表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/127

030 剣聖vs大剣豪

あらすじ

剣聖が長道のお尻を狙っている疑惑が出たので、長道は対剣聖用に冒険者ダグラスを鍛えて強くした。

そのパワーレベリング中に剣聖の部下が追ってきたがデルリカが静かに粛清。

そしてポッチャリ系お婆ちゃんだったユカエルさんが若返って美女になった。

― 030 剣聖vs大剣豪 ―


剣聖の正体がだんだんわかってきた。

貴族のボンボン集団である純潔騎士団で優勝したっていうだけの男だ。

しかもおそらくホモだ。


次の日も朝食を食べた後出発。

ダグラス団の4人に稽古をつけようと、妹達を連れてギルドに向かう。


なんか4人ともやる気で待っていたので、ギルドの裏にある訓練場で稽古をつけてやったさ。

康子が。


四人とも康子の剣技にボロボロである。

ダグラスさんは水を飲みながら座り込んでしまった。


「おいおい、康子嬢ちゃん強すぎるだろ。なんだその剣技。康子嬢ちゃんの前では剣聖なんてカカシみたいなもんだろう。」


「いえ、私は先生に恵まれただけです。」


稽古を横で見ていたユカエルさんが恐る恐る口を挟む。

「その先生ってだれだい?もしかして勇者とか?」


「いいえ大炎姫さまです。とても教え方が上手かったのでメキメキ上達できました。」


「うん、聞くんじゃなかったよ。とんでもない名前が出て来たね。あ、そうか教会関連で何かあるんだね。ホント驚くような子達だよ。」


教会っていうだけで、何でも納得するこの人たち、ワロス。

っていうかなんか、随分痩せてエロい感じになったユカエルさんはあきれ顔になってる。

っていいうか三日かそこらで、あのプヨンプヨンな顔が普通の顔になってきてるのが凄い。

超ぽっちゃり系だった我侭ボディーも、違う意味でエロっぽい我侭バディーになってきてるし。


やばい、あと数日でこの人はすごくエロ系美人になる予感。


そこにヒーリアさんがやってきた。

そして開口一番ユカエルさんに詰め寄る。


「ちょっと、あなたユカエルさんでしょ。うそ…なんでこんなにセクシーになってるの?この数日でここまで変われるなんて凄すぎるでしょ。長道坊っちゃんはよく<状態異常耐性:10>で若返るなんて知ってたよね。これ知ってたら女はみんな命がけで<状態異常耐性:10>を目指すでしょ。」


言われて見て、そういえばなんで僕はこれを知っていたんだろう。

だれかに教えてもらったような気がするんだよな…

うーん、ぼやけて思い出せない。

ブロンドの女性だったような…。うーん思い出せない。


なんか今、すごく重要な事を思い出しそうなんだけど…


思い出そうと唸っていると、ヒーリアさんが思い出したように僕の肩を掴む。


「そうだ長道坊っちゃん。いまギルドの受付で剣聖アキリス・オプテアが暴れているからどうしようか聞こうと思ってきたんだ。追い返す?」


ダグラスさんを<鑑定探査>でチェックする。


―――

ダグラス

職業:魔法剣豪、楽団士、役人

レベル12

称号:大剣豪

戦闘力2900

―――


「うん、ダグラスさんは剣聖よりも倍くらい強いから大丈夫だと思う。剣聖アキリス・オプテアをここに連れてきてもらえる?決闘で決めちゃおう。」


頷くとヒーリアさんはギルドの受付に走った。

少しして、髭の紳士を連れて剣聖アキリス・オプテアが訓練場に来た。


「小僧!貴様は私の部下の剣豪たちに何をした!」

いきなりそれか。

ほんとバカだなコイツ。


「知らないですけど、その人たちはいつ僕の所に来たのですか?」

そこで剣聖が言葉に詰まった。


バカな奴だ。

すると奴の後ろにい居た髭の紳士が僕を見る。


「私は純潔騎士団団長のモンガンだ。昨日からうちの団員が消えてね。探しているんだよ。心当たりはないかな?。」


「知りません。そもそも昨日は騎士風の人すら見ていません。一日中森に居ましたから。」


するとモンガンは厳しい表情になる。

「ここの森は強い魔物もいるし、魔王が森に居るという噂もある。この少年を追って森に入って帰ってきていないなら、魔物にやられたと考えるべきかもな。」


剣聖アキリス・オプテアはその言葉に目をむく。

「何を言っているんですか。やつらは我が騎士団の四剣豪ですぞ。魔物などに後れを取るはずがない。」

「だが、魔物を狩った経験はないのではないか?ならば勝てるという根拠がないぞ。」

「それは…」


なんか二人で話しているけど、そこになんで僕が関係しているんだろう?

「あの、それでなんで4人は僕を追ってきたんですか?」


モンガンは首をひねる。

「それは私も知らないのだ。その理由は頑として言わないのでな。」


僕は思い切って話を進めてみる。

「モンガン様、剣聖アキリス・オプテアが来てから少年が貞操を奪われる事件が起きているのをご存知ですか?お尻を奪われているので犯人は男です。しかも複数の。」


モンガンは反応しなかった。

知ってるな。知ってて誤魔化している。

ならば。


「できたら僕としては、剣聖アキリス・オプテアには村を出て行ってほしいと思っています。」


剣聖アキリス・オプテアは僕につかみかかってきた。

「ふざけるな!子供のくせに!」


ヒーリアさんが荒々しく剣聖アキリス・オプテアを僕から引きはがす。

距離が開いたので言葉をつづけるか。


「ですので決闘を申し込みます。僕の代理人が勝ったら村から出て行ってください。もしも僕の代理人が負けたら、僕は剣聖アキリス・オプテアの条件を1つ飲みましょう。」


すると剣聖アキリス・オプテアはにやりとしながら僕をじっとりと見た。

うわああ、これマジで僕はエロ系ピンチだ。


そして男の欲望の視線が、こんなにも不快だとは思わなかったよ。

これからは、エロい心で女性を見るのはやめないと。


ユカエルさんとモンガンが立会人となる事で決闘はスグに行われることになった。

もちろん、僕の代理人はダグラスさん。


頼むよダグラスさん。もう開幕一瞬で油断なく倒していいんだからね。


モンガンが審判をするようだ。

2人がユカエルさんに渡された木剣を抜き構えた所で合図を叫ぶ。


「はじめ!」


すぐに剣聖アキリス・オプテアは飛び込んでダグラスさんを突いてきた。

ダグラスさんは、最小限の動きで避けて足をかける。


剣聖アキリス・オプテアはすっころんだ。

その足をダグラスさんはガンガン木剣で叩く。


真剣だったら足がズタズタだな。

これで勝負付いたってことでいいんじゃないの?

モンガンを見たが何も言わない。


モンガン、わざと裁定をあまくしているだろ。

イラっとくるわー。


今の攻撃を気にしないで立ち上がった剣聖アキリス・オプテアは、今度は慎重に構えた。


そこに今度はダグラスさんが攻撃する。

剣聖アキリス・オプテアが剣でダグラスさんの受けようと動いたとき。

ダグラスさんは剣の軌道をクイっと変えて、器用に剣聖アキリス・オプテアの剣を握る指を叩く。


「うがあああ!」


その一撃は強烈だったようで、剣聖アキリス・オプテアの指を確実にへし折った。


「それまで!」


モンガンはさすがに止めざる得なかったようだ。

足をガンガン切った時に止めれば指を折らずに済んだのに。


そこでユカエルさんが誓約魔法の血判書を出す。

「さあ負けたんだ、この血判状に誓約してもらうよ。」


すると剣聖アキリス・オプテアはいきなり叫びながら走り出した。

「ふざけるな、これはインチキだ。血判なぞできるか!」


僕らは彼の背中を数秒眺める。

逃げた?

うそだろ、騎士でしょ。


その思いを込めた視線はモンガンに集中した。

モンガンもあっけにとられていたようで、正気に返ると同時に顔を真っ赤にして怒り出した。

「なんと恥知らずな!みな様申し訳ありません。あれは退団処分といたします。本当にお見苦しい姿をお見せしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。」


すぐにモンガンも走って追いかける。


その姿を見つめてユカエルさんはガッカリしながら僕を片手で抱き寄せた。

はう、いまのユカエルさんはエロくて心躍る。


「長道ぼっちゃん。ほんと私は心から長道坊っちゃんに感謝するわ。あんな剣聖に頼って魔王と戦おうとしてたとか、自殺行為だったよね。あれに頼って戦ってたら村の人が全員食い殺されるところだった。ほんと長道坊っちゃんには足を向けて眠れないくらい感謝しているよ。村のみんなには知らせられないからこそ、私が心から感謝するよ。」


ちょうど顔の位置におっぱいが来て気持ちいい。


なんか妹達がビミュウな目でこっちを見ている。

誤魔化さなくちゃ。


でも、おっぱいの感触気持ちいい。

子供特権でもう少しほっぺに当たるおっぱいの感触を楽しもう。


子供って最高だと思った。

お読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ランキングアップのために、↓↓クリックしてくれると嬉しいです
小説家になろう 勝手にランキング

新作
「異世界に行きたい俺たちの戦い ~女神さまは無責任~」
もよろしくお願いいたします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ