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▼雷撃都市  作者: 亜久津カナ
▼雷撃都市 ー第壱章ー
32/32

1-32:▼エル to L

ー別棟 避雷針整備庫ー


エルがVの気迫に包まれたその直後、エルの瞳の奥に一瞬光が灯る。


「V!!!やめろ!!!」


Vを見つめ叫ぶエル。

その叫び声で空気が一変する。

正気に戻り天を仰ぐV。


「おっと、いけねぇ、、、すまん、エル。昔の悪い癖が出ちまってたみたいだわ、、、」


「なんだよ今の!ビックリするじゃんよ!!!」


「現役時代のVはいっつもこんな感じだったのよ~ 怖いでしょ~w?」


「怖い、、、?というか、なんか、、雷みたいで危ない!って、、、そう感じたんだ。。。」


「「「!?」」」


エルを取り囲む3人が驚いてエルの方へ振り返る。


「俺が、、、雷みたいだって?」


「うん。。。何かよくわからないけど、、、雷撃の落ちる瞬間と同じ匂いがした、、、」


「まさか、Vさんがトリガーになるなんて、、、」


「エル、、、あなた、こんなタイミングでK点超えちゃったのね、、、」


「ケイ点???」


顔を見合わせるAとQが同時に吹き出す。


「凄いわ、エル!!!あなた、見猿の空気を雷と同格に捉えたってことよ!師匠と一緒だ!!」


「Vさん、ホント凄いっす!言ってた通り、ホント超えましたね!!」


腕を組み、あからさまに不満そうな顔をするV。


「マジかよ、、、才覚があるのは分かっていたが、、、俺のそれで、それはねぇと思ってた、、、」


「え?ちょ?どういうことだよ~っ!」


「ちょっと目ん中見せてみろ!」


エルの顎を引き上げて瞳の中を覗き込むV。


「おうおう、、、いっちょ前にいい眼になってやがらぁ、、、」


エルの瞳孔がVと同様の特異な形状へ微細に変化している様子が見える。

不安げなエルの頭をポンと軽く叩くVが続ける。


「俺たち雷撃ハンターはな、その職業柄どうしても雷に対する耐性っつうか、特性みたいなもんがついちまうんだ。俺の耳もそうやってできちまった代物だ。


お前の場合は鼻にそれが特に出たんだ。鼻が良いことはわかっていたが、、、

まさかこんなタイミングだとは驚いた。


大昔のアニメの主人公みてぇで良いじゃねぇかw?」


「鼻?」


「ああ。俺らはいつも耳と目と鼻、時には肌や毛髪までも使って雷を感じるだろ?」


「うん。。。」


「そういうのを危険と隣り合わせのギリギリのラインで繰り返してるとな、そいつが一番使っている器官の感覚が飛躍的に鋭くなるタイミングが突如として来る。そして、その変化が明確に現れるのが瞳孔なんだ。

俺たちはそれを『K点を超える』っていう古ぃ言葉を使って呼んでんだ。」


「ケイ点って、、、KEIさんと何か関係があるの?」


「違う違う!KEIは親父さんが自分がK点越えできなかったからって付けられた名だ。。。ってかその話は今はやめとこう。。。


要するにだ、様々な経験を積んだ奴にだけ備わる超感覚ってこった。」


Vの後ろで笑いを堪えようとしているAとQ。

Aが我慢できず少し笑いながら口を出す。


「エルの歳で発現するってね、ホントはあり得ないことなのよ。でも、あなたの師匠はあの見猿。経験が尋常じゃないの。4000近辺の捕雷なんて、中堅と呼ばれてるTAHでも普通とっても難しいんだから。」


「え?4000が難しい?? まさか~!4000なんて普通だよ?ね、V?」


振り返るエル。

目を合わせようとしないVが顎に手をやり口を尖らせて立っている。

あんぐりと口を開けるエル。


「エルがVさんのところで世話になり始めたころからさ、Vさんずっと『ありゃ~化けるぞ!』って嬉しそうに言ってたよ。」


「おい、Q!余計なこと言うんじゃねぇよ!!!」


Qの方へと突っかかるV。

その間にAがエルの顔を覗き込んで優しく微笑む。


「ホントだ、タイトと同じ目してる。エル、さっきVが言ってた3年後まではホント大変よ。でも、あなたがきっと鍵になる。。。頑張ってね!」


エルに背を向けて腰に手をやりVが声を上げる。


「エル、、、お前にゃ悪ぃが、、、こっからは今まで以上にガンガン行くぜ!!!覚悟しろよ!!!」


「うぇえーっ? 覚悟ってなに!? 超怖ぇ~~~~!!!」


「特等を捕雷すんだ!今までにお前と捕まえた一番デカい奴の10倍、、、いや、20倍は余裕で超えるからな!気ぃ引き締めないと確実にやられるぞ!!!」


「いや、俺まだやるとか一言も、、、」


「うるせえ、師匠命令だ!!!!!お前と俺とで捕まえるんだよ!!!!!分かったな、L!!!」


「なんでーーーーーーっ???」


Lの声と3人の笑い声が整備庫に響き渡る。


とめどなく降っていた雨はいつしか止み、珍しく月明かりが街を照らしている。


今までに見たこともない美しい星空がそこには広がっている。






▼紅月


ー同刻 捕雷協会本部特別室ー


窓際に立つ一人の男がつぶれた左目の傷を撫でながらつぶやく。


「酷い空だな、、、なぁ、Vよ、、、」


空が赤い涙で染まっていく。








▼雷撃都市 第壱章



第弐章へ続く▼



⚡︎⚡︎⚡︎ ここまでお読みいただいた皆様へ ⚡︎⚡︎⚡︎


皆さま、第一章までお読み頂いて本当にありがとうございます!

LやVたちもとても嬉しく思っていると思います。


初めて小説を書くという新しいチャレンジをしてみていますが、

書いてみて小説家の方々の凄さをひしひしと感じています。。。


読みにくく、イメージしづらい部分が多々あったかと思いますが、

極力皆様へお伝えできるよう今の自分にできることを目一杯詰め込みながら書きました。


書いている途中でイラストや音楽などもやってみたくなってしまって、

少しそちらに時間を割いてしまいましたが、

普段できないことを楽しみながら、モノを創れるこの世界に心から感謝しています。


是非、第二章もお読み頂きつつ、

今後も応援して頂けるととても嬉しいです。


本当にありがとうございます!

引き続き何卒よろしくお願いいたします!


亜久津カナ

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よろしければ、是非皆様もエルと同じ曲を聴きながら雷撃都市の街をイメージして頂けると嬉しいです⚡︎
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