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まともな食事

カランカラン

と鈴がなった。

中に入ると、酒場だった。

時間的な問題か、人は少ない。

ーー寝ちゃってるよこの人・・・

エーデルはスタスタと歩いて店の奥のバーカウンターへ向かった。

ボリースと神威はエーデルを追うように歩いていった。

エーデルを挟むように座る。

コップを拭いているマスターと思われる人は髭も髪も白いが、とてもダンディーでカッコイイと思える人だった。

ーー酒場とか始めてきたぞ。どうすりゃいいんだ。メニューの書いてある本はないし。

「マスターこのふたりに美味いものを食わせてやってくれ。」

エーデルがそう言うと、マスターはコクッと首を立てに降って、奥のドアを開けて行ってしまった。

「大佐はいらないのですか?」

ボリースがそう聞くと、

「私は船で作戦をたてながらレーションを食べていたからな、あまり腹が減っていないんだ。」

「そうですか。」

すると奥からいい匂いがしてきた。

「肉・・・ですかね?」

ボリースが言う。

「酒場なのに?」

神威が返すと、

「備えのいいところは出てきてもおかしくないさ。」

そう言うと、奥からマスターが両手に皿を持って戻ってきた。

そして、ボリースと神威の前にその皿を置く。

その上にはステーキが乗っていた。

マスターはバーカウンター下からナイフとフォークを2本ずつ取り出しボリースと神威に渡した。

一度夢を見ているんじゃないかと疑ったが、ナイフで切りフォークを肉に刺し、口に入れた。

肉はレアで、この世界に来て初めての肉を食べた。

ーー涙が出そうなくらい美味い。

そして、マスターは水をコップに入れて神威とボリースに渡すと。

「慌てずに食べなさい、肉は逃げないから。」

と、さりげなく言った。

ーーカッコイイ

「私も水を頼む。」

エーデルが言うと、マスターは水をコップに入れて渡す。

そして、少し飲んだあとにエーデルは寂しげにコップの中の水を見る。

神威がそれを見て、

「どうしたんですか?」

と聞くと、

「酒場に入ったから酒が飲めると思ったが、今戦車を運転中なのを忘れててな、さすがに軍人が飲酒運転で捕まってはシャレにならないから我慢しているのさ。」

そう言うとエーデルは水を一気に飲み干した。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

作者のかるびぃんです。

とうとうまともな食事にありつけた神威。

空港まではあと少し。

次回をお楽しみに


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