四年ぶり
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〜とある湖の湖畔にて〜
急に後ろから
「ようやく身体を手に入れたのですね。えっと、自称女神さん。」
「誰かと思えばあなたでしたか。見ていたのですか?」
「はい。見ていました。それで、どうです。いいでしょう。身体があるって。」
「そうですね。動きにくくて、飛べなくて、それに脆い。こんなに最高な三拍子はなかなかないですよ。」
「その三拍子があるのは、あなたが人間の身体を選ぶからでしょう。」
「私の野望のためには仕方ないでしょう。」
「そうでしたね。その野望のために、あなたは何回追放され、邪神と罵られ、何人の人々を殺したものか。」
「13回追放で、47人です。」
「詳細は聞いていません。ということはあの娘が48人目ですか。可哀想に。成功しそうですか?」
「第一関門は突破したので期待してもいいかと。」
「確かに、あの世界まで飛べたことだけでもすごいですけど……次、失敗してバレたら終わりでしょう?どうするつもりですか?」
「失敗したらそこまでです。私が持つ世界は14個だったなので、私は神としての尊厳を失います。けど、あの娘ならやってくれますよ。私には分かります。」
「そう、楽しみですね。」
「えぇ。ワクワクします。」
「今回は大人しくやりなさいね。」
「そうしようと思います。」
「それがいいわ。」
そういうと、話しかけてきた女性は霧の中に消えていった。
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〜海が世界を渡って四年後〜
「条件が揃いましたね。そろそろ呼び出しますか。」
(神技:呼び出しの神技)
そう心で唱えた。
「この技もう少しネーミングセンスどうにかならなかったんですかね。本当は変えたいけど、13個の世界で邪神の私にはそんな権限ないですし……まっ、あまり使わないからいいですけど。」
そんなつまらない一人言を言っていたら。あの娘が領域に着いた。
「あなたは?」
「あぁー記憶を入れてない。入れないと。」
そんなかんなで送り出す前の記憶を娘に入れる。
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「私の事覚えていますか?海?」
「もちろん。えーと。女神と呼べばいいんでしたね。」
「はい。それでその姿はどうです?」
「かわいいですね。我ながら。」
久しぶりの湖の水面に移る自分の顔を見ながら答えた。
「じゃあ。四年前の続きをしましょう。なにか質問は?」
「あっ!なんで私の記憶を抜いたの!?」
「えっ、だって生まれてきた赤子が喋ったり、色々知っていたら怖いでしょう。それが原因で殺されたりしたら本末転倒よ。」
「たしかに」
言う通りだ。喋り始めた子供が色々と話したら確かに怖い。
「他の質問はないみたいね。」
「はい。」
「気まずいから敬語はやめて。私もやめるから。」
「うん。分かった。」
急にどうして敬語をやめてと言い始めたのだろうか。というか、女神にタメ口ってどうなんだろうか。
「それで、私が伝えたいのは、まとめて三つよ。多いけどよく聞いていてね。」
「一個目からお願い。」
「お〜!やる気満々じゃん!」
「はよ。」
若干ワクワクしている私がいるのは内緒にしておこう。
「ごめんて。じゃまず、一つ目。魔法について。」
「魔法……私も使えるの?」
「もちろん。使い方を教えるわ。海のコアと空中にある魔素を結びつけるだけよ。」
「ごめん。よく分からないんだけど……」
「じゃあ、目をつぶって。」
「うん。」
「風を感じて。」
「うん。」
「なんか、ピリピリっていうの分からない?」
「う〜ん。若干分かるかも。」
「分かるなら、あとは、そのピリピリに自分の意識を全て集中されるだけ。」
言われた通りやってみる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
太い悲鳴をあげてしまう。痛すぎる。
「電気が走った感じしたでしょう」
「う、うん。」
「ならば、これで海を魔法を使えるよ。」
「ホントに?」
「本当に。魔法が使えるならば、言葉が全て分かるよ。」
「えっ!?向こうの言語学ばなくていいの!?」
「そう。」
「めっちゃ便利やん!」
「ちなみに。魔法には、剣技と術技の二つに分けられる。そして、複数の属性がある。」
「属性?……属性はいくつあるの?」
「属性は、赤色、桃色、黄色、緑色、青色、水色、紫色、白色、茶色、黒色の十色。」
「へぇー。十個かぁ〜。意外とあるんだ。」
「これで、魔法の話は以上。」
「じゃあ、二つ目お願い。」
「あいよ。」
「次に二つ目。海のステータスについて。」
「ステータス?なに、ゲームなのこれって?」
「前世でもあったでしょう。スポーツテストみたいなやつとか。」
「あ〜。あれも確かにステータスだ。」
「この世界は魔法によって、自動的に更新されて、いつでも見れるようになっているわ。」
「へぇ〜。どうやって見るの?」
「簡単よ。心でウィンドウって願いながら、
空中に横線をかくだけで見れるわ。やってみて。」
「うん。」
心の中で(ウィンドウ)と願って空中に線を引く。すると、線を引いたところに文字が浮かびあがる。一言で言うと、凄い。
(過去一番語彙力がない感想だ。)
「なんか。情報多くない?」
「そんなもんよ。」
「一番上が私の名前?」
「恐らくね。新しい名前、フルネームで教えて。」
「リーザ・ロアスらしいわ。たぶんロアスが苗字だと思う。」
「リーザは向こうの古代文字で、『支える』みたいな意味があって、他にはリーザ草っていうのがあるわ、ちなみにリーザ草には、『正義』という意味があるわ。」
「大分綺麗事ね。私の両親はどっちの意味で名前を付けたのかなぁ?」
「さぁ、どうかしら。…あっ、そうえば海のステータスは海と、私しか見れないから。」
「えっ?なんで?」
「上から二段目を見てみ。」
二段目を見てみるとそこには
・種族:現人神
と書いてある。
「ど、どうゆうこと!?現人神ってただの人間じゃないよね?」
「向こうの世界に行く時に私の魔素を使って身体を作ったり、世界を渡らせたりしたからよ。ちなみに海の身体は、7割は神の魔素で、残りが人間の魔素よ。」
「これってバレたらどうなる。」
「想定の100倍大事件になる。」
「なるほど。だから、他の人は見れないのか。他は何かある?」
「肝心な属性は水色で、四歳で魔素量が多いかな。それと、加護持ちね。それに二つ。」
「属性ってどうやって決まるの?」
「向こうの世界では、みんな十色の精霊と契約をするのよ。」
「えっ、私そんなした覚えない…」
「当たり前だわ。だって、勝手にあなたのコアと精霊が契約しちゃうから。ちなみに、海は、十色全てと契約済みだから。」
「へぇ〜。コアって結構自由なんだ。」
「それで、十色の中で、一番最初に契約した色が属性になるわ。」
「そうなんだ。」
「他になにか聞きたいことある?」
「加護って珍しいの?」
「二人に一人は持っているわ。」
「二つ持っているのは?」
「海の場合は、一つは受け継いでいるから珍しいくはないけど。二つあるっていうのはかなり強力よ。」
「へぇ〜。」
「一つ目が、《氷の探求者》。これを母親から受け継いでいるわ。内容は、水色の魔法の発動効率が良くなるのと、オリジナルの魔法を作れるみたい。だけど、レベルをMAXまであげないといけないみたい。属性が水色だから、ちょうどいいわね。」
「水色ってどんな魔法なの?」
「簡単に言うならば、氷系統の魔法よ。」
「へぇ〜。もう一つは?」
「もう一つは、《つくしの加護》よ。内容はレベルや、身体能力が上がりやすくなるものよ。」
「加護のレベルあげるのにも使えるの?」
「《氷の研究者》には使える。けど、《つくしの加護》には使えない。」
「なるほど。ありがとう。」
「それじゃ最後三つ目について話すわね。」
「お願い。」
「三つ目は最初で最後の私からの助言よ。それ通りに生活するかどうかは、海に任せるわ。」
「とりあえず聞いてもいい?」
この自称女神は、今後のことを知っている上での助言なのかしら。
「それじゃ、話すわ。海。いいえ、リーザ ・ロアス。まず、今から五歳になるまでの期間、向こうの世界のランクCの術技を使えるようにしなさい。その後、
五歳の間は、父に、剣技を教えてもらうこと。術技は、ランクは-Bまで。剣技は、初級を完璧に。六歳の間は、両親を観察すること。特に母を。」
「終わり?」
「えぇ。とりあえず。」
「よく分からないけど、とりあえずやってみるわ。」
正直この自称女神のことを信じる理由はないけれど、他にすることもない。
「それじゃ、元気でね。海。あっ、リーザ。」
「じゃあね。自称女神様。」
何故か、この自称女神と話していると、親近感を感じる。なぜだろうか。
「自称じゃない!神の部類だからちゃんとした女神!」
「はいはい、ワカリマシタ。」
「ねぇ!絶対どうでもいいとか思っているでしょう!」
「なんでバレたんだろ。」
「分かるよ!」
「じゃあね。女神様。」
「今回は自称はなかったな。」
「えっ、あった方がいいの?」
「無くていいわ!」
「じゃあね、」
「頑張ってね。フフフ」
そう告げる自称女神を見ていたら、、視界が暗くなる。




