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衝撃
…………今の、なに……?
しばしの思考の停止から、ふと我に返る。だけど、まだほとんど頭は回っていなくて。
……あれは、まあ分かる。怪我をした女の子――きっと、友達なのだろう。あんな可愛い友達がいるなんて知らなかったけど、きっと友達なのだろう。そして、あの状態の友達を放っておけず自分の競技……それも、すっごく大事にしていたであろう二人三脚を辞退してまで寄り添ってあげていたのは分かる。もちろん、決して見てて面白い光景ではないけれど……それでも、優しい彼の人柄を考慮しても十分に理解できる類の光景だから。だから、それはいい……いいの、だけど――
……だけど、問題は今の会話。私の知る彼からは、まるで想像もつかない内容……そして、呼吸が止まる衝撃の単語。もはや、自分のものかも分からない……まるで感覚のない唇をすり抜け、ポツリと言葉が零れ落ちる。
「…………セフレって、どういうこと……?」




