第12章VSオローシア帝国4
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ヴィンハルト王国 国境砦 オローシア軍
今まで勝ち続きで敗軍の経験はほぼ無い。しかし誰かが殿をせねばならぬ。誰が良いかとなった。「私がしましょう。」と将軍が言う。「良いのか?」と宰相が聞く。
「良いも悪いも無いでしょう?誰かがしないと撤退できませんよ。」と将軍が寂しそうに笑った。「よし!ではお前に10万を預ける。」とオシリスキーが言う。「有難き幸せ。」と言った。
このチャンスを逃すハルトでは無い。中央からアーク率いる10万が、東からハルトが、そして西から6人が撤退時に襲撃する。将軍は命を落としオシリスキーは命辛々10万になった兵と戻った。
エラク王国 王都
ハルトはここに来ていた。王都で凱旋パレードを行うと。そしてエラク王国はヴィンハルト王国になると王が宣言した。合わせてパトリシア殿下がハルトの側室になる事も発表された。
逃げ出していた貴族領は既に整理され、ノコノコと戻った貴族は逃亡罪で捕まり国外追放になる。この国で残った貴族は2人だけだった。タールとマイヤである。
パトリシアは側室になれると決まってからずっとだらしない顔になっている。人が誰も居ないとニヘラと笑っているのだ。この日ささやかな結婚式を行った。
そして夜、「へ、陛下、末永くお、お願いします。」と緊張でガチガチだ。「ハルトで良いぞ!よろしくな!」「は、はい!」風呂に入りベッドに行く。(ついに結ばれるんだ!)と嬉しそうだ。
ハルトにキスをされ、それだけでクラクラしている。胸をさわられ「綺麗だ。」と言われ有頂天だ。何度も登り詰め気絶する。「シアはエッチだな。でも僕好みだ!」と言われまた喜ぶ。
「私・・ハルト様って呼びながら自分でこんな風に・・して・・今も見られて・・こんなイケナイ女ですハルト様。」またいっぱい気絶させられたシアだった。
オローシア帝国 帝都
アーク率いる騎士団に攻められている。まだ20万の兵はいるが大半が怪我人だ。「このままでは負けるぞ。どうする?」「再起を諮りましょう。陛下。」そして宰相と僅かな兵で落ち延びた。
ソウジ王国 王城内
「まさかオローシア帝国が敗れるとは・・世の中分からんものじゃの宰相?」とパパイヤ王が言う。「はっ全く仰る通りで。」と宰相が答える。
「ここで我が国も対応を誤ると亡びをみるぞ。」と王が言う。王には5人子供がいるが5人共、男なのだ。側室を出したくとも居ないものはどうしようもない。「貴族の娘はどうじゃ?」
「それは避けた方がよろしいかと。その貴族の外戚があまりに大きくなります。」「謀反を起こされたら負けてしまうのう。」「その通りでございます。」
「五男を修業という名目で送り込むか?」「まだその方がよろしいかと。」
ヴィンハルト王国 王城
ハルトはシアを連れて帰ると妻たちに出迎えられる。新しく側室になったシアだが以前来た事もあるのですぐ受け入れられた。爺の所に行くと告げ、向かった。
「若!お疲れでしたな!」オローシア帝国の帝都を含め南部はうちの領土になったのとエラク国がこの国になった事等を確認し合った。
「エラク国で2人騎士爵だが面白いのが居たが爺、使う気はないか?」「そうですな。シラン共和国との国境を任せるというのはどうです?」「なかなか面白いな!呼び出し叙勲しよう。」
タールとマイヤがヴィンハルト王城に呼ばれた。「なんだろうな?」「分からん、しかし褒美が貰える働きはして無いな。」「ああ。王が戦われて眺めて終わったから・・」疑問に思いながら向かう。
「なんじゃこりゃあああああ!!!」王城の門の前で言ったセリフだ。「スケールも規模も我々の収まる範囲では無いな!」と楽しそうに笑う。王宮に通され謁見の間に向かう。
「久しぶりだな!タールとマイヤ。息災であったか?」「はっ!」「その方達に来てもらったのは他でも無い。シラン共和国国境北部辺境伯タール。シラン共和国国境南部辺境伯マイヤを任命致す。」
2人ともポカーンとしている。「どうした?不満か?」と聞く。「い、いえ。我らは何の功績も無く過分過ぎる褒美に眩暈がしております。」と2人が言う。
「不満が無いなら良い。シラン共和国の押さえ頼むぞ!ああ、それとそれぞれに10億ギル用意しといた。足りるか?」と言われ倒れそうな2人だった。
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