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転生伝記 ~異世界転生した男の人生~  作者: がりうむ
ヴァルデリア大陸編 ヴァンパ国章

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第五十一話 「グランド・セフト・マネー」

今俺たちは街の裏路地に集まって強盗を計画をしている。9000ファントム。それだけの金があればヴァルデリア帝国の帝都ヴァルデリアまで行ける鉄道に乗ることができる。計画を考えてくれているシビルが、


「この街は比較的裕福な家庭が多いので9000ファントムくらいなら10軒の家を強盗すれば足りるでしょう。電気のついていない家に行きましょう。そして、決して目立たないようにしてください。もう1つ注意してもらいたいことがあります」


「何だ?」


と俺が言うと


「それは現金だけを集めてください。」


「なんでなんだ?」


俺がそう聞くと


「現金でないと、売るときにギルドに行くしかないため、手続きがめんどくさいんですよ」


「あーね」


と納得すると。


「では行きましょう。私。ラングさん。グレイスさん。は別別行動で、エリーナさんは森に移動してもらってそこで待機してください。盗み終わったら私たちも森で集合です。」


「えぇ~私一人?暇じゃん…」


「まぁまぁ。それにエリーナ魔術あんまり使えないじゃん」


と俺が言うと


「わかった…」


と黙り込んだ。

(なんかかわいそうなことしたな…)

すると、ラングが


「行ってくるよ?」


と俺たちに言い盗みに行った。


「では、わたしも行きます」


と言って街のほうに行った。俺も、行くためにエリーナに


「行ってきます」


と言って街に出かけた。『聖風竜巻(ウィングストーム)』で上空へ上がると、街を上空から見下ろして盗むのにちょうどいい家を探した。

(なかなかないな~)

とふと、上を見ると真っ赤な血の色に染まった大きな満月が見えた。

(げっ。縁起が悪そうだ)

俺は月から目を離し街を見下ろすと

盗むのにちょうどよさそうな家を見つけた。庭付きの豪邸があった。窓から光はない。きっとどこかで出かけているのだろう。俺はその家の屋根に降りるとすぐに『業火(フレイム)』で窓を溶かし中に入った。家のなかで現金のありそうなタンスや机などをあさっていると、ベッドの下に何かがあるのを発見した。ベッドの下に手を入れて触ってみるとなんだが、ゴムのような質感の柔らかく丸みのある大きめの何かだった。俺は

(これは!!きっと金目の物に違いない)

そう確信するとそれをつかみベッドの下から引きずり出してきた。引きずり出してきたものの正体は、大きめのオ〇ホールだった!!

俺は衝撃で

(えっ!?)

となってしまったが、急いでベッドの下にそっと隠しておいた。

(ふぅ~)

と一安心すると、ドアの向こうからこちらの部屋に向かって誰かが歩いてくる来るとが聞こえる。俺は急いでベッドの下に隠れた。

扉が開くと、


「んっ?なんかいたような?」


と扉を閉めた。俺は

(この家人いるじゃねーか)

と急いで窓から出た。

(クッソ。何の成果も得られなかったか…)

俺は、『聖風竜巻(ウィングストーム)』で上空に飛び上がった。だが、何も得られずに帰るのは少し癪なので俺の真下に向かって『業火(フレイム)』をうっぷん晴らしで放っておいた。

(ま、多少はね?)

俺が森に戻るとラングやシビルがすでに帰っていたが、何か様子が変だ。俺が


「おーい。なんかあったの?」


と聞くと


「エリーナが見当たらないんだ。お前も知らないか?」


「えっ?しらないけど?」


「そうですか…。なら急いで探しましょう。もうすでに私たちでこの森は調べたのでおそらく街にいたかと…」


「わかった」


俺たちは急いで街に出てエリーナのことを探しまわった。


「はぁはぁ。グレイス。エリーナを見たって人見つけたぞ」


とラングの言葉に俺は急いでそこまで行った。


「エリーナはあっちの方向に行ったって」


と道の奥を指さした。道はまだまだ続いている。俺たちはその道を歩いてエリーナを探しに行った。道でエリーナに聞いたりしているがどこまで行っても道の奥を指さす。

(いったいどこまで続いてるんだ?)

とそう思った瞬間道の奥に巨大な城?のようなものが現れた。その城は紅い霧に包まれており、全貌は把握できない。だが、なんとなくここにエリーナがいるような気がする。

俺たちがその建物に入ろうと、門を開け、敷地に入った瞬間急に背筋が凍るような殺気に襲われた。

(リリス戦の時と同じ感覚…)

だが、俺たちはそのまま建物に入っていった。


エリーナ目線では・・・

一時間前にさかのぼる…

グレイスも行っちゃった…。私だって役に立ってるのに。

私はこの数か月の旅で一度も役に立てたことがない。ずっと守られっぱなしだし…。きっと、グレイスやラングに迷惑をかけてばかりは嫌!一度は役に立ちたい!!そう思った私は森を抜けだして街のほうへ行った。

(せっかく盗むならむちゃくちゃ大きく豪華なところで盗みたい!)

街を歩いているといろいろな豪華な建物が目に入ったが、どれもピンとこない。

(お城みたいな家ないかな~)

と思って道を歩いていると、急に目の前に大きな城のような建物が現れた。この家にピンときた私は

(あっいいじゃん。ここに盗みに入ろっと)

とそのまま私は門の隙を通り抜けて建物の中に入った。

※1ファントム=約600円

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