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黒霧の顔の無い少女
「……めでたしとは行かないみたいよ」
咲は色の魔法使いが使う神器を顕現させる。
ツタが絡み合ったような杖。
その杖自体魔力が相当に含まれているのが私でもわかる。
「……わあ」
怖いとかの次元ではなく、空気が抜けたような声を出してしまったのも仕方ないことだと思います。
黒霧の少女がただボーッと突っ立ている。
複数人。
ただの人でないことは顔を見れば分かりました。
顔があるところに顔がない。
「……ひっ」
「しっ!」
冬華さんが引き攣るような声を出して尻もちを着いて、恐怖に支配されてしまった。
目の焦点があってない。
それに気付かない、クレアちゃんはとりあえず口を抑えた。




