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シーズン2 第3話:崩れ去るプライドと、宣告

『没落貴族から大企業の御曹司に転生した俺、前世の知識と裏工作で裏金(年22億円)を稼ぎつつ、冷徹な婚約者を捨てて純愛を掴み取る』シーズン2、第3話をお届けいたします!


圧倒的な情報力と裏金ネットワークを使い、大観衆の前で西園寺家の「裏帳簿」を暴露した晃。

第3話では、これまで見下してきた「冴えない御曹司」の本当の姿を知ったエリザが絶望し、プライドを打ち砕かれて崩れ落ちる衝撃の決着(ざまあ)を描きます!


そして、すべての重荷を下ろした晃が向かうのは、最愛のヒロイン・結衣のもと。

冷酷な復讐劇の裏で育まれる、二人の真実の愛と新たな誓いをどうぞお見逃しなく!

巨大スクリーンに映し出された無数の数値と、鮮明な取引記録の数々。


そこに並んでいるのは、西園寺グループが長年にわたって隠蔽し続けてきた海外ダミー会社への違法送金、そして巧妙に仕組まれた粉飾決算の動かぬ証拠だった。


静まり返っていた会場は、数秒の静寂の後、爆発したような狂騒へと包まれた。


「な、なんだこれは……!? 西園寺グループの裏帳簿……!?」

「おい見ろ、今年度だけでも数十億規模の不正流用が行われているぞ!」

「マジかよ、西園寺家は倒産寸前の火の車だったってことか!?」


会場に集まった政財界の重鎮たちが一斉にざわめき、記者たちのカメラのフラッシュが狂ったように焚かれる。


ステージの袖では、エリザの父親である西園寺グループ社長が顔面を蒼白にさせ、胸を押さえて崩れ落ちていた。


そして——


「……な、何なのよ、これ……何が起きているの……!?」


真紅のドレスを纏ったエリザが、絶望と混乱に目を見開き、ガタガタと震えながらステージへ駆け寄ってきた。その顔から、かつての高慢さと冷徹さは完全に消え失せていた。


「晃! あなた、一体何をしたの!? 何の真似よ、これは! スクリーンを消しなさい! 今すぐ消しなさいよ!!」


キーキーとヒステリックな悲鳴を上げるエリザ。だが、俺はマイクを手にしたまま、冷ややかな瞳で彼女を見下ろした。


「消す? なぜだい、エリザ。これこそが、君たちが誇り、俺を見下す盾として使ってきた『西園寺グループ』の本当の姿じゃないか」


「ふざけないで! こんなでっち上げ……!」


「でっち上げじゃないさ」


俺はインイヤーイヤホンをトントンと指先で叩いた。


「君たちのメイン事業を裏から支えていた融資元、そしてダミー会社の筆頭株主——それが誰か、考えたことはなかったのかい? ……すべて、俺の『個人資産』だよ」


「な……ッ!?」


エリザが息を飲んだ。


そう、西園寺家が「自分たちの実力」だと信じ込んでいた資金繰りの大半は、俺が前世の暗黒知略と泥臭い裏工作で蓄えてきた、年間22億円の裏金ネットワークによってコントロールされていたのだ。


最初から、西園寺家の命運は俺の掌の上にあった。俺がその糸を切れば、彼らは一瞬で破滅する。


俺はステージを下り、ゆっくりとエリザの前へと歩み寄った。


「君は昨日、俺にこう言ったね。『低級な人間は追い出せ』と。俺の大切な結衣を、虫唾が走る不潔な存在だと吐き捨てた」


俺の言葉に宿る、氷のように冷たく、圧倒的な殺気。エリザは恐怖に顔を歪め、後ずさりした。


「あ……あ……」


「前世の俺は、力がないばかりに大切なものを守れず、すべてを奪われて没落した。だから誓ったんだ。今度こそ、圧倒的な力と知略で、俺の愛する者を絶対に守り抜くと」


俺は胸ポケットから一通の書面を取り出し、エリザの足元へと放り投げた。


「これは、一条家と西園寺家の婚約破棄同意書だ。それと同時に、西園寺グループに対する全融資の即時回収、ならびに不正会計の告発状だ」


「や、やめて……! お願い、晃! 私が悪かったわ! 撤回して! 一条家の力で西園寺家を救ってちょうだい! 私、あなたの言うことなら何でも聞くから……! メイドの女のことだって、もう二度と悪く言わないから!!」


エリザはプライドも捨て、プライスレスな真紅のドレスを床に擦り付けながら、俺の靴にしがみつこうとした。


だが、俺はその手を冷酷に振り払った。


「遅いよ、エリザ。君がゴミのように扱っていた『冴えない御曹司』に、自分たちの生殺与奪の権が握られていた気分はどうだ?」


「ひっ……! 嫌……嫌あぁぁぁっ!!」


フラッシュの嵐の中、号泣し崩れ落ちるエリザを残し、俺は一切振り返ることなく会場の出口へと向かった。悲鳴と怒号、そして崩壊していく西園寺家の足音が、背後で虚しく響き渡っていた。


〇


ホテルの車寄せに停められた黒塗りの高級リムジン。


俺がリアシートのドアを開けると、そこにはソワソワと不安そうに膝を握りしめていた結衣の姿があった。


「あ、晃様……! おかえりなさいませ!」


俺の顔を見るなり、結衣の表情がぱっと華やぐ。


「結衣、すべて終わったよ。西園寺家は明日には倒産し、エリザとの婚約も完全に破棄された」


「晃様……本当に、大丈夫だったのですか……?」


「ああ。これからはもう、誰もお前を傷つけることはできない。俺たちの邪魔をする者は、この世界に一人もいない」


俺は車に乗り込み、優しく結衣を抱き寄せた。彼女の甘い香りと、柔らかな温もりが全身を包み込む。


結衣は俺の胸に顔をうずめ、ポロポロと涙をこぼしながら、小さな手で俺のジャケットを強く握りしめた。


「晃様……ありがとうございます……。私、ずっと……ずっと晃様のお側におります……!」


「ああ、ずっと一緒だ。俺の本当の姿を知る、世界でたった一人の愛しい人」


俺は結衣の額に優しくキスを落とし、夜の街へと走り出したリムジンの窓から、遠ざかるホテルの明かりを見つめた。


冷徹な婚約者を破滅させ、手に入れた真の自由と純愛。


だが、年間22億円を動かす俺の「裏の帝国」が存在する限り、闇の欲望は次なる刺客を送り込んでくるだろう。


(来るなら来い。前世の知識とこの巨額の闇資金で、どんな敵だろうと返り討ちにしてやる)


結衣を抱く腕に少しだけ力を込めながら、俺は暗闇に向かって不敵に微笑んだ。

第3話をお読みいただき、ありがとうございました!


高慢だったエリザのプライドが完膚なきまでに崩れ去り、完全なる婚約破棄と西園寺家の破滅が確定するスカッと展開となりました。結衣ちゃんをバカにした代償は、あまりにも大きかったですね。


そして車内での晃と結衣ちゃんの甘いひととき……! 二人の純愛が守られた瞬間でもありました。

ですが、22億円という巨額の暗黒資金を動かす晃の周りには、これからも新たな影が忍び寄ります。次なる刺客や政財界の暗雲に、晃と結衣がどう立ち向かっていくのか——『シーズン2』はまだまだ加速していきます!


「スカッとした!」「結衣ちゃんとの純愛が最高」「次の展開も気になる!」と思っていただけましたら、ぜひブックマーク登録や評価、感想をいただけますと大きな励みになります!


次回、第4話「迫る新たな影と、深まる絆」。

新たな展開へと動き出す第4話も、どうぞお楽しみに!

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