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第十五話 「旅の始まり」

ある日俺たちは、酒場に来ていた。

サヴァたちが飲んでいるのを横目に俺はこの酒場のオーナーと話をしていた。俺はまだ15歳のため酒が飲めずここの酒場に来た時の唯一の楽しみだ。

その日はオーナーとお金の稼ぎ方について話していた。

話していると隣にいたおじさんが


「金稼ぎなら『宝石聖竜(ジュエリードラゴン)』がいいぞ。ちょうど先日アルマダ山脈で見つかったって新聞に載っていたぞ」


と言ってきた。

するとオーナーが


「へぇ~。そうなんですか。『宝石聖竜(ジュエリードラゴン)』は骨自体が貴重な魔法石になっていて一匹倒すだけで500万マーラは下らないってよく言いますよね」


俺はその言葉に目を輝かせてオーナーとそのおじさんに聞いた。


「アルマダ山脈ってどこにあるんですか?!」


「アルマダ山脈は東側にある山脈であり、ここからだとだいたい3日か4日かかるころにある世界最大の山脈だ。」


俺はすぐにサヴァたちのところに向かった  


「おい!俺の借金がなくなるかもしれない!今すぐにアルマダ山脈に行こう!」


と興奮気味に話した。するとサヴァは


「おう、いいな~アルマダ山脈」


「いいわね~アルマダ山脈行こうよ」


と言われた。

その時の俺は借金がなくなるということに嬉しすぎて急いでホテルに行って準備を始めた。



次の日

俺は興奮気味でサヴァ達を起こすと


「はぁ?アルマダ山脈に行こうだと?バカ言えあの山脈は死の山脈と言われているほど危険なんだぞ。山頂周辺はSランクパーティーでも生きて帰ってこれるかどうかていうレベルだぞ。寝言は寝て言え。」


とキレ気味に言われた。

俺がしょんぼりとしていると、サヴァが言い過ぎたことに気がついたようでおどおどしていた。

すると外から


「サヴァさんー!時間ですよー」


という声が聞こえた。

何事かと思い、外に出るとそこには大きな馬車が待っていた。

サヴァは


「なんだよ?これ?」


「いやー。忘れないでくださいよ。昨日の夜うちの会社のアルマダ山脈までお送りするプランを予約したじゃないですかぁ?」


と御者が言った。


「知らねーぞ俺は。」


「そうですか...…なら、キャンセル料5000マーラいただきます。」


「はぁ?5000マーラ。そのプランは元々いくらなんだよ?」


「元々の料金は2500マーラで。当日キャンセル料は料金の2倍になるルールです。契約書の方にも書いているはずですがご存知ない?」


「契約書?」


と言いポケットの中を漁り出した。

すると


「あった……。ほんとだサインしてある…...」


「そうでしょなら、早く来てください。」


「はい...…」


サヴァによると昨日の夜俺と話した後旅行プラン会社に行って予約したそうだ。

俺はアルマダ山脈に行けてラッキーと思ったが、ミラたちは違った。


「おい!どうすんのよ。アルマダ山脈なんて行きたくないわ。」


「許してくれ……」


「はぁ〜仕方がないわね責めても。いいわ」


「まじかよ〜」


とギャバスが言ったがミラに説得された。とりあえずこれでアルマダ山脈に行けるようになった。

早くアルマダ山脈に行って『宝石聖竜(ジュエリードラゴン)』を捕まえに行きたいな。

借金がなくなった後のことを考えると楽しみだ。

※御者:馬車を運転する人


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