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小高大学雑記録  作者: アッキ@瓶の蓋。


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嫉妬戦争 前編

とある休日、阿久津は日高に呼び出された店に向かっていた。



お題:

辞典 椅子 定規

ある日の休日

黒髪ショートの男性、阿久津(あくつ)は青のTシャツを着て1件のお店に向かっていた。

喫茶店、『日高堂(ひだかどう)』へと。



「……はぁ」



阿久津は非常に微妙な気持ちであった。



今日、今から行く予定の『日高堂』は名前から分かるように、日高(ひだか)の実家。

そして、呼び出したのは日高本人。

阿久津に心当たりは1件しかなかった。



久世(くせ)の事だろうな」



久世は、阿久津の中学からの知り合いの後輩である。そしてこの前、阿久津が生徒会の手伝いに呼んだ時、日高と久世が非常に微妙な空気になったのを覚えている。

そして、あれ以来日高の視線が冷たくなったのを感じていた。



「こんな事ならば、別の人間を呼べば良かったな。男性の友達もいるし。

それにしても……」



と、阿久津は感慨深く思って、こう言った。



「まさか日高が女性嫌いとは、な。同性なら良いと思って選んだんだがな」



何か目の付け所を間違っている阿久津である。



==============================================

阿久津は『日高堂』に入る。



「うぃーす、邪魔するぜ」



「帰って、邪魔しないなら」



「どう言う事!?」



邪魔しないなら帰ってと言われて、阿久津(あくつ)は驚いた。

そこには、冷ややかな目をした日高(ひだか)が居た。



いつもとは違い、日高はこの『日高堂』の制服であろうメイド服で身を包んでいる。

スタイル抜群の日高が着ると、とても似合っているので阿久津は目のやり場に困っていた。



「ところで、日高。俺達が座る椅子はどこだ?」



「……積み上がってる、そこに」



と、日高の視線の先には確かに椅子があった。あったのだが……




「日高、どう見てもそれは銭湯の椅子にしか見えんのだが」



「……つーん。これ、じゃあ」



「日高、これは幼稚園児などが座る座高の高い奴だ。こんなの、座れるか!」



「……つーん。これ、じゃあ」



「トランプタワーは椅子ですらねぇよ!」



「……つーん。これ、じゃあ」



「定規でトランプタワーを作っても、座れねぇよ!」



どうやら日高は相当に怒ってるらしく、明らかに阿久津が座れなさそうな椅子を指差す。



「あぁ……もう良いや。日高、お前がいつも座ってる椅子を貸せ」



「えっ……///」



いきなり何故か、顔を赤らめる日高。




「そ、それって……。使う、阿久津模様の椅子を、私の?」




「どんなん持ってんだよ!」



人の顔をいつも踏みつけてる事を知った阿久津は、日高の頭にチョップを入れるのであった。

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