怖がり少女が閉じ込められたモノ
誤字脱字報告ありがとうございます。
評価、ブックマーク、いいねをしていただけたら励みになりますのでよろしくお願いします。
―――――――――――――――――――
0044名無しさん
誰か助けて
0048名無しさん
>>44
どした?
0052名無しさん
至急、namecoが出してる不思議な洋館ってゲームわかる人
0056名無しさん
>>52
知ってる。発売後に開発者が行方不明になったホラーアクションゲーム。
0060名無しさん
そのゲームに閉じ込められた。助けて。
0061名無しさん
>>60
w
0063名無しさん
>>60
今どこなん?
0075名無しさん
まだ入り口
0081名無しさん
>>75
すぐに近くにある階段の裏に隠れろ。隠れたら、10秒待て
0085名無しさん
隠れた。友達が隠れきれなくて、何かに追いかけられてどっか行っちゃった。怖い。私どうしたらいい。携帯の電源切れそう
0087名無しさん
>>85
スレチ。
0088名無しさん
>>85
>>1
0092名無しさん
次は階段のぼって、すぐに右側の部屋に入ったら椅子を押して扉をふさぐ。その後、クローゼットの中にある人形を見つけて。
0104名無しさん
無理。出たら友達がいなくなってた。もう怖くて動けない。助けて。
0105名無しさん
>>104
どんまい。諦めろ
0106名無しさん
>>104
お前のことは忘れない
0998 名無しさん
そいや、自称閉じ込められた人どうなったんだろ
1000 名無しさん
うめ
1001
このスレッドは1000を超えました。
新しいスレッドを立ててください。
―――――――――――――――――――
灯は友人の真白と玲衣の3人で大量のお菓子と飲み物をエコバッグにつめて、コンビニから出るところだった。
「Hello!」
後ろから声をかけられると同時に肩を叩かれて、灯は嫌な予感を感じながら、ゆっくり振り向いた。
そこには、灯にこの前メロンソーダを奢ってくれたコスプレの眼鏡の男性がいた。また英語を喋れるアピールをしている(最初にやり始めたのは灯だが)。
ちょっとめんどくさい。灯は自慢じゃないがO型だ。めんどくさくなったら、とことんめんどくさくなる。
「Hello!and see you!」
そう言って手を振る灯だったが、男性は灯の肩を掴んだ。
「Wait!listen to me」
変な絡み方をしてきた。
「I am very very busy. Bye!」
「No!Wait!We need to solve this problem somehow!」
異様に絡んでくる上に長い英文はリスニングできない灯は辟易とした。
「yes!yes!you win!I lost!this is end!」
灯はあなたの勝ち、私の負けです、これでおしまい、と話を締めようとした。それでも男性は食いついてきた。
「真白、あれは新手のナンパか?」
「わかんね。けどウケるな」
灯と男性のやりとりを遠目で見てた玲衣と真白がアイスを食べながらそう言っていた。
なんとか男性から逃げおおせた灯は、後ろから楽しそうに灯についてくる玲衣と真白に怒った。
「なんで2人とも助けてくれないの!」
「面白かったから、見守ってた」
「それな」
「けど灯、英語ペラペラですげぇな」
「え、そう?」
玲衣の褒め言葉で灯は一気に機嫌が良くなった。
「わたし、英検3級」
「ま?灯、やるじゃん」
真白の褒め言葉でまた機嫌が良くなった。
「おじゃましまーす」
灯たち3人は心香の自宅にきてた。ちなみにテスト期間中だ。しかし、彼女らは全く気にしていない。それが彼女たちがEクラスである所以だ。
心香の部屋にきたら4人でお菓子を食べながら、だべり始めた。彼女らは小学校からずっと同じEクラスのクラスメイトであり、幼馴染でもある。気心が知れた仲だ。
集まりの趣旨を忘れて、灯は友人の話を聞きながら、呑気にタラタラしてんじゃね〜よを食べていた。
「で、心香。やろうぜ、激レアゲーム」
そう言って、玲衣は話を切り出した。心香は不敵な笑みを浮かべて、眼鏡のブリッジを押し上げた(伊達メガネである)。真白は、自分の部屋にいるみたいに、くつ下を脱いで灯の太ももを枕にして寝転がって心香の本棚にあった漫画を読んでた。
心香はゲームソフトを取り出して、玲衣に見せた。
「これなんだけど、発売直後に開発者たちが行方不明になったゲーム。本当かどうかわからないけど、ゲームをやってる人が行方不明になるって噂もある。今はもう発売されてない激レアをお父さんの伝手でゲットできた」
心香の父は有名な漫画家である。
「早速やろうぜ。何人プレイできるんだ?」
「2人」
4人の話し合いの中で、交代制でやることになり最初は心香と灯がやることになった。灯はやりたくないが、心香いわくゲーム自体は怖くない|とのことで、やることにした。真白と玲衣は見学である。
灯と心香はコントローラーを持ち、ゲームを始めようとしていた。ゲームのスタート画面を見て、灯はなんとなく寒気と嫌な予感がした。
「待って、始める前にフライドポテト食べたい」
そう真白はマイペースなことを言い始めた。コンビニで冷凍のフライドポテトを買っていたのだ。キッチンに行き、家にいた心香の母に「おねがいー」と頼んで、揚げたてのフライドポテトを持ってきた。
「うまそー」
玲衣がフライドポテトをみて、ひとつ掴んで食べた。
「ん?これ、味ないぞ真白」
「ま?塩かけないとダメ系?心香、塩ちょーだい」
「ちょっと待ってて」
心香が、塩をとってきた。未開封の袋に入った塩だった。
「塩ちょうどなくなってて、これしかない」
心香は塩を袋ごと、近くにいた灯に渡した。
「かけ放題じゃん、やっちゃえバカリ」
「どんぐらいかければいいのかな」
灯はコントローラーを床に置いて、塩を受け取り、はさみで袋の端を切ってパラパラとフライドポテトにかけようとした。
「うわっ」
玲衣が灯の置いたコントローラーにつまずいて、灯に激突した。灯も手元を狂わせて、塩を床に少しぶちまけてしまった。
「あばば、ごめん!!」
灯はまたこぼれそうな塩の袋をこぼさないように片手に謝る。
「掃除機持ってくるから待ってて」
そういう心香を、灯たちは待ってる間、ゲームをうつしてるテレビ画面が切り替わった。
ゲームを開始するのでコントローラーを持つよう、警告のポップアップが出ている。
「やべ、つまずいた時にスタートボタンを押したのかも」
玲衣はコントローラーを灯に渡してきた。吸引力がすごいと有名なハンディクリーナーを持った心香がきたので、心香のコントローラーを真白が渡した。
「ちょ、今渡されても、塩片付けないとだめっしょ」
そう心香が言うも、コントローラーを持つことでゲームのストーリーが始まってしまった。
自動で勝手に物語が進んでしまうので、灯と心香は、慌てて玲衣と真白に塩の袋と掃除機を預けようとした時だった。
テレビ画面に不気味な洋館が映った。
そして、灯と心香が部屋から消えた。
気がついたら灯と心香は洋館の前にいた。
「おお」
鼻息荒く、興奮した様子で心香は言った。
「ここどこ?」
青ざめながら灯は聞いた。
「ゲームの中だと思う。プレイしたらゲームの中に入って閉じ込められるって某ネット掲示板にかかれてて興味本位で入手したら、まさかの本当だったとは」
心香は興奮のために、多弁になっている。その話に、灯はさらに血の気を引かせた。
「えっ?閉じ込められてるってこと!?どうやったら出られるの?」
灯は洋館の敷地内から出ようと門に手をかけて押すがびくともしない。
「たぶん無駄。脱出ゲームだから、この洋館にまず入って色々イベントをこなしてクリアしたら開くんじゃないか」
心香は眼鏡のブリッジを上げて、頭良さげに言った。
「えっ、クリア出来なかったら、永遠に出れないの?どうするの?」
慌てふためく灯。
「まあ落ち着きたまえ」
心香はそういうと、自分のこめかみを人差し指でトントンと叩いた。
「全部、覚えてる」
「なにを?」
「クリアまでの攻略方法」
心香は不敵に笑った。心香は記憶力がとても良かった。ただし興味のあるもの限定だ。興味のないものは頭の片隅にも記憶に残らない。
「すごい!心強い!じゃあ、楽勝だね」
灯の賞賛に、心香は満足気に頷いた。
「うわぁぁあ!!」
灯は泣きながら、追いかけてくる黒い影に塩を振りまく。塩をふったら、少し動きを止めるのだ。その間に、心香はハンディクリーナーを影に向けて起動させると黒い影はハンディクリーナーに吸い込まれていった。
「チートだな」
そう心香が満足気に笑った。
灯と心香は屋敷に入って、心香の覚えている攻略の通りに進んで行こうとしていた。しかし、予期せぬ事態が発生した。灯が暴走し始めたのだ。
隠れていればやり過ごせたところを、隠れている間に恐怖が倍増してしまい、耐えきれずに逃げ出した。黒い影に追いかけられて、灯は逃げながらも、訳もわからず手に持っていた塩を闇雲にふりまいた。そうすると一時的に黒い影が止まることに気がついた。
幼い頃からの友人を見捨てきれずに後ろからついてきた心香は、灯の塩で黒い影が静止している間に、試しにハンディクリーナーを向けてみた。すると黒い影を吸い込めたのだ。
「こういう映画あったよね」
半べそかきながら、灯は心香にそう言った。
「あるね。似たようなゲームもある」
心香はそう答えた。
黒い影から逃げるだけではなく、どうにか出来ることを知って少し安心した灯は、それ以降パニックになることなく心香の言う通りに探索をしていた。
ある部屋に入ると、「助けて!」とクローゼットから女性が出てきて、灯は驚いて後ろにそりかえって転倒した。
女性の話によると、仲間がいるけど黒い影のせいで離れ離れになったそうだ。そして、女性は時間の感覚がわからないまま、仲間を探したり、この屋敷を歩いては隠れての繰り返しをしていた。
「携帯を使えなくなって、誰にも会えなくて、気が狂いそうだった…。あなたたちに会えてよかった」
女性は、そう言った。女性の手にはガラケーがあった。
心香の指示のもと、鍵を2つ入手し、1つの鍵を使って地下室に行くと衝撃的な光景が広がっていた。
牢屋があり、3人の男女がぐったりと座ったり、雑魚寝している。1人の女性が灯たちの存在に気づいた。
「助けて!」
女性がそう叫び、後の2人の男性も立ち上がり、牢屋の鉄格子を掴んで灯たちを見ている。
しかし、その牢屋の前には3メートルくらいのでかい黒い影が蠢いていた。黒い影も灯たちを認識して、もぞもぞ近づいてきた。灯はパニックになりながらも塩をふりかけた。
黒い影が静止し、心香もハンディークリーナーで吸い込むが、「やべ、吸い込めないかも」と不穏なことを呟いた。確かに体が大きすぎて、吸い込みが悪い。
「灯、今のうちに牢屋の鍵あけて」
心香にそう言われて、もう一つの鍵を使って牢屋をあけると、男女3人が牢屋の外に出てきた。
心香は灯に声をかけて塩を再度かけてもらい、ハンディクリーナーのスイッチを切り、巨体の黒い影を吸い込むのを諦めた。
黒い影が静止しているうちに、一同撤退し、地下室から逃げた。
安全な場所に避難して、各々の話を聞くと女性2人は友人かつゲームをやっていたプレイヤーで、男性2人は開発者らしい。男女3人は黒い影に遭遇して捕まり、意識を失ったら、あの牢屋にいたそうだ。
開発者は簡単に攻略できるんではないかという質問が出たが、まさかこんなことが現実に起こると思ってなくて気が動転して、テンパってすぐに捕まってしまったらしい。
開発者たちの話によると、この洋館は外国に実際ある屋敷をイメージしているという。その洋館は、昔12人の家族が住んでいた。その父親が精神を狂わせ、自身の妻と子ども10人を斧で殺した。その後、洋館は売り出されたが、相次ぐ心霊現象に人は住み着かず、廃墟となったらしい。開発者たちはその廃墟に行って、写真などを撮り、実際ゲーム内にその写真を加工したものも使ったりしたそうだ。
「今思えば、罰当たりなことをしたと思います」
開発者の1人の男性が沈痛な面持ちでそう言った。
「あんたたちがそんなことをしたから、私たちが巻き込まれたわけ!?」
女性の1人がそう喚いた。
「巻き込んでしまったのは申し訳ないです!すみませんでした。けど、仮にゲームだけのせいだったら、もっと被害者がいっぱいいるはずじゃないですか?何か他に共通点とかはないですか?」
開発者の男性の言葉に一同納得し、考えてみた。
ゲームを始めた時間帯や場所、入手方法、年齢をお互いに言い合ってみたが、3組とも見事に共通点が見つからなかった。
女性のうちの1人が控えめに発言した。
「あの、違うかもしれませんが、霊感強い人います?私、かなり強くて。時々厄介なことに巻き込まれるんです」
「あ、僕も実は霊感あります!かなりの頻度で見えちゃいます」
開発者のうちの1人もそう言った。残るは灯と心香である。
「私、最近おばけらしきモノを見たけど、一回しか見てないし、霊感は強くない」
灯は言い切った。
「私は小さい頃に宇宙人に誘拐されて、人体改造された夢を見たことがあるけど、霊感はないと思う。けど、実は霊感あったのかな」
心香もそう言った。心香と灯のペアは不明であるが、霊感強い人が巻き込まられた説が濃厚になった。それがわかったからってどうにかできるわけでもなく、とりあえず心香や開発者たちは話し合いながらゲームクリアを目指すこととなった。
人数も増えたせいか、そこからはさくさくと話を進めることができた。洋館の謎解きが終わり、隠された10体の子どもの人形を見つけ、火に焚べって供養をした。そうすると、廊下にたくさんいた黒い影はいなくなるそうだ。ラスボスは地下室にいた巨体の黒い影で、人形を供養して洋館から逃げる際に追いかけてくるらしい。それを逃げきり、洋館から脱出できたらゲームクリアだ。
供養を終えた灯たちはあとは脱出するだけだ。黒い影たちは確かにいなくなった。
後はラスボスから逃げるというイベントをクリア出来たらきっとゲームの外に戻れる。
そう期待しつつ、一同は気を引き締める。
そして屋敷脱出するルートを確認しながら、廊下に出ると、開発者たちが異変を感じた。
長い廊下の奥から、ズリズリと何かが引きずる音が聞こえる。灯はラスボスが来たのかと思い、神経を尖らせた。
音が近づいてきて、近づいてきたものの足元と引きずっている物が見えた。
男性の靴と、血塗れの斧。
だいぶ近づいてきて、顔が見えた。ガリガリの痩せこけた男性で、目が空洞だった。
そう灯たちが認識した瞬間、男性は斧を持ち上げて奇声を発して、灯たちのほうへ、駆け出した。
「話が違うー!!!」
灯はそう叫び、一同、奇妙な男性から逃げ出した。
「ゲームにあんなキャラクターは作ってない!本物かもしれない」
開発者の1人が恐ろしいことを言い始めた。
「灯、塩は?」
心香に言われて、灯はずっと持ち歩いている塩の存在を思い出して、後ろに塩をふりかけた。しかし、効かずに男性はブンブン斧を振り回しながら走って追いかけてくる。
「力が強くて効かないのかも」
女性の1人が息を切らしながら、そう言った。
逃げている6人に、立ち塞がるものがいた。巨体の黒い影だ。
「うわぁぁぁ」
灯は恐怖で顔面を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら、持っている塩を全部、黒い影に向けてぶちまけた。
黒い影は動きを止めた。6人は、黒い影の横を走り抜けた。しかし、黒い影につまづいてしまった者かいた。心香である。脇目も振らず男女4人は走り去ってしまった。
灯は顔面をぐちゃぐちゃにしながらも、心香の元に戻ってきた。
斧をもつ男性が奇声をあげながら、すぐにそば近づいてきた。心香と灯はお互いに手を繋いで、再度逃げようとした。
その時、目を疑うような光景を見た。
男性は灯たちに目をくれず、巨体の黒い影に斧を何度も振り下ろしはじめたのだ。黒い影には斧が刺さってもすぐに再生してダメージがなさそうだった。
黒い影はまた動き出したが、狂ったように斧を振り下ろす男性を抱きしめるように包み込んだ。
灯はそれを見ていたが、「灯!」と心香に手を引っ張られて慌てて、再び走り出した。
洋館から出たら、すでに門が開かれていて、男女4人の姿はなかった。既に脱出したのだろうか。
灯と心香も手をギュッと繋いで門を跨いだ。
グガガガガ
そんな激しい音が聞こえて、びっくりして灯は目を覚ました。
グガガガガ
灯はきょろきょろと辺りを見渡すと、近くに心香が眠ってて、玲衣が心香のベッドにいびきをかきながら寝ていた。真白も机に伏せって寝ている。
もう夜である。灯は慌てて全員を起こした。
全員、フライドポテトを真白が持ってきて、灯が塩をこぼした後の記憶が曖昧なので、そこらへんから全員寝てしまったみたいだ。不思議な現象に首を傾げた。真白がフライドポテトに何かを盛ったんではないか疑惑が浮上したが、「やってーねぇし」の一言で否定し、そりゃそうだよな、と考えてもわからないので、話は終わった。
夜遅くなってしまったので、その後もたいして話をせずに3人はバタバタと心香の家から去っていった。灯は怖い夢を見ていて、それを鮮明に覚えているが、友人達に言うことなく帰宅した。
帰宅して、蓮に今日あったことや、夢の話をすると灯を心配する発言をしたが、その後は何かを考えているように黙り込んでしまった。
おかしな様子の蓮に灯は首を傾げたが、とくに追求はしなかった。
そんな灯が眼鏡のお兄さんをあしらい、心香の部屋で怖い夢を見た1日の話だった。
「え、お兄ちゃん?」
「お前、成史か?」
「そうだよ。何年ぶり?お兄ちゃんどこ行ってたんだよ」
「色々あって、今帰ってきた。もう普通の仕事はしない。懲りた。ずっと逃げ回ってたけど、素直に家業を継ぐよ」
「まじ?やった!俺、継ぎたくなかったから良かったわー」
「お前、今何歳なんだ?」
「大学生になったよ。ハタチ」
「10年以上もあそこにいたのかよ…寺の息子が女子高生たちに助けられて、不甲斐なさすぎる」
成史の兄はその場にガックリと膝をつくと、そのまま倒れて寝始めた。
「女子高生たち?」
成史は兄の発言に首を傾げたが、玄関で寝る兄をそのままにするわけもいかず、ずっと使われていなかった兄の部屋に運んでやることにした。




