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お昼ごはんと、露天風呂

一時間半後、女性達の頑張りの結果みんなでテーブルを囲む事が出来た。

並んだのはポテトグラタンとサラダにタマゴサンドである。

手分けして作業したので、どうにかなった……


ユーリとカエン様はジェットコースターとトランポリンを満喫したらしく、ご機嫌でグラタンを口に運んでいる。

ついでに、たっぷり遊んでもらったらしい子供達はすっかりなついたようで、カエン様の近くの席で仲良く食べている。


「 これうまいな、ホワイトソースってやつか。

話だけは聞いていたが、初めて食べるよ。ユーリはいいな、こんなのを毎日食べてるんだろ 」


ユーリはベーコン抜き、キノコ多めのグラタンをスプーンで食べつつ、左手にタマゴサンドを握っている。


「 んっ。だろ?ここは珍しい料理が食べられて最高なんだ。甘いものもイケるんだぞ 」


ユーリ!褒めてくれるのは嬉しいけど、デザートの用意はないぞ!


「 そうなのか?美波、滞在中に甘いものも食べたいな。作ってくれるか?」


そんな眩しい笑顔で言われたら、こっそり食べようと取っておいた、きび酒漬け干しぶどう入りアイスを出してしまいそうだ。


「 はい。もちろんお出ししますよ、今日はクッキーならすぐに出来ます。後で召し上がりますか?」


笑顔よりアイスが勝ったらしい、死守することにしたようだ。例のアイスボックスクッキーなら冷凍してあるので、そちらを提供するようだ。


「 やった!俺も食べたい。このあと露天風呂に入るから、その後でおやつに出してくれよ。

アレがいいな、あの渦巻きの模様のやつ 」


ピンクと白の生地を薄く伸ばして、重ねてクルクル巻くと綺麗な渦巻き模様になるのだ。


「 わかったよ、ユーリ。カエン様もそれでいいですか?」


「 もちろん、楽しみにしてるよ 」



賑やかな昼食会を終えて、二人は露天風呂へ向かった。

美波は自宅の冷凍庫からアイスボックスクッキーの生地を取り出し、オーブンに入れて焼き上げていく。


「 夕飯どうしよう。カエン様ワイン飲むつもりだよね、おつまみ系か。何がいいかな~ 」


「 そうねぇ~ 、あれは?この前出してくれたでしょ、揚げ餃子 」


先日リン一家を招待した日に出したのは、手作りの皮にハナビラドリの挽き肉とチーズを入れて、ハーブを効かせたおつまみ餃子だ。


「 そうだね、ワインにも合うし。夕飯は少人数だし、大丈夫でしょ 」


手の込んだ料理を大量に作るのは大変なので、夕飯はカエン様とユーリとシロガネ様、あとはミチルとミナトさんに美波の予定である。


「 ユーリの分はお肉抜きでジャガイモで作れば大丈夫でしょ、あとはハンバーグとかチーズフォンデュは?」


カエン様はお肉の方がお好みだが、ユーリがベジタリアンなので、メニューの組み立てが難しい。

結局揚げ餃子とハンバーグ、とろけるチーズはお昼にも食べたので、キノコのアヒージョを作ることにした。

秋に収穫した物を冷凍してあるのだ。

あとは、コールスローとトマトソースのニョッキを作ることにした。


「 いいんじゃない、美味しそうだしお酒も進みそう 。クッキーが焼けたら作り始めましょう 」


夕飯の仕込みはリンと二人ですることになっている。


「 よろしくね。クッキーは多めに焼いたから、子供達も一緒におやつにしてもらおう 」


その後、焼き上がったクッキーを学校に運び、二人は夕飯の仕込みに取り掛かった。



その頃露天風呂では、ドームの屋根を少し開けて雪景色を楽しみつつ、プチプチ弾ける炭酸泉を満喫していた。


「 ふー。これはいいな、羨ましすぎるぞユーリ 」


カエン様は湯舟の縁に寄りかかり、両腕を広げて寛いでいる。


「 だろ?俺、もう露天風呂無しで生きていけないかも 」


今日は長湯になることを見越して、魔法瓶に氷と水とレモンのシロップを入れたお気に入りドリンクを持ち込んでいる。


「 それに美波の話だと、このプチプチの風呂やジャグジーの他に、ハーブを入れたのとかレモンみたいな柑橘類を浮かべた風呂も良いらしい。

あとは寝転がって入るのとか、高い所から落ちてくる湯に肩を打たせるのだろ。

一番気になるのはサウナっていう、熱い湯気のやつだな。

そんなに色々出来ないって言われたけど、いつか入ってみたいんだよなぁ 」


全部作ったら、もはや個人のお風呂ではないだろう……


スーパー銭湯でも作るつもりか、ユーリよ。


「 いいじゃないか、それ王都に作ってみたいな。

大きいのを作れば兵士や民衆も楽しめそうだし、何より俺がいつでも入れる 」


「 えー、ずるい。そんなの出来たら俺も王都に定住したくなるじゃん 」


「 ハハッ。ユーリ、次はジャグジー用のボールを入れてくれ。試してみたい 」


二人は冷たいジュースを飲みつつジャグジーを堪能し、ホッカホカなったところで露天風呂を後にした。


学校では焼き立てクッキーと共に子供達が待ち構えていて、夕飯までの間クッキーを食べつつ子供達と遊ぶ事にしたようである。

コクガ様と同じくカエン様も子供好きらしく、何だかんだで面倒見がよく子供達に好かれているユーリと二人で、体力勝負の激しい遊びで子供達のハートをガッチリ掴んだらしい。


特にユキちゃんはニャンコなので、トランポリンで華麗な回転を披露してカエン様をメロメロにしたそうな。

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