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オルビア国物語  作者: バルカン
第2章
43/72

岩屋堂 3

「な、何だあれは…」


「オオドドロや厄介やで……

敵さん、休ませてくれへんみたいやなぁ」


_____ブオォォォンン!!_____


洞窟内に重低音の鳴き声のような音が鳴り響き、体の奥がビリビリと震える。


「先に、進んでもどうなっとるかわからん

周りに敵がおらん内に倒しきるで! 」


ピンク色の目玉のみの巨大な頭を揺らし、短い手足を使って体を引きずるように近づいて来る。

オオドドロが這った後は緑色のガスのようなモヤが尾をひき、その先端には目玉と同様のピンク色の塊がぶら下がっていた。


ジェイドとルナは左右に散会しオオドドロを左右から挟み撃ちにするような形をとり

フィリアはその場で魔力を練り始めた。


「正面から戦ったらアカンで!」


大声に反応し、オオドドロはジェイドの方を向く


____ブオォォォンン____


と音がして、オオドドロは地面に頭を地面に叩きつける

打ち付けた箇所を中心に衝撃波が発生し

ジェイドは吹き飛ばされる。


その隙にルナが背後に回り尻尾に向かって槍を突き出すが、敵は尻尾を大きく横に薙いで牽制する。

敵の一撃を回避したルナだったが、敵の体から常に出続けている緑色のガスのような物に視界を奪われ、後退するしかなくなった。


「____ごほっ!」


「ルナさん!

大丈夫ですか? 」


「あぁ、意外と何ともない……

だが、酷い匂いだ……」


卵の腐ったような強烈な匂いに顔をしかめ距離を取る。


「それでは、私が!

''ストームカッター'' 」


フィリアの放つ風の魔術がオオドドロの顔面に直撃する。

バシュッ!!!

と音がして、オオドドロの頭が真っ二つに割れた


「やったか! 」


ルナがそう思ったのも束の間、緑色のガスがフィリアによって切り裂かれた傷口同士を繋ぎ合わせ元通りに戻ってしまった。


「バラバラで攻撃してもアカン

タイミングあわせるで!尻尾のピンクを狙うんや!」


3人は再度攻撃を仕掛ける

二度目の攻撃のタイミングは完璧だった。


ジェイドが再び、オオドドロの注意を引き付け敵の攻撃をいなしている間にルナとフィリアが敵の側面に回り込み、ガスの発生が少ない敵の上に飛び上がる。


フィリアがタイミングを見計らってストームカッターを繰り出し尻尾の部分を身体から切り離し、同時に風圧で周囲のガスを吹き飛ばした。


「これで終わりだ! 」


一直線に、敵に剣槍を突き立てるルナ

その一撃は的確に尻尾の先を捉え

ピンク色の玉を破壊したのだった。


___シュウウウウゥゥ___


と音がして、オオドドロの体がみるみる縮んでいく

最後には、体の形を保てなくなり、緑色のガスと共に散っていった。


「ふぅ、お疲れさんやな!

なかなかエエ連携やったと思うで!


こいつが出たっちゅうことは、土の魔力が濃い場所に近づいている証拠や!

問題なければ、進もか! 」



互いの健闘を讃え3人は先へ進む、

ジョー・ドルイドの街を出た時は、魔物退治は素人だと言っていたルナも段々と慣れてきたようで

充分戦力として比毛を取らなくなっていた。


途中何度か、トゲトゲ土竜が飛び出して来たり

ヨロイ蜘蛛に出くわす場面はあったが、ルナの顔が青くなる以外のトラブルは特に無く

3人は順調に進んでいった。


しばらくすると、洞窟の先が開けて

大きなドーム状の空間が広がる場所に辿り着く


「待った……何かヘンや……

聞こえるか? 魔物の気配がするで……」

ジェイドに静止され3人は立ち止まる


耳を澄ますと

___コーンッ___コーンッ

と小気味良い音が聞こえてきた。


広いドーム状の空間の為、音が反響し出所がわからないが段々と近づいているようだ


ふと、3人の正面に茶色い魔物が表れた。

人型をして、表面の見た目はまるで乾いた土の様にひび割れ

子供が適当に掘ったようなグシャグシャの不細工な顔をし、見た身の大きさはルナ達と殆ど変わらない。

天井から糸で吊り下げられているかのように不自然な姿勢で手足の関節をプラプラさせている。


「ジェイド、こいつが土人形(ゴーレム)か? 」


「正直見たことが無いからわからんなぁ、

土人形(ゴーレム)なんて珍しい魔物や

でも、いかにもコイツや! って見た目しとるし…」


「どちらにせよ襲ってきます!

気をつけて!!」



正面に表れた土人形らしき魔物の後ろにも同様の敵が多数

コーンッコーンッという足音をたてながら、ピョンピョンと跳びはねながら近づいてくる。

アッシュの為にも必ず土人形の核を手に入れる


そう意気込んで、3人は武器を構えるのだった。

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