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シーズン2 第5話:潜入する刺客と、暗黒の盤面

『没落貴族から大企業の御曹司に転生した俺、前世の知識と裏工作で裏金(年22億円)を稼ぎつつ、冷徹な婚約者を捨てて純愛を掴み取る』シーズン2、第5話をお届けいたします!


高慢な婚約者・エリザとの因縁を完全に断ち切り、結衣との純愛を一層深めた晃。

しかし、西園寺家の破滅によって生じた闇の真空地帯に、欧州の旧貴族らが暗躍する世界規模のファンド「ブラックウェル財団」が姿を現します。


第5話では、年間22億円の裏金ルートを狙って潜入してきた美女の刺客・ジュリアと、それを見破り「偽のデータ」で逆に相手をハメようと罠を仕掛ける晃の高度な心理戦・裏工作バトルが開幕!


前世の暗黒智略と圧倒的資本力を武器に、新たなる巨大な闇を返り討ちにする晃のダークヒーローとしての真骨頂をお楽しみください!

『ブラックウェル財団』——欧州の旧貴族らが暗躍する世界有数の闇ファンド。


西園寺家が残した遺産に群がり、俺の動かす「年22億円の裏金ルート」の足跡を嗅ぎつけた奴らは、さっそく行動を開始していた。


「……晃様、申し訳ありません。監視カメラの映像を解析させましたが、尾行の痕跡を完全に消されています」


隠れ家マンションの書斎で、白石結衣(しらいし ゆい)が悔しそうに唇を噛みしめていた。ノートPCに表示されているのは、一条グループ本社の周辺映像だ。


一見すると何の変哲もない街の風景だが、前世で謀略の渦に生きた俺にはわかる。通行人を装った数人の男たちが、計算し尽くされた配置で一条本社の出入り口を監視している。


「気にするな、結衣。相手はプロの暗部だ。むしろ、素人に尾行が撒けるレベルなら拍子抜けだろ」


俺はデスクに置かれた「裏」の端末を操作し、独自の暗号ネットワークを起動させた。


「敵の狙いは明確だ。一条グループの弱みを握るのではなく、俺個人が動かしている22億円の暗黒資金の『口座情報』と『管理者権限』の強奪。それを手に入れれば、彼らは日本市場を裏から一気に呑み込めるからな」


「そんな……晃様のお命まで狙われているのでは……!?」


結衣の瞳に激しい動揺が走る。彼女は俺の傍らに駆け寄り、その細い腕で俺の手を固く握りしめてきた。


「大丈夫だ、結衣。刺客を放ってきたということは、彼らもまだ『核心』には辿り着いていない証拠だ。足跡を見つけただけで、鍵の開け方が分かっていないのさ」


俺は微笑みながら、結衣の頭を優しく撫でた。


前世の没落貴族時代、俺を嵌めて家訓を潰したのも、まさにこういう「影の捕食者」たちだった。あの頃の俺は力もなく、甘さゆえに裏切られ、ただ死を待つしかなかった。


だが、今の俺には圧倒的な資本と、積み上げた暗黒の知略がある。二度と同じ轍は踏まない。


「結衣、明日の夜、一条グループ主催の『若手起業家交流会』があるな?」


「はい。晃様もご出席される予定ですが……まさか、そこに敵が?」


「ああ。敵は必ず『表の顔』を持って近づいてくる。刺客を迎え撃つ舞台としては、あつらえ向きだ」


俺は画面上の特定のデータファイルを書き換え始めた。それは、あえて解読しやすく改ざんした『偽の裏金ルート』のダミーファイルだ。


「仕掛けは完了だ。敵がこの餌に食いついた瞬間、彼らの本拠地と資金ルートを逆にこちらから乗っ取る」


「反撃……ですね、晃様」


結衣の瞳から不安が消え、静かな決意の光が宿った。


「はい。私も、晃様の手足となって働きます。何でもお言いつけください」


「ありがとう、結衣。だが無茶は禁物だ。お前が無事でいることこそが、俺の最大の勝利条件だからな」


そう言って俺が彼女の腰を引き寄せると、結衣は「あ……」と小さく声を漏らし、真っ赤になりながら俺の胸に額を預けてきた。


「晃様ったら……こんな大変な時に……」


「大変な時だからこそ、愛しい者の温もりが手放せないのさ」


唇をかさね、しばしの甘い静寂を味わう。


そして翌夜。華やかな起業家交流会の会場で、俺は「頼りない御曹司」の笑みを貼り付けながら、グラスを傾けていた。


「初めまして、一条晃様。お噂はかねがね」


人混みを掻き分けて現れたのは、洗練されたスーツを纏うハーフの美しい女性だった。自らを「欧州投資ファンドの日本代表・ジュリア」と名乗った彼女の瞳の奥には、獲物を定める蛇のような冷徹さが宿っている。


(——来たな、ブラックウェルの刺客)


俺は心の中で不敵に笑いながら、頼りなげな声で答えた。


「やあ、初めましてジュリアさん。俺みたいな名ばかりの御曹司に何の用だい?」


暗黒の盤面の上で、次なる対局の駒が動き出した。

第5話をお読みいただき、ありがとうございました!


西園寺エリザという小物を退けた先で現れたのは、欧州の闇貴族が糸を引く「ブラックウェル財団」。そして、その刺客として現れた美女・ジュリアとの接触……! 単なるスカッと劇にとどまらず、晃の前世の因縁とも交錯するスケールの大きな裏工作バトルへと突入いたしました。


どれほど恐ろしい刺客が迫ろうとも、結衣ちゃんとの甘い絆をエネルギーに変え、あえて敵を誘い込む罠(偽のダミーファイル)を仕掛ける晃の不敵なダークヒーローっぷりが光る回となったのではないでしょうか。


果たして、ジュリアは晃の仕掛けた罠にどう食いついていくのか? そして22億円の暗黒資金を巡る攻防の行方は——!?


「新たな強敵との頭脳戦にワクワクする!」「結衣ちゃんとのイチャイチャが癒やし!」「晃の逆ハメ展開が早く見たい!」と思っていただけましたら、ぜひブックマーク登録や評価、感想などで応援していただけますと大変励みになります!


次回、第6話「甘い蜜と、張り巡らされた毒針」。

刺客ジュリアのハニートラップと、それを一枚上手で嘲笑う晃の暗黒智略が激突します! どうぞお楽しみに!

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