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▼雷撃都市  作者: 亜久津カナ
▼雷撃都市 ー第壱章ー
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1-8:⚡︎ LCU整備 其の弐

ー整備庫中央 冷却プレート交換 ー


ネイルを打ち抜き終わり、横に置いてある冷却プレートの山をエルがため息をつきながら横目に見る。


「やるか…」


今回は捕雷で使用した2機分を交換する。


嫌々ながら冷却プレートの交換を始めるエルの様子を物陰から見守るVが見える。


分散盤の表面にこびり付いた古い冷却ゲルをスクレーパーで剥がしていくエル。

手にはゲルのカスが飛び散る。


「この角が、、、取りにくい、、、んだよなぁ、、、っと」


あらかたのゲルを取り除くと、今度はハンディタイプのレーザー照射機を持ち出し微細なゲルを焼きとっていく。

金属分子がぶつかり合うような特徴的な高音を立てながらゲルが消えていく。


「ズゥィィィィ~~~ン♪ ズゥィ、ズゥィィィ~~~ン♪」


その音を口真似しながらも真剣な眼差しで全体を仕上げていくエル。


「分散盤清掃完了っと、、、次。。。 はぁ~、嫌だなぁーーっ」


シリコンの手袋と前掛けを付けながらあからさまに気が進まない表情のエル。


Vの置いていった箱の中から一枚の冷却プレートを落とさないよう慎重に引き摺り出し、適切な長さでカットしてそれを分散盤に並べていく。


相変わらず重い上に滑り易く取り回しづらい。


徐々に冷却プレートで埋まっていく分散盤。


最後の一枚をより慎重に注意しながら乗せるエル。

前回の交換時に冷却プレートを誤って床に落とし、その清掃中に転倒して全身ゲルまみれになったことが頭をよぎる。


「もう嫌だかんな… あんな髪の色にはもう絶対ならん… (ブツブツ)」


「あれはあれでなかなかイイ色だったぞw」


気づくと車にもたれかかったVが言う。

作業に集中しているエル。

冷静な面持ちでそれに答える。


「全然良くなかったよ。せめてネオングリーンとかだったら良かった、、、っと、出来たーっ」


「まさかあんな反応するとは思わなかったな!化学ってのはおもれぇな!w さぁって、どれどれ、、、おぅ!イイ感じだな!ありがとよ、エル!」


「ちょっと組み方変えてみたから少しは長持ちするんじゃないかな?」


「ほぅ… そいつぁ助かるわ!」


分散盤に並べられた冷却プレートをチラッと見て軽く笑みがこぼれるV。

分散盤を変圧器に戻してロックをかけるエル。


「ネイルの再装填やっとくね。」


「お、気がきくな?代わってくれって言うかと思ったが…?」


「ここまで来たら全部やり切った方が気分いいしさ。任せといてーっ。」


そういうとクレーンで変圧器を車に戻すエル。

Vもそれをサポートしている様子が見える。


「V、下がってーっ!車動かすよ~!」


「おう!あとは任せたぞ~!」


エルが倉庫内の一角にあるロボットアームが並べられた場所へトラックを移動する。


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