プロローグ 『平々凡々JK』
砂死ぬ 砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂
砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂
死 お死
死死死死死 も死 死
死 死死 し死死死死
死死死死死死死 ろ死
死 死 い死 死
死 死 よ死 死死
死 死死死死死死死死
死
砂ワ誰
浜イも ねねねね
ねねねねにキいねねねねね ねね ねねね
いキま ねね ねね ねねや
ま行せ ねね ねね ねねっ
あっえね ねね ねねぱ
ねすてん ねね ねね飯
ねね ねみね ねね ネネが
ねね ねたねね ネネう
ねね ね ねいね ね ま
ねねねね ね い
ねねね ねねねと良き
学校の帰りに砂浜に寄って、そこらにあった長めの棒でそう書いた。
特に意味もなくとっさに思いついた言葉だったが ふと、どっかの自意識過剰な人がこの文字を見て自分の代わりにどっか知らないところで生をまっとうすればいいと思った。
ちなみに、この砂浜は学校から十二三分程度つくところにある。
意外にも砂浜までのアスファルトの道は綺麗に舗装されていたが砂浜は流木やプラごみで散らばっていて海もたいして綺麗ではない。
【また、誰かが私を読んでるんかなあ】
なんとも言えない不快感が体のあちこちに刺さる。
本当に嫌になると言わんばかりのしかめっ面をした。
バレリーナのようにグルグルって、制服の青いスカートをひらっと踊らせて言った。砂浜の砂利とか砂とかが素足の指の間に入り込んできた。
不思議とあまり悪い気持ちにはならなかった。
【私は宮竹高校2年2組中村鈴音 好きな食べ物は母さんが作る親子丼、苦手なものは羽がエビと同じ成分のゴキブリとか蟻とか、なんか緑色のアボカドとか、所属している部活はバド部、友達はあんま作らんけど、LOVEな親友とかが数人】
【そろ帰ろ】
少し砂と海水で汚れた足に学校で指定された長さの靴下を履かせてローファーも履かせた。くたびれた足取りで帰路につくことにした。
そこら辺をトンボが上手に飛んでいた。オニヤンマだろうか、色もそんな感じだろう。思いのほか長く足を止めてしまった。視界を空から熱ついアスファルトに戻した。
――ぴちゃぴちゃべちゃべちゃ――
一歩一歩と地を踏むたびに濡れた靴下とローファーの間に変な音を鳴らしながら家路に戻った。




