レーアの決意
「レーアさん!?」
ドアの影から姿を見せたのはタオルをまいたレーアだった。
「もう入ってるんですか?せっかく背中でも洗ってあげようと思ったのに。」
「いやいやいや、そういうのはいいですから。
というか、なんで入ってきてるんですか!?」
「それは簡単な話じゃないですか。入りたかったから。」
「なんですかその理由!」
「まぁまぁ落ち着いて、別に見たって減るもんじゃないんだから。」
「それ、女性のレーアさんが言うセリフですか?!」
「まぁまぁ別にそこまで嫌という訳では無いんでしょ?」
「うっ」
神威は顔を赤らめ風呂に鼻が入るか入らないかくらいまで浸かった。
「取り敢えず体洗っちゃいますから。」
そう言ってレーアはドアを閉め、シャワーを浴び始めた。
神威は別の方向を見ていたが、チラっとレーアのことも見た。
すると、神威は驚いた。
タオルがはだけレーアの体があらわになった、だがそこにあったのはいくつもの傷だった。
神威は一瞬で顔が青ざめ見ているだけで痛々しく、その後神威はレーアの体を見ることが出来なかった。
シャワーが止まりレーアがこちらに歩いてきて湯船に浸かった。
最初は少し離れたところに入ったが、徐々に近づいてきた。
神威がレーアのことが気になり横を見るとすぐ側にいた。
神威は驚きと恥ずかしさで反対を向いた。
するとレーアがこう言い始めた。
「私、今度のお嬢様の出撃の時一緒に行くことにしたんですよ。」
神威はその言葉を聞き再びレーアの方を見た。
「なんで、レーアさんが出撃を・・・。」
「それは、お嬢様に借りがあるから。」
「借り?ですか。」
「元々私は奴隷と同じ様な扱いを実の両親から受けていました。それであるとき隙を見て逃げ出したんです。まだ小さくまともな食事も貰え無かったので体力はほとんどなかった私ですが、二度とあそこに戻りたくない。その一心で走りました。それでも体力に限界が来て私は倒れました。もう自分はここで死ぬんだそう思いました。ですが、そこでドルヒ様に拾われました。そこからは大事に育ててもらい今に至るという感じです。」
「大変だったんですね。」
「えぇ、ですから今度は私がお嬢様を助ける番なんです。」
神威はもう彼女を止める気はなかった。
「レーアさん。生きて帰りましょう。みんなで。」
「そうですね。みんな揃って帰ってきたいですね。」
神威とレーアは天井を見ながらそう言った。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
作者のかるびぃんです。
今回はいつもと同じくらいの長さになったと思います。
次回からもこのくらいで行きますので、よろしくお願いします。
では、次回をお楽しみに




