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【1周年】転生伝記 ~異世界転生した男の人生~  作者: がりうむ
ヴァルデリア大陸編 戦争章

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第四十一話「砂の城」

ダッチさんたちと合流して2時間ほどが経った。

俺たちはひとまず野宿する場所を歩きながら探すことにした。こちらの人数は100人越え。そんな大人数が野宿でき、ヴァンパ国の兵士にもばれない場所などなかなかない。広い洞窟などがあればいいが、残念ながらここは山一つ見えない荒野だ。果たして見つかるのだろうか?と考えていると歩き疲れたエリーナがふと


「ハァハァ…いつまで歩いたらいいのよ…こんなに土があるんだし。100人で砂のお城でも作ったら?」


と言い出した。俺以外は少し笑って流していたが俺はピンときた。砂の城か…確かグラヴィス教授が前に教えてくれていたような…。確か名前は『聖土城(アースキャッスル)』だったっけ…と思い出し、俺は手に魔力を込めた。100人が入れるような城を作るにはなかなかの魔力を使う。ここに来てからは杖がなかったので、これほど魔力を使う魔術をしていなかったが、使ってみるとみるみるうちに半径100mの砂が俺のほうに集まってきて1つの大きな城ができた。だが、体が急に重くなったような気がする。

皆で砂の城になかに入ると内装は砂って感じだが雨風は防げるし100人は余裕で入れるほどのスペースはあった。まぁ、耐久性は多少はあるだろ。みんながカバンなどを置き始めたその時


「えぇー砂の城なんて嫌!汚れたくない!」


とエリーナのわがままが出た。俺は魔力を久しぶり大量消費してしまっていてイラついていたので俺はイラつきに任せ『睡眠(スリープ)』を使ってエリーナをその場で寝させた。そのまま俺が寝ようとすると、ラングが


「食糧100人分集めなきゃいけないから手伝ってくれないか?」


と頼まれた。今兵士たちは戦で負った傷を癒すため休憩しているところなので俺たちしかいない。ラングの頼みなら仕方があるまいと重い体を動かした。


外に出て俺たちはコヨーテの群れを探した。こんな荒野だ。すぐに見つかるだろう。歩いていると俺はラングに質問した。


「そういえば怪我してない?あれだけ前線で戦って水に流されただ怪我が一つや二つあるでしょ?俺は『回復(ヒーリング)』したけど、もし怪我あるなら今俺が治すよ?」


「大丈夫だ。それに今魔力がなくて疲れてるだろ?無理すんな」


「無理してないよ。『回復(ヒーリング)』くらいなら100回でも1000回でもできるよ」


「そうか…。なら背中と腕と肩と足と胸に傷がある。直してくれ」


「え!?そんなんにあるの?早く言ってよ。」


ラングを『回復(ヒーリング)』させると


「ありがとな」


といって歩き出した。少しするとラングが


「おっ!あれはコヨーテの群れだグレイス。いくぞっ!」


と言って走っていった。俺も負けじとはしるとそこには20匹ほどのコヨーテの群れがいた。

俺とラングは手分けしたコヨーテのを狩っていった。二人で狩るとすぐに終わった。

コヨーテの肉を集めると俺が『浮遊(フローティング)』を使って肉を砂の城に持っていた。

砂の城に着くと回復し終えた兵士たちが俺たちの分の肉を焼いてくれた。肉の味はいつものよりも美味かった。なぜか分からないがうまかった。

肉を食べ終わると俺は睡魔に襲われそのまま気絶するように寝た。


俺は太陽の光で目を覚ました。(あれ?砂の城は?)と考えていると口の中がシャリシャリする。俺は起き上がり確認すると砂の城は跡形もなく砂がただ俺たちの上に乗っているだけだった。



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