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風に吹かれてさらさらと

小早はあまりにも痩せすぎてしまい病院に入院となった。

点滴でなんとか栄養をいれ、命を繋いでいた。

「小早、おはよ」

「関、おはよう」

「今日は外いい天気だぞ?寒いけどな(笑)」

ちらっと目だけ外を見る。

「外行くか?」

首を横に振り、また空を見つめる。

卒業試験が終わった俺ら三年生は、

事件の影響もあり、自由登校の期間に入っていた。

「関」

「なんだ?」

「毎日来なくても大丈夫だよ。うちは大丈夫だから、訓練しないと関の班は怒られない?」

「そこは大丈夫。」

本当はめっちゃくちゃ怒られている。

しかも小早ほどじゃないが、俺もそこまで物がのどを通らない。

だから、今は訓練する気になれないんだ。

「関、お願いがあるけど…物をとってきてほしいんだ。」

「いいけど、どんなものだ?」


それは…

「中山少佐の許可がいるぞ?」

「教官には秘密でこっそり持ってきてほしいんだ。そろそろうちも…」

「分かった」


翌日

「本当にいいのか?」

「うん。ありがとう」


久しぶりに制服を着た姿を見るといつもよりブカブカで痩せすぎることがよく分かる。

「じゃあお願い」

歩くことさえできない小早を車椅子に乗せて、屋上に行く。

久しぶりに小早の飛ぶ姿を見た。

神力で全てカバーしているからか、痩せたこと以外は違和感がない。

いつか小早が風をきり、鳥のようになれるから飛ぶことは好きだと言っていた。

小早がおいでよと手招きをする。

飛べる…かな。

小早と久しぶりに飛んだ空はなんだか懐かしくそれが余計寂しかった。

「小早、あんま飛ばすなよ!」

久しぶりで俺が遅いのか小早が速いのか小早との間が空いてく…。

すると急にがくんと急降下していく小早。

ここからじゃ間に合わねぇっ!

久しぶりすぎてスピードが出ないこともあり、俺が攻撃手だからかシールドでネットのような物も出せない。


小早っ!!!


地面に落ちる少し前、一つの影が小早を拾ったのが見えた…気がした。


「お前ら!何してんだ!!!!」

「中山少佐…」

「関!小早の状況分かっててやらせたのか!!」

っ!!!中山少佐が怒ったの初めて見た。

「関!!」

「教官、やめてください」

「小早っ!」

「私が無理を言ったんです。」

「王子少尉は黙っていろ!」

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