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敵の錬金術士
いつの間にか、そう、いつの間にか1人少女が立っていました。
敵意も悪意もなさそうに、ただ偶然そこに居る。そんな様子ですらありました。
そんな事は有り得ないのに。
故に警戒心が無い状態で、全員がその少女を見つめてしまった。
クリーム色の髪をしたその少女は両手で何かを放物線を描くようにして投げてきました。
「……ッ!」
いち早く動いたのクレアちゃんで、私を押しのけつつ、私の腕を掴み風の障壁を組み立てようとして、その前に少女の投げた道具が発動してしまう。
「錬金術士!」
カッと辺り一面が光ってその顔は拝むことは出来なかったですが、私は確かに感じました。
彼女が敵側にいる錬金術士だと。




