お泊まり会
「初めまして!こうくんとお付き合いさせていただいております、黒波唯と言います!不束者ですが、よろしくお願いします!」
「…薫から聞いていたけど…実在してたのね…康太の彼女…。しかもめっちゃ可愛いし、めっちゃ明るい…」と、唖然とする母。
「ね!ね!言ったっしょ!めっちゃ可愛い彼女!」
「…すごい…」
「あははw面白いお母さんと妹ちゃんだね!」
あまりの驚きで、まるでロボットかのようにカクカクの動きをし始める母さん。
「まさか…康太にあんな可愛い彼女がなんて…ゆっくりしていって。そして、我が息子を末長くお願いいたします…」
「はい!長く付き合いたいと思っています!」
それから…父さんが帰ってきて、5人をご飯を食べて、お風呂に入って、そして…夜になると部屋で2人きりになった。
「…これは…おっぱじめるしかないね」と、耳元で囁いてくる黒波さん。
「おっぱ…!?//」
「おっぱい?」
「ち、違うから!!//」
隣の部屋には薫も居るんだぞ!で、出来るわけないだろ!
「まぁまぁー、それはご家族がみんな寝静まってからにしてー。とりあえずゲームしよ!なんかないのー?」
「…ゲーム…2人でやるのはあんまりないかな。1人ゲーばっかだし」
「ふーん?1人…好きだもんね」
「その言い方はちょっと…。黒波さんは休みの日何してるの?」
「おい」と、チョップされる。
「いった…何?」
「そろそろ唯って呼んで欲しいんだけど」
女子を名前で呼ぶとか…めちゃくちゃ抵抗がある。
「…ゆ…ゆ…ゆ…ゆい…さん//」
「私の名前はゆゆゆゆいじゃないけど」
「分かってる!//…唯さん」
「うん、何?スケベくん」
「スケベじゃないから…//」
いつも通りというか、なんというか…。
この前泣かれた時はどうしたもんかと思ったけど、どうやら元に戻ったようだ。
「ね、心理テストやろ!」とか言ってくる。
「…心理テスト?どんなの?」
「お、乗り気だねー。いいねー。えっとね、Q.あなたは新しい土地に引っ越しをしました。さて、その家の隣に建っていた家と住んでいる人は、どのようなものだったでしょう?
A:大きな家に大家族が住んでいた
B:小さな家に女性がひとり住んでいた
C:古い家に老人がひとり住んでいた
D:小綺麗な家に男女がふたり住んでいた
さっ、どれ?」
なんだそれ。
まぁ、騒がしいのは嫌だし、Aは嫌だな。
Dもなんか嫌だな。夜とか営みの声とか聞こえてきそうだし。
そうなると…BかCかな。
まぁ、老人なら特に何もないだろうし、いいか。
「Cで」
「Cねー。C:古い家に老人がひとり住んでいた
あなたのエロオーラは『ミステリアスエロ』です。なんだかわからないけど、どこかエロイと感じさせる特徴があります。特に声のトーン、調子、話し方、何気ないしぐさからあなたのエロオーラが発せられます。気づいたときには異性もあなたに夢中になるでしょう…だってwミステリアスエロって何!?wウケるーwww」と、大爆笑する。
そんなオーラが出てるわけない…。
「あっ、でも出てるかも!たまーにめっちゃ犯したい顔する時あるもん」とか怖いことを言ってくる。
「そういう黒波…唯さんは?」
「フルネーム呼び?」
「まだ慣れないから…。それで?そっちは?」
「私はDかなー。
D:小綺麗な家に男女がふたり住んでいた
あなたのエロオーラは『フレッシュエロ』です。エロイんだけどどこか爽やか。相手も『エロイね~』といいやすい雰囲気をあなたは発します。あなた自身が何かセクシーなことを言っても冗談っぽく受け取りやすく、下ネタで周囲を盛り上げることができるでしょう。だって!めちゃくちゃ当たってんじゃん!はい、エロいねーって言って?」と、胸元をチラチラと見せてくる。
「ちょっ…!?//」
「エロいでしょ〜?w」
「…変態じゃん」
「好きなくせに!」
そんなじゃれあいをしていると、いつの間にか23時を過ぎていた。
家族はそろそろ寝静まる頃だ。
「ふぁ…」と、俺もあくびが出た。
「お、もうそろおねむ?よし、じゃあ…しよっか」と、電気を消すとそのまま布団に押し倒される。
「ちょっ!?//」
「さーて…夜は長い…よ…//」と、暗闇の中で完全に静止する唯さん。
「…?」
「あっ…れっ…//えっと…その…//」と、何か様子がおかしい。
「…?大丈夫?」
「だだだだ、大丈夫だし!!」と、そのまま着ていたTシャツを脱いで捨てる。
ぼんやりとした暗闇の中、彼女の下着姿がうっすらと見えてくる。
そして、その顔はもうめちゃくちゃに赤くなっていた。
「お、お、おかしいなっ…//なんか…なんか…すごく…//」
「む、無理はしなくていい…から」
「ご、ごめん!今日はなし!なんか違うかも!!」と、こちらに背を向けてそう言った。
そりゃそうだよな…。
俺とはお試しで付き合ってるだけで…やっぱこういうことは好きな人じゃないと興奮しないっていうか…俺みたいなやつとは…したくないよな。
今まで色んなやつと…してきたって言ってたけど…俺は…やっぱりそういう目では見れないんだろうな。
「…おやすみ」
「…うん//」
やっぱりどこまで行っても俺は俺なのだ。




