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打開策

「弾が切れました。後退します。」


レーアがそう言って後退しようとした時、エーデルが止めた。

そして、レーアに伝言を頼んだ。

それを聞いた瞬間レーアの顔は真っ青になったが、すぐに


「分かりました。」


と言って後退した。

それからほんの数分でレーアが剣を持って戻ってきた。


「お嬢様、どうぞ。」

「ありがとう。それで、あっちの方は。」

「もうすぐ来るかと。」


すると、後ろからメイドが一人来てエーデルに何かを手渡した。


「それは?」


神威が聞くと、


「これか?発煙手榴弾だ。まだ試作段階だからそんなに長くは持たないが、マスクなしでも平気な代物だ。」

「それはいいんですが、それをどうするんですか?」


神威がそう聞くと、エーデルはピンを抜き


「こうするんだよ。」


と言って相手に投げた。

すると、後ろからほかのメイドが三人ほど来て神威とカーヤとルイーザを下がらせた。

そして、煙幕がたかれ敵の姿が見えなくなった時にエーデルが鞘から剣を抜き他のメイドと共に煙幕の中へ突撃した。

神威は最初援護をしようと銃を構えたが、煙幕の中味方がどこにいるかも分からないのに撃つのは危険と判断し、銃は構えたまま煙幕の方を見続けた。


3分も経たないうちに煙が薄れ始めた。

神威はトリガーに指をかける。

そして煙が完璧に無くなりその光景を見た瞬間、神威は大きく息を吐きトリガーから指を外した。

そこにはドラゴンの死体と血塗れのエーデル、メイド達の姿しかなかったからだ。

すると、エーデルはこちらを向き


「動ける奴は全員銃を持って下の階へ残党探し、安全の確認をするぞ!」


そう言われカーヤとルイーザが上階へ伝達しに行った。

神威はエーデルと一緒に下の階へ向かった。

下の階も酷いことになっていた。

銃痕や血の跡がそこらじゅうにあり、窓は割れ破片は飛び散り、空薬莢が転がっていた。

一階まで一部屋一部屋確認したが、敵は残っていなかった。

そして、問題の二階にある通信室は扉が破壊され通信機の前に血塗れのメイドの姿があった。

既に力尽きていたが、最後まで通信をしていたからか死んでもなお力強く通信機のマイクを持っていた。

神威はそのメイドの顔に見覚えがあった。

チーナに魔法の類を教えて貰ってその後にエーデルの事を聞いたメイドだと言うことを思い出した。

他のメイドが外に運んでいる時、神威は心が苦しくなった。

話すことはあまり無かったが、3ヶ月間も一緒の場所に暮らし、一緒の食事も取った人が亡くなったのはこの世界に来て初めてだった。

だが、神威以上にエーデルや他のメイドは悲しそうだった。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

最近色んなことに手を出しすぎて、色々と大変になってました。 趣味がないのは問題ですが、多すぎるのも問題ですね。

次回もお楽しみに!

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