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不死鳥の召喚士  作者: 張田ハリル@スロースタート
序章 力を求めて
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アルのそこにシビれる、あっこがれる

「痛いよぉ。もう少し手加減を」

「そう思うなら誤解を招く発言は禁止しろ」

 俺だけ異様に少ない食事をしてから格闘場に向かう。もちろん、シズを置いて来ている。

「待ってたよ。遅すぎたら僕というお出迎えが来ていたはずさ」

 少し気障ったらしい口調で話すアルにおはようございます、と挨拶をしておく。これから人が来ることを知っているからか甲冑は付けたままだ。

「それでね、今日は僕と組んでほしいんだ。君の力を見たい」

「組む……ですか。別にいいですよ。アレですよね、模擬戦の時にってことですよね?」

 当たり前だろ、と答えるアルに首を頷かせる。

「ならいいですよ、お手柔らかに」

 手をひらひらと振りアルの反応を見る。ただ笑っただけだ。随分と丸くなったものだな。

「そう言えば聞きたいことがあったんですけどイズのダンジョンではどれくらいのレベルの相手がいるんですか」

「現在最下層まで行く方法が見つかっていないダンジョンでね。それでいてレベルも低いのが多いため本当に初心者しか行かないのさ。特徴を挙げるとすれば地下五階に大きな穴があることくらいかな。後は比較的トラップが多い」

「……そうなんですか」

 嫌な予感しかしなかった。大きな穴があって最下層までの道がわかっていない。

「ちなみにその穴から降りた人は?」

「おかしなことを聞くんだね。ゼロ人さ。あの奥深くまで続く穴を降りようとするものなんていないさ」

「そのダンジョンで異変が起こったことは?」

 うーん、と首を捻るとすぐに頭を上げてない、と断言したアル。

「いや……表に出てないだけなのか?」

 アルの不穏な言葉が二人っきりの空間に響いた。

「まあ安心していい。僕がいる限り誰も殺させないさ」

 アルのその言葉を信じて今は違うことを考えることにした。そもそもダンジョンに行くのは約二週間後だ。まだ時間はあるはず。

「それとね、上がうるさくてダンジョン探索は三日後になったよ。何度言っても早く強くさせろって」

「……本当に信用出来ない人が多いみたいですね」

 全くだよ、と天を仰ぐアルの表情は見えなかった。ただ訓練をあまりしないままでダンジョン探索は上手くいくものかと心配する気持ちが強かった。それこそ俺を遠くから攻撃してくる人はいないか。

 そんなテンプレートなことが起こらないかということが恐怖でしかなかった。

「まあいいか、心配するだけ損だ。後は野となれ山となれ」

 俺は出来る限りそんなことは考えないようにした。

 そんなアルとの話が終わって十数分程で全員が集まる。シズが嫌がっているのに付きまとえる水木を凄いと思う。悪い意味でだが。

「今回僕が模擬戦をするのはヨーヘイだ。君たちとは違う、ステータスに頼らない戦い方をしていたからな」

 それが口実かと思いながら模擬戦用の剣を三本取り出す。

「三本かい? 不思議な戦い方をするんだね」

 そう言いながら壇上に立つアル。同じ土俵に立てばわかった。凄く負の気が強いぞ。負けろ負けろという男子も多いし、女子も何人かそう言ってるな。

 負けるにしても傷跡を残してから負ける。

「へぇ、そんな戦い方が出来たんだね」

 剣を二本空中に浮かして一本を構える。

 ダッシュした際に二本はアルの横から攻撃を仕掛けるように振った。

「うおぉぉぉお」

 自分を鼓舞するために雄叫びを上げる。三つの剣を一つの剣で受け止めようとしてきたため、二本はより後方からの攻撃に変える。

「ちっ」

 アルの舌打ちが聞こえた。おいおい、そんなことする余裕があるのかよ。

 受け止めたアルの剣に錬金術をかける。少しだけ刃先を弱くさせた。

「本当はハンデが欲しいところなんですからね。だから貰います、魔剣」

 前とは違い切ることをメインにした黒塗りの剣を召喚する。

「魔剣、ベルセルク。全てを喰らえ」

 切り刻むことを喰らうとしてそれは顎を開ける。朝食が少なかったため腹がすいているんだ。

「バーサークモードにする魔剣か……いや模擬戦には向かないでしょう」

 アルの言葉など聞こえないままでベルセルクを振るう。一撃一撃でリングの床を壊していく。五回も振れば半壊状態へと陥った。

「いやいや、ダメだって。炎付与」

 アルの模擬戦用の剣が赤く燃え上がる。

「手の内晒すから使いたくないんだよな。行くよ」

 先程以上の速度を出すアルにベルセルクで守りを模擬戦用の剣で攻撃を仕掛ける。

「意識がないわけではないか。バーサークモードの良いところだけを取り出す武器」

 そう言いながらアルは後から向かってくる三つの剣を叩き折る。

 そこを勝機と感じてベルセルクを振るうが嫌な悪寒が体を通る。後に退避してベルセルクを構えるとさっきいた場所に火柱が立った。

「ひぇーそれもかわすの。これはレベルが上がったら勝てないかもな」

 アルのその言葉を最後に俺の意識は飛んだ。

バーサークモードとはステータスがヤバめの事になって対象者がブレイクすることですね(適当)


バーサーカーと言えばベルセルクですよね、ね?(威圧)


これからもよろしくお願いします。出来ればブックマークや評価等もよろしくお願いします。

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