表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
30/30

エピローグ

 それから10年。カレンダーは9月21日を示していた。心の中で「宇宙と出会って25年か・・・」と心で思い、すぐにはっとした。今日はタイムカプセルの開封日だと。宇宙はいないが、開けても問題ないだろう。そしてスコップを物置から取り出し、公園に向かった。あの日と同じように大木がどっしりと構えている。そこをスコップで掘るとあっさりと銀箱が出てきた。そこには「2025.9.21 Jun Matsuo and Utyu」と書いていた。間違いない。銀箱を慎重に開ける。そこには修学旅行の写真、未来の自分への手紙。そしてもう1個、宇宙から「2025年の純へ」と書いた手紙があった。

 『拝啓 松尾 純 様

今年の9月は冷えました。そちらの9月はどうでしょうか。気候的には暖かくても心が冷え冷えしてるかもしれません。

それは僕がいないからだと思います。死んでいるか、宇宙に帰ったか。少なくとも、いま一緒に見ているということはないでしょう。だから今、思いをぶつけます。

純と出会えてよかった。5年しか過ごせてない現状だけど、そう思います。なのに先立つ不幸となったのには訳があります

実は地元である星から今、時々メッセージが来るのです。仕組みは難しいから略しますが。

戦争が落ち着いてきたから帰ってこい、そういうものでした。でも僕は帰りたくない。純と一緒にいたい。

帰らないで済む方法、それには死しかないでしょう。もちろんそんなことをしたら純とは会えなくなる。

しかし運がいいというか強靭というか、1度だけなら死んでも死なず、声だけ聞こえるのです。

しかしどんな死に方でもいいわけではなく、自殺限定でした。

もしかしたら、別れる前に死んだほうがいいんだとか言ってるかもしれませんね

それにはそういう理由があるのです。そして事故とかが起きたら普通の人と同じように死にます

最後に、今までありがとう。そしてさようなら。』

それを見た時、大木の周りが濡れ、自分が書いた手紙が湿っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ