02-1 リィン (人狼 15歳 見習い冒険者)
真っ白な大きな犬は、ちぎれんばかりにしっぽを振りながら駆け寄ってくる。
…かわいい!
「おいで!」
私はしゃがみこんで手を差し伸べた。
「おい、そいつは」
アレフが何か言ってるが気にしない。
真っ白な犬は、ぐんぐんこっちに近づいてきて……
私の体越しにアレフに飛びついた。
ばふっ
視界が一面真っ白な毛に覆われた。
ふにっ
……あ。おっきい♡
重たい身体を押しのけて、なんとか犬の下腹部から顔を引き剥がすと、アレフの困った声が聞こえてきた。
見れば犬は、ぶんぶんと尻尾を振りながらペロペロとアレフの顔を舐めている。
「懐かれてるねー。あんたの犬?」
「こい、つは、いぬ、じゃ、ない!」
右に左に顔をそむけて犬の舌を避けながら、アレフは言葉を押し出した。
「どーみても犬じゃん」
私の言葉に反応して、犬が振り向いた。
あれ? 言葉、分かってる?
そのとき
「わんっ」
犬が一声鳴いた。
ぶるるっ
「わぁ!? 」
大きく身震いをする、犬。
いや、そこにいたのはもう犬ではなかった。
「初めまして! 僕、リィンと言います。人狼族です!」
大きな目をきらきら光らせて私に握手を求めてきたのは、年の頃14~5歳の少年だった。
「は、初めまして」
驚きながらも握手を返す。リィンはにっこり笑って私を見て……
視線がちょっと下にずれたかと思うと、一気に顔を赤くして目を逸らしてしまった。
つられて下を見ると、
なんとアレフに借りたシャツの前ボタンが引きちぎれ、裸の体が丸見えになっているではないか!
洞窟を出たときにはきっちり前を閉じていたから、リオンの空中アクロバティックキャッチのせいに違いない。
まさに、裸に彼シャツ 状態である。
「リィン、気にすんな。いつものことだ」
アレフのフォローが何のフォローにもなっていない。
リィンは顔を真っ赤にしたまま、支離滅裂なことを呟いているし。
パニックになりかけているようだ。
……反応可愛いな。
ここで、「ほーらおっぱいだよー♡」とでも言いながらこの子を抱きしめて、
顔面おっぱいアタックを決めたらどう反応するんだろうか?
★赤い顔をさらに赤くして、固まる
★「や、やめてください!」とか言って逃げる
★おっぱいに埋もれてトロ顔になる
★実はものすごいテクニシャンでこの場で♡♡♡な展開になる
……考えてたらやりたくなってきた……
「ねえねえリィンくん?」




