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大きく動く
「ちょっと、ティア?」
クレアが簡易的なアトリエに入ってくる。
空は既に暗く、あの後攻撃もない。
だからといってずっとこのままでいいというわけもない。
依然として黒霧は各地に被害をもたらしている。
ミホさん達はどうしているだろうか。
無理なら無理で帰ってくると思うが、その様子もない。
どうなっているのかが全く不透明だ。
最悪事まで考えると死んでいることすらあるかもしれない。
「あ、クレアちゃん。どうしましたか」
「どうしましたか、じゃないわよ。もう夜よ」
「え?本当だ……」
「生徒は既に魔力尽きてるでしょこれ」
クレアは床に寝転んでる2人を見てそう言った。
ティアの規格外の魔力は供給源があってこそ。
個人単体ではティアに追いつける魔法使いも錬金術士も居ないだろう。
それを考慮してないティアはへへっと笑って誤魔化した。
さて、夜ご飯に。そういう流れで店内へ行こうとした時、真っ暗だった空が眩い光に包まれる。
「ッ!」
「な、なんですか!?」




