この世界の重戦車
鉄製の階段を降りていき、船底に着くとボリースと船員数名がいた。
「お、来た来た。」
ボリースがこちらに気づくとそう言って、駆け寄って来た。
「壊してないよな。」
そう神威が尋ねると、
「壊すも何も、まだ何も手つけてないよ。」
「ふーん。というか、お前戦車に詳しいなんて言ってたか?」
「まぁ多少は分かるが、こいつに関しては一度も見たことがないから手のつけようが。」
「え?!こいつ見たことないの?!」
ーーティーガーは、1942年には生産が始まってたはずなんだけどな。
「まず、こんな重い戦車自体初めてだよ。この船もよく載せられたなと思ったぜ。まぁ、輸送船だし戦車1台運べなきゃ困るけどな。」
「・・・こんな単語聞いたことあるか?重戦車って言うんだけど。」
「重戦車?昔の古びた戦車の事だろ?」
「昔の古びた戦車!?」
大きな声で言ったせいで船内に響き、船員が皆こっちを向いた。
神威は少し顔を赤くしながら、ペコペコと周りに向かって頭を下げた。
「昔の古びた戦車ってどういう事だ?」
ボリースは不思議そうにこちらを見て言った。
「重戦車って言ったら、今の戦いの前人間同士の戦いの際にあった戦車だ。今となっちゃ資源もないし、そんな重くて硬いだけの戦車ワイバーン達相手には火力はあれど速力がないからな、ただの的になるからどこも作ってない。」
神威は口を開けているが、それに構わずボリースは続ける。
「それに、こいつは昔の重戦車の中にはいなかった。形もこの装甲厚も今までに見たことがない。」
神威はこう聞き返す。
「つまり、今現在中戦車と軽戦車で戦っているということなのか?」
「まぁそうなるな。あとは対空戦車とか、中戦車などの車体に対空機銃や高角砲などを取り付けたやつ。」
「あぁわかる。だが、通用するのか?」
「相手にもよるな。そりゃドラゴンやサラマンダーに来られたらおしまいだ。」
「そうだよな。普通の中戦車ですらやられるのに・・・。」
話していると、カンカンカンっと階段を降りてくる音がした。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
作者のかるびぃんです。
階段を降りてくるのは果たして誰なのだろうか。
次回をお楽しみに




