とりあえず、インドア派は調べることから始めます。
VRを外してカレンダーを見ればすでに8月も後半。
椿がこうして遊んでいたれる時間もわずかとなってしまった。
「お母さんもそろそろ帰ってくるはずだし、こんなに沢山遊んでられないんでしょうね。」
それに吹雪には悪いことをしていると思う。
他のゲームもあるのに最近は付き合ってもらってばっかりいるのに、自分はそれに返せるものがない。
「次の町に行ったらパーティというものを募集してみてもいいのかもしれない…そうしたら、吹雪さんは楽になるでしょうし。」
そんなことを考えながらも椿は少し寂しいなと、思う自分には気が付かないでいた。
冬花 椿
LV:12
種族:エルフ
職業:魔法使い
スキル:察知、言語習得、オー・アンサンブル
称号:言語博士
HP (体力):261
MP (マジックポイント):133
SP (スキルポイント):111
STR (筋力):55
DEX (器用):167
INT (知力):184
MND (精神力):111
目指すところDEX (器用)195、INT (知力)200、MND (精神力)130
未だ到達したものがいないから知るはずもないが…ただただレベルを上げていくならLv.28までかかるLv.12の椿には大きな壁であった。
ログインしてすぐに椿は図書館へ向かった。
今日は吹雪が来れない日である、思う存分調べ物をすると決めたのだ。
よくよく考えてみれば椿のINT (知力)はずば抜けて高い。
これは吹雪に言わせると現在20レベル以上にならないと本来でない数値だそうだ。
ではなぜそんな値が椿に適用されたのか?
簡単だ。
称号、言語博士特殊効果のおかげである。
普通アイテムで上昇させても補正値は5パーセント以下が基本。
そこに、10パーセントの補正称号。
椿は基本的にINT(知力)だけは自分のレベルよりプラス10ほど上の値が付いている。
ならば、DEX(器用)もMND(精神力)も上昇させる称号があるはずなのだ。
「探し出してみせる!!!」
それから椿はいろいろな本を読んだ。
しかしながらどれもこれといったヒントはなく、グリブはにこにこ笑いながらヒントはくれるが答えはくれなかった。
「椿さん、おめでとうございます。今の本で通算300冊読破されましたから察知派生スキル検索が使えるようになりましたよ。キーワード検索されたらいかがですか?」
「え?あ、ほんとだ…スキルが増えてる…」
「まぁ、検索で引っかかるのは自分が知っているが情報として整理しきれていないものを含めて、知っているもの限定なんですけどね。使う価値はありますよ。」
そして椿は知ることになる。
DEX(器用)上昇称号は特級職人もしくは職業シーフ、スキル口先より手先。
MND(精神力)上昇称号は救世主もしくは職業上級神官、スキル精神統一。
今椿が習得できるのはスキル精神統一のみであった。
「グリブさん、精神統一を学びに道場に行ってきます!」
「はい、行ってらっしゃいませ。道場には久遠さんがいらっしゃいますから、この紹介状を渡してください。きっと教えてもらえますよ。それを見せてダメだったならグリブが遊びに行きますよと行ってくださいね。」
椿は一瞬背筋に冷たい物を感じたが、それを黙殺することに決めた。
君子危うきに近寄らず、だ。




