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1-31:▼見猿のV
ー別棟 避雷針整備庫ー
庫内の空気が止まる。
しばらくしてVが口を開く。
「ああ、、、空の勢いがどんどん落ちちまってるからな、、、ただな、、、」
体をガッと起こすV。
「もうあと3年もすりゃ、必ずもう一度やってくる。。。あの日の雷神さんがな、、、
あいつぁ、俺ら人間どもにまだまだ喧嘩売ってきてやがんだ、、、
ありがたく買ってやるよ、、、その喧嘩、、、」
震える右腕で肩口の黄猿の彫り物を抑え込み、
ただ一点だけを見つめたまま笑みをこぼす鬼のような表情のV。
その様子を見てあわてて体を起こすエル。
「ちょっと、、、V、、、?!?!」
焦るエルをよそにAとQが色めき立つ。
「ひっさびさにその顔見たわ!さぁって、これはホント忙しくなるわよ!!!」
「うぉぉぉぉぉっ!!!見猿様だ!!!やべえ!マジ鳥肌たった!!!」
茶化すようにも聞こえるAとQの言葉すら耳に届いていない様子のV。
「次は絶対ぇ逃がさねぇぞ、、、これで終いだ、、、」
辺りの空気が歪んでいくような気迫がVを中心に広がっていく。





