表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/133

まだまだ買います、お買い物

いい買い物が出来てホクホクの美波は、ミチルと二人で次の店を探している。クロは先程の干し葡萄を一人で担いで村のブースに一度戻り、荷物を置いてから合流するのだ。

この人混みではぐれないかと心配する美波は、二人揃って匂いで分かると言われて、さすがは狼と感心した。


そんな訳でミチルと二人、様々な種類の石鹸を見ているとクロが合流した。


「荷物運んでくれてありがとう。クロも石鹸欲しい?」


石鹸にこだわりは無いから隣の刃物屋さんでナイフを見ていると言うので、後で行くことにする。

精油を使用した様々な色味の石鹸を手に取り、香りを確かめつつ選ぶ。獣人さん達は鼻が良いので、どれも仄かな香りだけれど、天然の香料だけあってとても良い匂いがする。

二人とも髪を艶やかに洗い上げる薔薇の様な香りの石鹸と、潤いを残して肌を洗う沈丁花の様な香りの石鹸をお揃いで購入した。

ついでに化粧水とクリーム、髪用のオイルも入手して女子の必需品を揃える事が出来た。


隣の店でクロと合流し、美波は料理用のナイフと小振りの果物ナイフを購入する(今は村の備品を借りているのだ)。

その後は、 昨日の宴会で村人の評判が良かった串焼きの肉をつまみ、カザミ町から出店している店でブイヤベース風のお魚が美味しいスープを頂いた。

海のお魚は久しぶりだったので美波は大満足だ。冷凍技術が無いので長距離の輸送が難しく、普段は干物が出回るだけらしい。今回はお祭りの為の特別メニューだそうだ、輸送に冷凍庫を使って是非ともコザクラ町まで新鮮なお魚を運んで欲しいものだ。

食欲を満たす為なら、どんな助力も惜しまない覚悟の美波だった。


食べ歩きをしつつ端まで行って折り返し、反対側の店を物色していると、お酒を扱う店を見つけた。出来たらラム酒とブランデーを入手したい、葡萄があって砂糖があるなら入手出来るかもしれない。

店を覗くと品揃えが多いのはワインで(この辺りで飲まれるのは主にワインだ)半分位を占めていて、

残り半分がその他の酒だ。

店員の白猫のお兄さんに、ワイン以外でサトウキビや葡萄を原料とする酒がないか聞いてみる。


「この酒はサトウキビから作るキビ酒だ、度数はかなり強いけど大丈夫かい?こっちが葡萄から作る琥珀酒で、同じく強いよ。」


味見用に差し出された小さなカップの酒の香りを確かめれば、間違いなくラム酒とブランデーだった。

念のため少し口に含み味見をして確認すると、残りをクロとミチルに渡した。二人とも初めて飲むようで、じっくり味わっている。


「二つとも欲しいんですが、一瓶いくらですか?」


白猫さんによると二つとも一瓶で銀貨一枚で、瓶のサイズは一リットル位だろうか。しばし悩んでそれぞれ三瓶ずつ購入し、キビ酒のみ自腹で二瓶購入した。

森にはミントがあるし炭酸水も作れる、ライムはないけどレモンはあるし、砂糖もあるのでモヒートを作るつもりだ。みっともなく酔い潰れる事はないが、お酒はわりと好きなのだ。お手頃なワインも購入して、酒屋を後にする。

結構な重さになっているが、箱に入った酒瓶はクロとミチルが担いでくれている。普段は忘れがちだがミチルも立派な男の子、クロよりはスレンダーだが細マッチョなので力持ちだ。


「荷物ありがとうクロ、ミチル。これで新しいお菓子が作れるよ、お酒を使うから大人専用だけどね。」


顔を見合わせて笑う三人、全員酒飲みだ。モヒートを作ったらご馳走する事を約束して、一度村のブースへ戻る。ジャンケン用のボールの残量をチェックしなければならない。


ハクロウ村のブースは本日も賑わっていて、皆アイスを食べたりジュースを飲んだりして楽しんでいる。ボールは予備を全て透明ケースに移したばかりで、八分目まであるので追加しなくても平気だろう。様子を見にきていたミナトさんに、干し葡萄とお酒の使用法について説明していると、何とフェラリーデ様がやって来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ