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解決

話が終わって店を出る頃には、わたしはだいぶ平常心を取り戻していた。光来にライヴの開催場所と日時を伝え、詳細はまた後日、ラインをすることになった。日時を伝えながら、ライヴまで既に一ヶ月を切っていたことに焦りを覚えた。


わたしは父とのわだかまりを早いところ取り除き、ライヴに向けて集中しなければと思った。帰り際、わたしが気持ちを入れ替えるように、日が沈んで夜が来た。


光来とあった日から数日が経ち、またプリーメルとのリハーサル日になった。あれから父とは和解した。父が謝ってきたのだ。もし父から口を開かなければ、リハーサルにも差し障るので、わたしから言おうと思っていた。プリーメルのメンバーにも私情を挟むのは迷惑だと思っていたので、早いうちに収束してよかった。


わたしが加入することになった三曲は完璧に仕上げた。それをメンバーと丁寧に確認していく。サナダさんとわたしはというと、至って普通に接した。父とふたりでスタジオに入ると、やはり先に目があったが、挨拶したあとすぐ目線はギターに行き、確認作業をしていた。


不自然なほど自然だったので、意図的に普通に振る舞うようにしているのかとも思った。そしてわたしを含めてのリハーサルも滞りなく終わり、彼らのスケジュールの都合上、残すは本番のみとなった。


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