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魔王の後継者候補ってマジですか!?  作者: けーちゃん
第2章 クリムゾン育成学園
20/23

[番外編1]ミリア・フィレンツェ

ミリアの過去書いてみました。

2、3話構成くらいになりそう。


ブックマーク、感想、評価お待ちしております。

 上位魔族ヴァンパイア。

 ヴァンパイアは非常に多い魔力量を誇り、闇魔法で右に出るものは数少ない。

 歴史的に見ると、どこの国でもヴァンパイアは強力な力を持っているため、貴族の地位を保持している。

 また、そのなかから魔王に任命されたものや幹部として魔王に仕える者も数知れず。

 まさに強者とよばれる種族なのである。

 

 

 ミリアはそのヴァンパイアの中で武闘派のフィレンツェ家で生まれた一人娘であった。

 父親の名はレオナルドという。

 レオナルドは、クリムゾン王国のヴァンパイアでトップの実力を持っていることが評価されて第11代の魔王として国を守っている。

 ミリアは母親の顔を知らない。

 知っているのはミカエラという名前だけ。

 ミカエラはミリアを出産したときに息を引き取ってしまった。

 ヴァンパイアは、寿命こそ長いが一時的に衰弱状態となるときがある。

 それは、出産や召喚といった、新たな命を誕生させるとき。

 生まれてくる者の強さによっても負担は変わってくるのだがミリアは格別に強かった。

 結果、ミカエラは出産により亡くなってしまった。

 ミカエラがいないため、レオナルドは男一人でミリアを育て上げた。

 配下に任せるのも手ではあったが、前々から自分の手で育てると決めていたのである。

 レオナルドの思想は、自分に厳しく人に優しく。

 レオナルドはいつも言っていた。


 「ミリア、強い者は弱き者を守るのために生まれてきたんだ。決して簡単に力を行使していいものではないぞ。」


 ミリアも幼い頃からこの誓いは守ってきた。


 「分かってるって。力は守るためにある。いつもパパは言ってるよね。」

 レオナルドの指導のもと、潜在能力がとても高かったミリアは、みるみる成長していく。

 魔法だけでなく剣術や武術などさまざまな戦闘スキルも身につけた。


 そんなある日、よく一緒に遊んでいたバリスタは、いつも通りいじめられていた。

 彼は何を考えてるか分からないからいじめの対象によくなっている。

 その日もミリアは、父の教えどおりバリスタを助けていた。

 それにいじめられているのを見るのはいい気がしなかったから。


 「あんたっていつもいじめられてるわね。やり返したらいいのに。」

 「僕がやり返したら取り返しがつかなくなるだろ。ミリアもそのうちわかるよ。」


 バリスタは何を言っているんだろう。

 強がっているだけなのだろうか。

 ミリアはこの時はまだバリスタの言っている意味を理解できなかった。


 数年がたちミリアは軍に入り、兵士から少佐、軍の指揮官そしてとうとう幹部になる。

 だがメンバーを見るとどうだ。

 驚くことにバリスタが同じ幹部にいたのである。

 なんでバリスタが?

 いじめられていたのに…。

 だが、軍の任務でもなかなかバリスタと会うことはなく聞き出せることはなかった。

 それに、なぜかバリスタは他の幹部と違って忙しそうだった。

 

 それからしばらくたった頃、悲劇は起きた。

 クリムゾン王国付近に出来ていたゲート、そこから人間たちが攻めてきたのである。

 噂ではゲートは場所を転々としているらしい。

 まるで誰かが操作しているように。

 王国は、緊急対応をおこなう。

 人間といって、侮ってはならない。

 人間にも職業というのが存在しているらしく職業によって強さも変動するらしい。

 なかでも勇者は魔王と同レベルの力を持っているという噂も広まっていた。

 人間たちの狙いはなんなのだろうか。

 ここしばらくは人間が魔界に攻めてくるなど聞いたことがなかった。

 

 やめてくれぇぇー!

 痛いよー!

 ぎゃあぁぁぁぁぁ!


 遠くから聞こえる国民の声でミリアは最悪の事態だということを再認識する。 

 

 

 早すぎる!国民が襲われてるというの!

 もう国まで人間たちが攻めてくるなんて。

 こうなったら私も助けに行かなければ。

 ミリアは全速力で声のする方に向かう。





 ミリアが到着するとそこには、何もなかった。見慣れた景色、建物すべてが崩壊していた。

 あるとすれば転がった死体。

 それぞれの死体がどのような方法で殺されたかはわからないが焦げているものから凍っているもの、体が残っていないものといろいろあった。

 

 「なんてひどいことを!!」


 だが、立ち止まってはいられない。

 こうしているときも人間たちが国民に危害を加えているからだ。

 しかし、人間たちの気配はない。

 ミリアはあることに気づく。


 「魔力が城の方に向かっている。これはパパのいる方向。まさか、入れ違ったっていうの!?」


 いやな予感がする。


 「無事でいて!!パパ!!」


 この魔力の質は間違いなく人間のもの。

 でも、人間とは思えないほど高次元な魔力。

 本当に人間なの?

 ミリアの魔力探知は高精度で間違えることはない。

 それに加えて、魔力探知の経験から今まで経験したことのない強者だということがわかる。

 怖い…でも行かなきゃ!

 ミリアは、人間の魔力の方向へ急いで向かう。



 ミリアが到着するとそこには変わり果てた城の姿があった。

 城壁は崩壊し、燃え上がっている。

 ミリアは城内に魔力探知を張り巡らせる。

 間違いない、人間とパパの魔力。

 パパは城のなかだ。


「パパ!どこなの!?」

 

 無事でいてほしい。私がすぐに行くから!

 その想いだけがミリアの心を埋め尽くしていた。

 城内に入ると、剣と剣が激しくぶつかり合って高音が鳴り響いていた。

 音で分かる。

 どちらも高レベルな剣術を保持している。

 間違いない、パパだ!!

 今そっちに行くから!!

 ミリアは、高次元な戦いに足を踏み入れることになる。


 

 



 



 







  

 

 

 


 


 

 

  

 

 

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