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究極生物コタツ  作者: 吉川明人
36/42

なんかでてきよった!!…⑨

「現ファリアロ代表として、人工ツェプロドゥーファ発生装置の開発、所持により現行犯逮捕する。

 おとなしく指示に従うなら銀河共通サイン4『降伏』の合図を出しなさい」

 マルがエルから呼びかけたら、今まで消えとったナマコヒトデの光が変な光りかたし始めた。


 本隊からきた宇宙船に、ヘイバ人連行されてナマコヒトデも厳重にしまいこまれて、あたしらも地球に戻ることになった。


 やっと、終った……。

 なんや家からグアヤキル行って、連合会場から宇宙出て、チプロやっつけたら今度は凶悪宇宙人や。いそがしかったなあ。


「ふう、やれやれ……なにかあっても文明の進んだ宇宙人と一緒にいれば安全だと思っていたのに、こっちのほうが命が幾つあっても足りなかったよ……」

 レグネイド知事が小さくやけど、そんな独りごと言いよったとたん、コタツとマルの瞳と、あたしの目がななめ上につり上がった。


「おまえ、今なに言うた?」

「ハッキリ聞いたぞ。おまえは地球が心配なフリをして、自分だけ助かろうとしていたのか?」

「い、いや、決してそんなことは……」



 地球に着いたら、ウトーピー議長はじめ地球連合のエライさん全員が迎えに出てきとった。

 コタツ、マル、ザカリさんと握手して、なんでかあたしにまで握手されてもうた。


「ところでレグネイド知事。私もあなたの言葉は聞こえましたよ」

 ウトーピー議長が背筋伸ばして知事に話かける。


「私だけでなく、地球連合会議に出席していた者たち全員がね。

 あなたは世界を代表する知事にはふさわしくないと全員一致で決定しました。たった今、あなたから知事としての権限をはく奪し、被選挙権の無期限停止を宣言します!」


 知事は……あ、もうちゃうんや。

 レグネイド君は腰砕けになって、その場にヘタヘタと座り込んでもうた。


「やるやん議長!」

「ミス誠恵……ツェプロドゥーファを消す声のこともうかがいました。

 この星の代表者の1人として、あなたに感謝致します」

「そんなんアカンて、恥ずかしやん。あたしも地球人やねんから」

 この人らみんなに、あたしの歌きかれてもうたんや……めっちゃ恥ずかしい。


 みんな大笑いしてんのは、歌ヘタやったからやろうか……? はう〜〜〜。


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