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四年ぶり

____________________

〜とある湖の湖畔にて〜

急に後ろから

「ようやく身体を手に入れたのですね。えっと、自称女神さん。」

「誰かと思えばあなたでしたか。見ていたのですか?」

「はい。見ていました。それで、どうです。いいでしょう。身体があるって。」

「そうですね。動きにくくて、飛べなくて、それに脆い。こんなに最高な三拍子はなかなかないですよ。」

「その三拍子があるのは、あなたが人間の身体を選ぶからでしょう。」

「私の野望のためには仕方ないでしょう。」

「そうでしたね。その野望のために、あなたは何回追放され、邪神と罵られ、何人の人々を殺したものか。」

「13回追放で、47人です。」

「詳細は聞いていません。ということはあの娘が48人目ですか。可哀想に。成功しそうですか?」

「第一関門は突破したので期待してもいいかと。」

「確かに、あの世界まで飛べたことだけでもすごいですけど……次、失敗してバレたら終わりでしょう?どうするつもりですか?」

「失敗したらそこまでです。私が持つ世界は14個だったなので、私は神としての尊厳を失います。けど、あの娘ならやってくれますよ。私には分かります。」

「そう、楽しみですね。」

「えぇ。ワクワクします。」

「今回は大人しくやりなさいね。」

「そうしようと思います。」

「それがいいわ。」

そういうと、話しかけてきた女性は霧の中に消えていった。

____________________

〜海が世界を渡って四年後〜

「条件が揃いましたね。そろそろ呼び出しますか。」


(神技:呼び出しの神技)

そう心で唱えた。


「この技もう少しネーミングセンスどうにかならなかったんですかね。本当は変えたいけど、13個の世界で邪神の私にはそんな権限ないですし……まっ、あまり使わないからいいですけど。」


そんなつまらない一人言を言っていたら。あの娘が領域に着いた。


「あなたは?」

「あぁー記憶を入れてない。入れないと。」


そんなかんなで送り出す前の記憶を娘に入れる。

____________________

「私の事覚えていますか?海?」

「もちろん。えーと。女神と呼べばいいんでしたね。」

「はい。それでその姿はどうです?」

「かわいいですね。我ながら。」


久しぶりの湖の水面に移る自分の顔を見ながら答えた。


「じゃあ。四年前の続きをしましょう。なにか質問は?」

「あっ!なんで私の記憶を抜いたの!?」

「えっ、だって生まれてきた赤子が喋ったり、色々知っていたら怖いでしょう。それが原因で殺されたりしたら本末転倒よ。」

「たしかに」


言う通りだ。喋り始めた子供が色々と話したら確かに怖い。


「他の質問はないみたいね。」

「はい。」

「気まずいから敬語はやめて。私もやめるから。」

「うん。分かった。」


急にどうして敬語をやめてと言い始めたのだろうか。というか、女神にタメ口ってどうなんだろうか。


「それで、私が伝えたいのは、まとめて三つよ。多いけどよく聞いていてね。」

「一個目からお願い。」

「お〜!やる気満々じゃん!」

「はよ。」


若干ワクワクしている私がいるのは内緒にしておこう。


「ごめんて。じゃまず、一つ目。魔法について。」

「魔法……私も使えるの?」

「もちろん。使い方を教えるわ。海のコアと空中にある魔素を結びつけるだけよ。」

「ごめん。よく分からないんだけど……」

「じゃあ、目をつぶって。」

「うん。」

「風を感じて。」

「うん。」

「なんか、ピリピリっていうの分からない?」

「う〜ん。若干分かるかも。」

「分かるなら、あとは、そのピリピリに自分の意識を全て集中されるだけ。」


言われた通りやってみる。


「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」


太い悲鳴をあげてしまう。痛すぎる。


「電気が走った感じしたでしょう」

「う、うん。」

「ならば、これで海を魔法を使えるよ。」

「ホントに?」

「本当に。魔法が使えるならば、言葉が全て分かるよ。」

「えっ!?向こうの言語学ばなくていいの!?」

「そう。」

「めっちゃ便利やん!」

「ちなみに。魔法には、剣技と術技の二つに分けられる。そして、複数の属性がある。」

「属性?……属性はいくつあるの?」

「属性は、赤色、桃色、黄色、緑色、青色、水色、紫色、白色、茶色、黒色の十色。」

「へぇー。十個かぁ〜。意外とあるんだ。」

「これで、魔法の話は以上。」

「じゃあ、二つ目お願い。」

「あいよ。」

「次に二つ目。海のステータスについて。」

「ステータス?なに、ゲームなのこれって?」

「前世でもあったでしょう。スポーツテストみたいなやつとか。」

「あ〜。あれも確かにステータスだ。」

「この世界は魔法によって、自動的に更新されて、いつでも見れるようになっているわ。」

「へぇ〜。どうやって見るの?」

「簡単よ。心でウィンドウって願いながら、

空中に横線をかくだけで見れるわ。やってみて。」

「うん。」


心の中で(ウィンドウ)と願って空中に線を引く。すると、線を引いたところに文字が浮かびあがる。一言で言うと、凄い。

(過去一番語彙力がない感想だ。)


「なんか。情報多くない?」

「そんなもんよ。」

「一番上が私の名前?」

「恐らくね。新しい名前、フルネームで教えて。」

「リーザ・ロアスらしいわ。たぶんロアスが苗字だと思う。」

「リーザは向こうの古代文字で、『支える』みたいな意味があって、他にはリーザ草っていうのがあるわ、ちなみにリーザ草には、『正義』という意味があるわ。」

「大分綺麗事ね。私の両親はどっちの意味で名前を付けたのかなぁ?」

「さぁ、どうかしら。…あっ、そうえば海のステータスは海と、私しか見れないから。」

「えっ?なんで?」

「上から二段目を見てみ。」


二段目を見てみるとそこには


・種族:現人神

と書いてある。


「ど、どうゆうこと!?現人神ってただの人間じゃないよね?」

「向こうの世界に行く時に私の魔素を使って身体を作ったり、世界を渡らせたりしたからよ。ちなみに海の身体は、7割は神の魔素で、残りが人間の魔素よ。」

「これってバレたらどうなる。」

「想定の100倍大事件になる。」

「なるほど。だから、他の人は見れないのか。他は何かある?」

「肝心な属性は水色で、四歳で魔素量が多いかな。それと、加護持ちね。それに二つ。」

「属性ってどうやって決まるの?」

「向こうの世界では、みんな十色の精霊と契約をするのよ。」

「えっ、私そんなした覚えない…」

「当たり前だわ。だって、勝手にあなたのコアと精霊が契約しちゃうから。ちなみに、海は、十色全てと契約済みだから。」

「へぇ〜。コアって結構自由なんだ。」

「それで、十色の中で、一番最初に契約した色が属性になるわ。」

「そうなんだ。」

「他になにか聞きたいことある?」

「加護って珍しいの?」

「二人に一人は持っているわ。」

「二つ持っているのは?」

「海の場合は、一つは受け継いでいるから珍しいくはないけど。二つあるっていうのはかなり強力よ。」

「へぇ〜。」

「一つ目が、《氷の探求者》。これを母親から受け継いでいるわ。内容は、水色の魔法の発動効率が良くなるのと、オリジナルの魔法を作れるみたい。だけど、レベルをMAXまであげないといけないみたい。属性が水色だから、ちょうどいいわね。」

「水色ってどんな魔法なの?」

「簡単に言うならば、氷系統の魔法よ。」

「へぇ〜。もう一つは?」

「もう一つは、《つくしの加護》よ。内容はレベルや、身体能力が上がりやすくなるものよ。」

「加護のレベルあげるのにも使えるの?」

「《氷の研究者》には使える。けど、《つくしの加護》には使えない。」

「なるほど。ありがとう。」


「それじゃ最後三つ目について話すわね。」

「お願い。」

「三つ目は最初で最後の私からの助言よ。それ通りに生活するかどうかは、海に任せるわ。」

「とりあえず聞いてもいい?」


この自称女神は、今後のことを知っている上での助言なのかしら。


「それじゃ、話すわ。海。いいえ、リーザ ・ロアス。まず、今から五歳になるまでの期間、向こうの世界のランクCの術技を使えるようにしなさい。その後、

五歳の間は、父に、剣技を教えてもらうこと。術技は、ランクは-Bまで。剣技は、初級を完璧に。六歳の間は、両親を観察すること。特に母を。」

「終わり?」

「えぇ。とりあえず。」

「よく分からないけど、とりあえずやってみるわ。」


正直この自称女神のことを信じる理由はないけれど、他にすることもない。


「それじゃ、元気でね。海。あっ、リーザ。」

「じゃあね。自称女神様。」


何故か、この自称女神と話していると、親近感を感じる。なぜだろうか。


「自称じゃない!神の部類だからちゃんとした女神!」

「はいはい、ワカリマシタ。」

「ねぇ!絶対どうでもいいとか思っているでしょう!」

「なんでバレたんだろ。」

「分かるよ!」

「じゃあね。女神様。」

「今回は自称はなかったな。」

「えっ、あった方がいいの?」

「無くていいわ!」

「じゃあね、」

「頑張ってね。フフフ」


そう告げる自称女神を見ていたら、、視界が暗くなる。



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