第13王子?ラヴァンダ・トレサー
ある日のトレサー王国で1人の赤ん坊が生まれた。その赤ん坊は『ラヴァンダ・トレサー』名付けられた。
「ラヴァンダ、お母様だ」
ラヴァンダの母親は度重なる出産により限界を迎えていた。ラヴァンダはまだ何も知らないが、ラヴァンダが生まれて母親は息を引き取った。
国王は気丈な姿を見せようと笑顔でラヴァンダに接する。
「父上、妹ですか……?」
「あぁ、この子のことも守ってやろう」
ラヴァンダの周りには顔立ちのしっかりした男女達がいる。彼ら彼女らはトレサー王国の王子王女であり、ラヴァンダの兄姉。
今まで、ラヴァンダから第七王子王女までの子供は、生後一年までしか生きられなかった。そのことで後悔している者も少なくはない。
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王宮内。ラヴァンダが生まれてから13年の月日が経った。13歳というまだ少し幼い姿に成長したラヴァンダは、なんとも奇妙な人生を送った。
まず、生まれてすぐに本に夢中になった。自力で歩けるようになった1歳半では何時間も読み耽っていた。その過程で様々な知識を得た。その中で最もラヴァンダの興味を引いたのは『歴史学』だった。
そして、5歳ごろに家族から魔術を見せてもらい、魔術にも興味を持つようになる。6歳には魔術を使えるようになった。と、周囲は思っている。
ラヴァンダは生まれてすぐから魔法を使えるようになっており、それを赤ん坊ながらも目立つと理解して隠していた。
7歳になると魔術の才能があると言われることに。それでいても力を制限している。その時、改めて自身の力の異常さを感じた。
それから数年経ち、ラヴァンダの中ではとある信条が生まれる。
『魔術=歴史、歴史=真』
と。
「おや、第13王子殿下。どうされました?」
「あ、いや、図書室に行く途中なんだ。失礼する」
ラヴァンダは周りから『第13王子』と認識されている。まだ幼いからか少しだけ少女っぽい容姿で、少しだけ長白髪を下ろしている。
「よいしょっ……」
王宮の図書室は市井の図書館よりも大きく充実している。ただ、長い月日と高度な理解力を持ってほぼ全ての本をラヴァンダは読み終わっている。
だが、定期的に大量の新書が入ってくるため、ラヴァンダにとっては飽きることのない最高の空間だ。
「今日は……、これを……。っ………」
「あら、やはりここにおられましたか」
「メレナ……」
ラヴァンダの後ろから声を出したのは、ラヴァンダの専属侍女兼教育係である『メレナ』だった。
透き通ってるように見える水色の長髪に、薄い黄色の瞳。
「ライルもいるのか……?」
「もちろんです。既に準備して待っております」
メレナ「さぁ、観念してください」というとラヴァンダを抱えて図書室の外に出た。
(あぁ、面倒だ………)




