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プロローグ

※出来るだけ毎日1話を目標としていますが、異なる場合があります。

予めご了承ください。

 2025年9月21日。僕-松尾純(まつおじゅん)は、自宅近くの公園に佇んでいた。「宇宙(そら)、もう25年も前なんだな。あの日、君と出会えたことで僕の人生は変わった。なのになぜ置いてけぼりにしたんだ。。。君はたった1人の親友だったのに」心の中でぶつくさ唱えながら、地面を掘る。20年前、ここに埋めたタイムカプセル。今日はその開封日。しかし一緒に中身を見るはずだった友人は逝ってしまった。いや、逝ったの言葉も怪しい。何しろその友人は僕以外には見えないのだから。


 ○□市民会館で大火災-17人死亡-

22日18時35分頃、○□市△町一丁目にある○□市民会館(館長 藤井 英司)で火災が発生し、当時行われていた市民祭の観客のうち17人が死亡した。

火は1階身障者用トイレから出た模様で、消防署はタバコの不始末が原因と見ている。火は同日19時00分頃に鎮火。

なおけが人は重傷2名、軽傷5名。


この新聞記事は何年経っても捨てられない。普通の人には17人死亡に見えるこの記事も僕には18人死亡と見える。

そう、書かれていない1人こそ宇宙だったのだ。僕は今でも悔やんでいる。あの日、宇宙を振り切るべきだったのだ、と-。

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