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お土産

ボリースは出てきたエーデルに敬礼をして、廊下を一緒に歩きながら言った。


「何を話してたんですか?」

「あぁちょっとな。」

「そうですか。で、このあとはどうするんですか?」

「ボリースはどうする?本国に一度帰るか?」

「何のためにです?」

「家族や恩師にここへ移動するって報告にだよ。」

「・・・家族はもういません。上官も運悪く酷い人ばかりでした。きっと今頃死亡した事にでもなってるんじゃないですかね。」


ボリースがちょっと笑いながら言った。


「そうか、それなら帰るぞ。

「もう帰るんですか?」

「あぁもう用事も終わったからな。」


そして、ドアを開けた。

建物の外に出たあと飛行場まで歩いて行った。

その途中


「大佐。ここの店ちょっと寄りませんか?」

「ん?ここか?」


その店は看板の文字が消えかかっていてまともに読めたものじゃなかった。

ただ店の前の看板に「閉店大売出し」という立て看板が立っていた。


「大丈夫なのか?」


エーデルがすこし嫌そうな顔をしていた。


「大丈夫ですよ。入ってみましょうよ。」

そう言ってボリースは中に入って行ってしまった。

「はぁ・・・本当にあれで軍曹なのか?」


エーデルはため息をついてからそう言い、店の中に入った。

店の中にあるものはどれも怪しいものばかりだった。


ーーこんな店じゃ閉店も仕方が無い気もするな。


エーデルはそう思いながら店の中を見てまわっていた。

すると、ボリースが来て


「大佐。これなんか神威のお土産にいいんじゃないですか?」


そう言ってエーデルを連れていくと、そこには小刀があった。


「これ、切れるのか?」


エーデルは店に並ぶ怪しいものから、偽物か模造刀ではないかと疑った。

すると、後から


「本物ですよ。」


そうボソッと声がした。

エーデルは驚いてすぐに横にずれた。

声の主は老人だった。


「これ本物なんですか?」


ボリースが少しも驚かずそのまま聞いた。


「あぁ本物だよ。試し斬りも出来るけどどうする?」

「じゃぁお願いできますか?」


すると、どこから取り出したのか骨をだした。

老人はその骨の両端を持ち


「その小刀で真ん中を切ってみなさい。」

ーーワイバーンの骨!?何処からこんなものを


エーデルがそう思っている間にボリースが小刀を手に取り鞘から出してその骨の真ん中を斬った。

すると、骨は綺麗に真っ二つになった。


「おおおお」


ボリースが驚いた。


「切れるのは分かったが、値段は高いんじゃないのか?」


エーデルが言う。


「もともとこれは注文品としてジパングから取り寄せたんだが、注文主が金を払わずキャンセル。それ以来ここにある訳だが。そうだな。まぁこのくらいでどうだ?」


紙をエーデルに見せる。


「払えないことはないが、それなりにいいものなんだろうな?」

「もちろん。刀には魔力が使われてまして、刃こぼれもせず手入れもしなくていいというものになっております。」

「うーん。それでこの値段か。まぁいいだろう。」

「お買い上げありがとうございます。」


お金を払い小刀を買った。


「あ、一つ言い忘れましたが柄の所に魔石がありまして魔力が切れかけましたら魔石を交換してください。刀自体はとてもいいものなので切れ味に変わりはありませんが、切った分刃が痛み始めるので。」

「分かった。」


エーデルはそう返事をして店を出た後そのまま飛行場へ向かった。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

小刀に三八式と神威の戦力が上がっていきますが、この先どうなるのでしょうか。

次回をお楽しみに

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