屋敷
「勝手に入って良かったのか?」
「大丈夫じゃ!」
その多大なる自信はどこから来るのやら…
屋敷の呼び鈴を押したが何回押しても誰も来ず、最終的にはアガサが深く押しすぎたせいでめり込んでしまい押すことが出来なくなってしまった。
そして今現在2人仲良く不法侵入している
「お主もあの違和感気づいたんじゃろ?あれは相当なバグじゃ。そんなやつが家にいて生きのびることが出来る人間なんて絶対におらんのじゃ」
「お前が知的なこと喋ると違和感しかないんだが」
床の板はキシキシと音を鳴らし、隙間風が入り込む。
1歩また1歩としていくうちにどんどん空気が重くなって行くのがわかる…
「多分この奥じゃな」
指さす方には「立ち入り禁止」の看板が掛けられた扉がある…
開けてみると中には…1人の男がいた
「おやおやここは立ち入り禁止ですよ」
西洋の丸メガネをかけシルクハットを被り杖を持っている老人は悠長な日本語だが外見や顔などは西洋人の顔立ちをしている
「アガサ」
「あぁ。戦闘開始じゃ」
すぐさま銃で老人を撃つがエイムが悪くなかなか当たらない
「やれやれ…射撃の腕がまだまだですね。将来が不安です」
「随分余裕じゃな!!」
大声と同時に老人の背後に周り金棒で殴りかかった
だが振り下ろされた金棒が当たる瞬間突如老人がいなくなり座っていた椅子を破壊した
「どこじゃ」
「あなたはなかなか良い動きですね。私でなかったら食らっていたでしょう」
気づくと老人は、俺の後ろに立っていた
「まぐれで避けれたくせして随分楽しそうじゃな!!」
すぐさま体勢を立て直し持っていた金棒を投げる。恐ろしい速さで飛んでいくそれは見事に壁に穴を開けた
「また消えたのじゃ」
「まさかもう終わりですか?」
朗らかに微笑むおじさんは元の位置に立っていた
「まだまだじゃー」
その後も何度老人に飛びかかり俺も加勢し撃ったが近づくと瞬間移動し結局1発も当てることが出来なかった
「はぁっ…はあっ…お主何者じゃ?」
「私はニル=オルド。分かりやすく言うと天上者です」
えっ、天上者って前悟が言っていたトップ10人の……こいつがこいつがその1人かならなんでこんなとこにいるんだ?
「はじめさんとアガサさんですね」
「…なんで俺たちの名前を」
「私も任務に呼ばれましたので。そういえばアライさんと悟さんはどうされました?もう死にましたか?」
目の前の男は真剣な顔でもなく笑っている訳でもなく、明日の天気を聞いているような顔をしている…
「内緒じゃ。というか任務なら何故ここにおるんじゃ?」
「この屋敷にバグがいましたので殺していました。あなた達も殺しに来たのでは無いのですか?」
オルドは手を払い、またひとつ微笑んだ
「どうするアガサ。信じるか?」
「バグは死んだら証拠が残らんから嘘を言ってるかもしれないのじゃ」
考えているがその拳は強く握られておりいつでも攻撃ができる姿勢を保っている
「死者の足跡は破壊されました」
オルドはそう静かに呟いた…
「破壊されたってどういうことだ?」
「万の連中が先程破壊しているのを見ました。ですのでもう我々天上部の任務は終了しているのです。さっ帰りましょう」
「どこに証拠が…」
そういいオルドはまた瞬間移動し消えていった…
「悟君!!悟君!!起きて」
落下した2人は運良く木の上に落ち生き延びることができた
「…ん、おはようございます……って腕治ってる!!」
潰されたはずのアライの手は綺麗に元通りになっていた
「異能を使えば手ぐらい簡単に直せる。それよ大丈夫?」
「…俺は特に何とも」
「なら良かった。とりあえず歩いてはじめ達と合流しましょう」
心配が解けたようにふうっと一息付いた
(はぁ…俺がしっかり後ろ見てさえいれば アライさんの腕が取れることもなかったのに…)
「悟君今後悔してるでしょ」
「なんでそれを……異能ですか」
「ふふ。顔を見ればすぐわかる。悟君って可愛いね」
(アライさん………好き!!!!)
「鼻血出てるよ」
「えっあっすいません」
「このハンカチ使っていいよ」
渡されたハンカチは可愛いクマちゃんが縫われている
「アライさん………ありがとうございます」
「そういえば言おうと思ってたけど、アライでいいよ」
アライは微笑み悟の心臓はギュッとなる
その笑顔は悟を恋に落とした
だがそんな事お構い無しに再び石はアライの方目掛け投げられていた……
---ある人の物語---
「ほんとにここで合ってるのー?」
「アイの放、精度高い」
「なら良かったー。そういえばだけど今夜はやめとこう?」
「なぜ?」
「理由は後から後からー」
スイン、さくら




