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▼雷撃都市  作者: 亜久津カナ
▼雷撃都市 ー第壱章ー
11/32

1-11:▼メシヤ

ー第九弐零地区食街エリア【飯屋スタンガン】ー


樹脂製コンテナを繋げてできた賑やかな店へとやってくるエルとV。

赤いダイオード菅で作られた看板がジジジと音を立てて明滅している。

1人がけのシートが向かい合ったボックス席に着くエルとV。

その隣では注文量が多い少ないで AIシステムと揉めている大男がいる。


「リョウガ オオスギマス ヘラシテ クダサイ」


「多すぎるって?あぁ?それじゃぁ少ねぇって!!」


「また、やってるw よっ、タイタン!毎回注文でもめるなよー!この人は良いんだよこの量で!」


隣のシートに体を乗り出してモニター前で再度 AIに話しかけるエル。


「この量で大丈夫!」


タイタンが振り返る。


「おぉ!エルじゃねえか?!こないだは、冷却プレートありがとな!ってかまた、残業か?!」


「今日はもう上がりだよ〜っ 夕飯食いきた!あ、この人はマジでこの量で良いの!!」


「【3ド カクニン…】 カシコマリマシタ」


「 AIがゴネたら、3回同じこと言えばいいって教えたじゃんよー」


「そうだっけか?忘れたわw ありがとな!今日は上がりか?そりゃ良かったな!お?何だ、Vも一緒か!首尾はどうよ!」


「まぁボチボチ…ってとこだわ!」


「ひょー、こりゃまただいぶデカいの蓄ったんじゃないか…?!さすが見猿様だわ!」


「うるせぇw さっさと飯食って帰りな!」


「おうよ!」


互いに拳を顔の前に出し人差し指をビッと挙げる。それは雷撃ハンター同士の挨拶のように見える。

エルが嬉しそうにその様子を見ている。


「むふふふ〜っ♪」


「ん?なんだエル。またニヤニヤしてやがるな。。」


「俺、それやっぱ好きだ。避雷針!」


エルが同じように人差し指をビッと挙げる。


「それ言われるとこそばゆいからやめてくれw しかしまぁ…やっぱりこれ、やるならI型だろw」


「しつけーっw」


笑いながら端末に注文を打ち込むV。

端末を受け取りエルも続く。


「今日は油淋鶏麺っと… 俺も早く免許取りたいな。」


「来年の試験はきっと行けるだろ?現場経験は十分だ。問題は筆記か?w」


「そうなんだよなーっ…多分大丈夫なんだけど、筆記っている?雷捕まえられたらそれで良くない?って思っちゃうとペンが止まるんだよね。筆記試験無しの時代が羨ましいや。。。」


「まぁよ、今や規定だからしゃーないが、言わんとすることはよくわかるわ。

共済にあるケーブルのピン本数と組み方は?みたいな問題は、現場で見りゃすぐ覚えるからなぁ…

まぁ大変だとは思うが一撃合格に期待してるぜ!そうすりゃ俺もちったぁ楽できるからよ!」


「うん… 期待して待ってて!俺も早くプレート打刻機ほしいし頑張るよ!」


テーブルはプレート打刻機のカスタム話で盛り上がる。


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