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二度目の封蝋

 引き出しを開け、一通の手紙に目を落とす男。

 一日の仕事を終え、ようやく椅子に腰を下ろしたところだった。

「はぁ」

 深いため息をつく。

 封蝋には断ることのできない紋章が押されていた。

 この紋章を知る者はごく一部。

 男も見るのは人生で二度目だった。

 前回の命令は大したものではなかった。

 しかし今回は違う。

「実際にやるとなると精神的にきついな」

 男は机に肘をつき、額に手を当てた。

 しばらく目を閉じた後、手紙を引き出しに戻した。

 腕を組み天井を見上げる。

 やがて立ち上がりそのまま部屋を後にした。

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