機のロボットアームと、その後ろにグリスの付いたおびただしい量のネイルが装填された繰出機(くりだしき)が見える。


レーザーポインターで示された位置に正確に車を停め降りてくるエル。


ロボットアーム操作盤の電源を入れると、それまでバラバラな位置で止まっていたアームが一斉に動き初期設定位置へ整然と直る。


「今日は…2番までで、3800っと…」


操作盤のモニターに表示されたプレート上面図の区画指定と数値を打ち込む手元が見える。

シグナルが赤から緑へと切り替わる。


「ポチッとな。」


エルが【決定】ボタンを押すと、うなりを上げて動き出す2台のロボットアーム。

繰り出されるネイルが雷撃分散盤の上面にある穴の空いたプレートへもの凄い速さで組み込まれていく。


その間に排出されたネイルを再利用するために、検査・修正装置にそれを集めて放り込むエル。

錆の進行が強すぎるネイルが弾かれてはダストボックスへ入っていく。


錆弾(さびだま)増えてきたな…どっか漏水でもしてるのかな?」


分散盤の隙間をフラッシュライトで照らしながらチェックをするエル。


漏水チェックが終わったのも束の間、ものの15分ほどで3800本のネイルの組み込みが完了する。


車を少し前に出して倉庫の中央へトラックを移動し、畜雷ユニットをテストモードで再起動するエル。


ネイルと冷却プレートがゆっくりと連結していく。

冷却プレートの最大容量位置までネイルが下がると初期位置へ戻る様子が見える。


冷却プレートに残ったプツプツと開いた細かい穴が元通りになりテストモードからスタンバイ状態へと移行する畜雷ユニット。


最後にガードとラジエータを組み付けて全ての工程が終了となる。


面倒な作業が多く時間もかかるが「整備は忍耐強く丁寧に」というVの言葉をエルは大切にしている。


「よし、整備終わり!Vは…アレやってんのかな?」


車の電源と整備庫の灯りを落として奥の部屋に向かうエル。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
⚡︎⚡︎⚡︎「▼雷撃都市」の楽曲専用Youtubeチャンネルです⚡︎⚡︎⚡︎

html>

【▶︎PLAY... 雷撃都市サウンド】

【ご注意願います!】
▲のリンクをタップするとYoutubeチャンネルに繋がっちゃいますのでお聞き頂ける方のみタップをお願いいたします。

よろしければ、是非皆様もエルと同じ曲を聴きながら雷撃都市の街をイメージして頂けると嬉しいです⚡︎
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ