1-11:▼メシヤ
ー第九弐零地区食街エリア【飯屋スタンガン】ー
樹脂製コンテナを繋げてできた賑やかな店へとやってくるエルとV。
赤いダイオード菅で作られた看板がジジジと音を立てて明滅している。
1人がけのシートが向かい合ったボックス席に着くエルとV。
その隣では注文量が多い少ないで AIシステムと揉めている大男がいる。
「リョウガ オオスギマス ヘラシテ クダサイ」
「多すぎるって?あぁ?それじゃぁ少ねぇって!!」
「また、やってるw よっ、タイタン!毎回注文でもめるなよー!この人は良いんだよこの量で!」
隣のシートに体を乗り出してモニター前で再度 AIに話しかけるエル。
「この量で大丈夫!」
タイタンが振り返る。
「おぉ!エルじゃねえか?!こないだは、冷却プレートありがとな!ってかまた、残業か?!」
「今日はもう上がりだよ〜っ 夕飯食いきた!あ、この人はマジでこの量で良いの!!」
「【3ド カクニン…】 カシコマリマシタ」
「 AIがゴネたら、3回同じこと言えばいいって教えたじゃんよー」
「そうだっけか?忘れたわw ありがとな!今日は上がりか?そりゃ良かったな!お?何だ、Vも一緒か!首尾はどうよ!」
「まぁボチボチ…ってとこだわ!」
「ひょー、こりゃまただいぶデカいの蓄ったんじゃないか…?!さすが見猿様だわ!」
「うるせぇw さっさと飯食って帰りな!」
「おうよ!」
互いに拳を顔の前に出し人差し指をビッと挙げる。それは雷撃ハンター同士の挨拶のように見える。
エルが嬉しそうにその様子を見ている。
「むふふふ〜っ♪」
「ん?なんだエル。またニヤニヤしてやがるな。。」
「俺、それやっぱ好きだ。避雷針!」
エルが同じように人差し指をビッと挙げる。
「それ言われるとこそばゆいからやめてくれw しかしまぁ…やっぱりこれ、やるならI型だろw」
「しつけーっw」
笑いながら端末に注文を打ち込むV。
端末を受け取りエルも続く。
「今日は油淋鶏麺っと… 俺も早く免許取りたいな。」
「来年の試験はきっと行けるだろ?現場経験は十分だ。問題は筆記か?w」
「そうなんだよなーっ…多分大丈夫なんだけど、筆記っている?雷捕まえられたらそれで良くない?って思っちゃうとペンが止まるんだよね。筆記試験無しの時代が羨ましいや。。。」
「まぁよ、今や規定だからしゃーないが、言わんとすることはよくわかるわ。
共済にあるケーブルのピン本数と組み方は?みたいな問題は、現場で見りゃすぐ覚えるからなぁ…
まぁ大変だとは思うが一撃合格に期待してるぜ!そうすりゃ俺もちったぁ楽できるからよ!」
「うん… 期待して待ってて!俺も早くプレート打刻機ほしいし頑張るよ!」
テーブルはプレート打刻機のカスタム話で盛り上がる。





