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究極生物コタツ  作者: 吉川明人
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帰ってまうけどさみしない!!…②


「コタツ兄。我々もひととおり地球の文化との折衝は終わりました。

 銀河連合への報告と地球の連合所属について審議を進めるために、一度帰らなければなりません。

 それよりコタツ兄、パートナーと子どもたちに会ってあげたほうがいいでしょう。

 兄の無事は伝えてありますので、きっと首を長くして待っていますよ」


「分かっとる。そやけどあいつのいてる場所分かっとるから、会えへんでもなにしとんのか分かるぞ。

 今、子どもら湯あみさせながら毛づくろいしとる。しかもあいつもワイがなにしてんのか分かっとるから『あんた早よ帰ってきてこの子らの世話せんかい』て言うとるで」


「確かに我々に距離は関係ないでしょう。

 しかしそれでも離ればなれでいることはよい選択だとは思えません。なにより地球は本来、我々の暮らす場所ではありません。

 誠恵殿には申し訳ありませんが、はっきり言いましょう。コタツ兄、ファリアロへ戻りましょう。もちろん今ここで即決しなくても構いませんが」


「……ふん、残念やけどおまえが言うてることのほうが正しい。ここでワイがイヤがってもただのワガママやな。

 そやけど、ワイが帰ってもファリアロのリーダーにならんでもええか?」


「それは、リーダーとは私一人で決めるものではなく、全住人の同意によって決まることは承知でしょう。

 兄はまたファリアロのメインリーダーとなるでしょう」

「リーダー役もようけえおるから、そいつらでまわしたらええやないか」


「それこそワガママです。ファリアロの道徳に反します」

「カタイやっちゃのう……ちょっとはワイのパートナー見習わんかい」


「……コタツ兄の行方は分からないとおっしゃっておられましたが、やはり承知されておられたのですね」

「あたりまえじゃ。拉致から解放されたあと、まっ先に居場所教えたったわ……ただ、この地球がな」


 そう言うて、コタツがチラッとあたし見る。

「なに? あたし部屋出とこか?」

「……そやな。悪いけど、ちょお出といてくれるか」


「ん〜〜〜。ほなあたしおフロ入ってくるわ」

「おお、よお温もってこい」

「誠恵殿、お気遣いどうも」


 なんなんやろ?

 秘密にすんのはええけど、こっそり秘密やなくてハッキリ秘密にするん初めてや。

 なんかあたしに言いにくいことなんやろか。 あたしに聞かれたらあかんことって、なんなんやろ? あたしなんか悪いことしたんちゃうやろか?

 パートナー言うてたけど、コタツ奥さんと子どもまでおったんやなあ。めちゃめちゃゴロゴロしとったから、責任ない男かと思てたわ。



「……それでやマル。お前らが地球連合に接待されとる間、ワイはずっと同行せんとゴロゴロしとったわけやけど、どう思とる?」

「そ、それは……」


「まさか、お前までワイがただ単にグータレとる思てたんやないやろな!?」

「え……!?」


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