↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケメンでモテるけど直ぐ振られる男子と、地味目だけどモテてすぐ振る女子のお話  作者: tosa


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/26

図書委員の雑談②

「私の顔ってね。特徴がない分、メイク次第でかなり化けるの」


「メイク次第? そんなに変わるの?」


「変わるよ。フルメイクしたらもう大化けって感じだから」


  戸室坂《こむろさか》まひるは手にしたスマホの画面を麻痺棚俊《まひたなしゅん》に見せる。そこには、隣に座る地味目女子とは別人の美人が写っていた。


「え? ええ?」


  俊はスマホに映る美人と地味目顔のまひるを交互に何度も見る。


「落ち着いてよーく見てみて。元のパーツは私だって分からない?」


  まひるにそう言われ、俊は両目をスマホ画面に集中する。すると確かに冷静に見るとまひるの目や鼻 、輪郭は本人の物と言われてもなんとなくだが納得出来た。


「これは私のレベル5の勝負フルメイクバージョン。メイクするのに90分かかるのよ」


「レベル? バージョン?」


「そう。目的と用途に分けてメイクのレベルを5段階に分けているの」


「目的と用途?」


「そう。友達に合コンに誘われた時用。そこで知り合った男の子達と複数、または2人で会う時用。本命と会う時用。その本命を落とす時用。とかね」


「······すごいね。そんなに使い分けているの?」


「麻痺棚君さ。なんでこの娘、こんな面倒くさい事をしているんだろう? って思ってない?」


「うん。ああ。ごめん」


「別にいいよ。私の行動原理の全ては「他人に舐められない」ようにする為なの」


「他人に舐められない為?」


「そう。人間ってさ。1度舐められたらもうそれを覆す事ってなかなか出来ないんだよね。私は自分の人生でなるべくそんな不快な思いをして過ごしたくないの」


「人生?」


「例えば勉強やスポーツ。麻痺棚君みたいに外見でもいい。他人より抜きんでた能力があれば自然と周囲から認められるけど、私にはそんな武器は無いの 。だから唯一の手持ちの武器。そこそこスタイルの身体とメイク映えするこの顔を使うしかないの」


「な、なんだかすごく深い理由があるんだね」


「私みたいに大人しくて地味目の女子に結構なイケメンの彼氏がいる。それも自分から振って次に付き合う相手もイケメン。これってかなりインパクトがあって「この娘何者なんだ?」って相手に思わせるんだよね。そう思わせたらこっちの勝ち。相手は私を軽んじる事なんて出来なくなるの」


「つまり、戸室坂さんは自分を高く見せる為にイケメン男子と付き合ってるの? でも不思議なんだよね。俺達2年生は4クラスしか無いし、誰かと付き合ったら相手の男子の名前くらい耳に入る筈なんだけど」


「付き合わないよ。同じ高校の男子とはね」


  まひるはそう言うと、手にしたゴムで肩まで伸びた髪を上げてポニーテールにした。俊はまひるの白いうなじに一瞬見とれた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。